10. 突入!
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10
二十二時。
ヘドロのような暗闇が渦を巻く中、わざとらしいまでに人工的な明さに照らし上げられた一点があった。
事件渦中の総理官邸。
その周囲には、一定の距離を開けてドーナツ状の人だかり。ゆうに五百人は越えるであろう機動隊と陸軍の武装包囲に取り囲まれていた。
事件発生直後から、現場の半径三百メートルは立ち入り禁止とされていた。しかし、境界線を示す黄色と黒のトラ柄ロープの寸前には、大勢の報道カメラ、ライト、マイクが乱立し、騒ぎを聞きつけた野次馬が群がっている。
官邸を目指す人間の数は衰えることなく、夜が深まるに連れて、加速度的に増えている。日常、誰もが興味を示すことなく通り過ぎる閑散とした場所が、真夏の真昼の祭りの如く、即席の喧騒を得て湧き上がっていた。
その頃、後醍醐蘭丸率いるNARDSF、NFI連合小隊の六名は、警視庁本部での合同作戦会議を終え、今、総理官邸から一キロメートルほど離れた地下道を這っていた。
会議は二時間以上に渡って行われた。合同作戦会議と言えば聞こえは良く、どこか物々しい雰囲気を醸しもするが、実際の内容はあまりに貧相な物だった。事件に関わるのが初めての新人、達也、平太、エミリは互いに顔を見合わせ、「こんな無駄なことやっているならとっとと突入するべきでは?」と首を傾げた。「こうしている間に、人質が殺されたらどうするんだ?」という平太の不躾な大声が、周囲の睨みを買ったことは言うまでもない。
会議は、警察関係の人間に加え、都市部近郊基地から派遣された陸軍軍部の人間も多く参加していた。その人数は、百人以上はいただろう。だだ広い室内を、所狭しと埋め尽くしていた。
にも関わらず、新たに得られた情報、新たに練られた作戦等は皆無と言ってもよく、唯一の収穫は警察組織から渡された地下道のマップデータのみ。二時間の内の多くは、各関係省庁の逃げ腰な軟弱体質と、お互いの安全な立場の確保、徹底した利権の首尾、責任のなすり付け合い等、醜い大人達のぶつかり合う政治的な構図を見せつけられただけだった。目の当たりにしただけだった。
「どいつもこいつも、本気で人質のことなど考えてやしない。自分が今得ている安全な立場を保全するためだけに生きている、いわゆる老害というやつだ」と、憎々しげな表情で後醍醐が解説を加えてくれたのが、新人三人にとっては新鮮だった。
なにより驚かされたのは、結局、様々な押し付け合いの結果、矢面に立たされたのが、新人含めた即席の極小隊六名だった、ということだろうか。
「結局戦うの、オレたちだけかよ!」平太は、怒ったような、笑ったような、不思議な表情で声を上げた。
退屈な拘束時間から解き放たれた開放感からか、平太のぶちまけた不満の声は思いの外大きかった。周囲を取り囲む冷たいコンクリートの壁や天井に反響して、自らの鼓膜に舞い戻る。
六人が今いる場所は、首都圏地下に設けられた広大な緊急特殊通路であり、通常は、一般人は入ることができる場所ではない。けれども内部は思いの外明るく、高い天井に埋め込まれた四角い照明器具は、過剰なくらいに光を放っている。ほどよく清潔も保たれていて、まるでドラマや映画の撮影現場に使われるスタジオのような空間だった。
国の重要機関が密集する首都中心部には、災害やテロ攻撃に備えたの避難路確保の目的で、こうした地下通路が至る所に張り巡らされているのだという。彼ら六人は、この秘密の地下通路を経由し、総理官邸に潜入するという作戦である。
「仕方ないでしょ」平太の隣を歩くエミリは、前を見据えたまま、つまらなそうな表情で言い放った。華奢な肩には、彼女の腕より太く大きなレーザガンがかけられている。「警察も軍部も、最悪の事態が起こった時に責任を取りたくないのよ」
「最悪の事態ってなんだよ」平太はエミリの横顔を見つめた。
「万が一、人質が死亡。総理の無事な救出が失敗なんていうことがあったら、その責任を負わされるのは……」そう言うとエミリは平太を一瞥した。「考えなくても分かるでしょ」
「そういうことかよ……」平太は大げさに肩をすくめた。「大の大人たちが揃いも揃って情けねえなあ……」
すると、前方を歩く先達隊三人の内、脇坂が苦笑した表情で振り返った。「おーい、君たちさ……、愚痴を言うのはいいけど、もちろん音声の外部出力は切ってあるよね……?」
「もちろんっす」平太が自慢気に胸を張って答えた。
今回の作戦に関わっている全部隊の情報は、既に各自が所持するオムニス経由で警視庁のサーバにつながれ、あらゆる情報、状況が共有できる状態になっていた。彼ら六名のバイザモニタにも、先ほどから様々な文字情報が右から左に流れて更新されている。しかし、流れてくる情報といえば、周囲に集まる報道陣をけん制する警察関係者同士の瑣末なやり取りばかりで、肝心な官邸内部の情報はもちろん無い。
直接の実働部隊として稼働している彼らに与えられた第一の目標は、官邸への潜入。そして、小型無線偵察機を妨害している電波発信源の破壊であるが、この調子では、作戦に有益な情報など得られそうも無い。誰も口にはしなかったが、六人が同じことを頭の中に思い浮かべていただろう。
「うん、ならいいけど……、一応、僕ら公務員だからさ。お上に直接逆らうような言動は、極力控えるように」脇坂は口をへの字に曲げて首を竦めた。「システムは今、全部繋がってて、オンにすると、会話は全部、警察や軍部にも筒抜け状態だからね。一応忠告までに」
「ご心配なく」エミリが短く言った。「脇坂中尉も、上に下にと大変ですね」
「なんか、今年の新人はやけに毒舌だな……はは」脇坂は胸をなでおろしながら困り果てた顔になる。
「毒舌というか、独特だろ」隣の永峰が、後ろの新人たちに聞こえ無い程度の声でぼそっと呟いた。
「威勢がよくていいじゃねえか」先頭を歩く後醍醐が満足げな表情で振り返った。「それでこそNFIってもんだ。それに、あんなくだらねえ会議に不満を覚えないほうがどうかしてるぜ。そこら中で爆破テロが起きて、国のトップが死ぬかもしれねえっていう異常事態だっていうのに、どいつもこいつも自分らの保身のことしか考えちゃいねえんだぞ。特に軍部の奴ら、国防軍が聞いてあきれる。あいつら一体なに考えてるんだ」
「それはそうなんですけど……」脇坂は変わらず困り顔で、オフにしたはずの無線スイッチを何度も確認する。
すると突然、六人の耳元に、遠く離れた彼の地から、ノイズ混じりのニーナの声が届いた。「隊長、今は既に任務中ですよ。お気持ちは分かりますが、少しは口を慎んでください」
モニタの隅に小さく表示されたニーナは、上品かつ清楚な顔をしかめて、こちらを睨みつけるようにしていた。
「おお、司令官さまのお出ましか」後醍醐は痛快な様子で高らかに笑い声をあげる。
「まあ、かく言う俺も、お偉いさんの前ではこんなこと言えねえわけだが……。ニーナはあの会議、どう思った」
しばらくの間、ニーナは俯き考えた。その表情は、時々、回線不調に乱されれ、歪む。ニーナが黙っている間も、耳元のホワイトノイズだけは、鼓膜を擽るように揺れている。
ニーナはようやく顔を上げて、口を開いた。「この状況における各省庁の対応と判断は杜撰だと思います。それを咎めない政府や官僚側の姿勢にも疑問がありますし、あまりにも私たち部隊に頼りすぎているように感じます」
「そうだよな」嬉しそうに答える後醍醐。彼の野太い声は、広い地下道に不足がないくらいヴォリュームが大きい。
「けれども私は、今回の件は、NFIの初任務として最高のチャンスだと思っています。もしも私たちだけの力で事件を無事解決できれば、予算的な問題はもちろん、軍内でも立ち位置も向上しますし、今後の動きも様々にとりやすくなるはずです」
「さすがはニーナ」後醍醐は口を斜めにした。「俺なんかよりも、二歩も三歩も先を考えてる。それが内政能力ってやつかねえ」
「茶化さないでください」
「茶化してなんかいねえ。褒めてんだ、こっちは」
「とにかく、愚痴はなるべく控えてくださいね」ニーナを、駄々をこねる子供をしかりつけるように言い、目を細めた。「些細なこととはいえ、外部に漏れたらややこしい問題に発展し兼ねません」
「了解だ、悪かった」
後醍醐が答えると、ニーナからの交信はオフにされ、モニタからも彼女の顔が消えた。
「……というわけだ。お前ら、あんまり騒ぐなよ」後醍醐は口元を緩めて平太とエミリを見つめた。
「まあ、今の所、一番でかい声で騒いだのは、隊長だとは思いますけど」平太が笑った。
「お前はうるせんだよ!」後醍醐は苦笑して肩を竦めた。そして、空気のように気配を消した達也を見て言い放つ。「時に神代、お前さっきからずいぶんと静かだが、まーた余計なことを考えてるんじゃないだろうな」
後醍醐に鋭い指摘された達也は、はっとした様子で顔を上げた。後醍醐は、後方の永峰に「先頭を頼む」と告げて立ち止まり、最後尾の達也が近づいてくるのを待った。
「すみません隊長……」達也は、申し訳なさそうに萎んだ顔を上げた。
「どうした」後醍醐は、ヘルメットのバイザモニタをあげて達也の顔を覗き込むと、彼の歩調に合わせるように再び歩き出した。
「いえ、大したことじゃないんです。ただ……」達也はゆっくりと歩を進めながら俯いた。
「ただ、なんだ?」
「これからこの銃で人を撃つと思うと、なんていうか、緊張しちゃって……」達也は肩がけした銃に目を一瞥する。
「そうか……」後醍醐は達也の様子を伺うように答えた。
「オイラ、学校での訓練は一生懸命やってきたつもりだし、銃の扱いだって慣れてはいるつもりです。でも、もちろん実戦は初めてで……。それに、今日、いっちゃんが撃たれたのを間近で見てしまったので、つい……」
「実戦を怖く感じるのは、誰だって同じ。軍人なら、一度や二度は必ず通る道だ」後醍醐は穏やかな口調で言い放った。「隠すことはない。俺なんかな、いつだって怖いぞ。今だってお前と同じで、怖い」
「隊長が……ですか」
「人を殺人鬼みたいに言うなよ、当たり前だろうが」後醍醐はかすかに笑う。「何しろ、自分の些細な指先の動き一つで人を何人だって殺せるんだ。それが、怖くないわけがないだろう。軍隊っていうのは、戦争っていうのは、認めたくはないがそういうもんだ」
「はい……、わかっているつもりです」達也は小さく頷いた。
「ただな神代。さっきヘリの中でも言ったが、戦いっていうのは、きれいごとや理想、想いだけでは片付けられないことが多いんだ。特に、前線に立って戦闘をする俺たちのような兵隊にはな。ただ少なくとも、俺たち国防軍は、無差別な殺人を繰り返すテロ集団や殺人者ではない。俺たちは、守るために攻撃する。それが、与えられた使命だ。わかるか? お前がたったひとりを撃ち損じたことによって、その後、そいつが何万人もの罪なき人を殺すことだってある。だから、守るためには、殺るしかねえことだってある。実戦に身を置くときはなにも考えるな。考えるのは、戦いの後でもいい。軍人なんて、その繰り返しだ……。覚悟、決まってるんだろ?」
「隊長……」達也は、濡れた瞳を向けて後醍醐を見つめた。
すると、少しだけ前を歩いていたエミリが振り返った。彼女は冷たい視線を達也に向けて言い放った。「神代くん、前にも言ったでしょ。考えていたら、死ぬわよ」
達也は、エミリの視線をしっかりと受け止めた後、自信なさげに頷いた。「そうだ……ね。でも、オイラに出来るかな」
「どうしたんだよ達也、お前、今日はやけにネガティブだな」平太も振り返り、あっけらかんとした様子で言う。
「いや、そういうわけじゃないんだけどさ……」
「光剣くんなら、きっとこう言うでしょうね」エミリは達也をじっと見つめて言った。「出来るかどうかじゃない。やるんだって」
それは、光剣一輝の口ぐせだった。達也は一輝の顔を思い浮かべながら、彼の口ぐせを口にしてみた。「やれるかどうかじゃない……、やるんだ……」
しばらくの沈黙があった。
その間も、六人は、真っ直ぐ目的地に向かって歩いている。
重苦しくくぐもった軍靴の音だけが、周囲に響き渡っていた。
「そう」エミリは達也の横に来て頷いた。「行動する前に、やれるかどうかを悩むなんて弱い者のただの言い訳。人間、本気になれば、やれるかやれないかなんて関係ない。やれるかどうかは、やってみればわかる。やってみなければ、絶対にわからない……。光剣くんは、昔からいつも、私たちにそう言うわね」
「うん……」達也は頷いた。
「だからこそ彼は、今日も、やれるかどうかを判断する前に行動した。そして、失敗した。でも、私はそれでいいと思うけど」
「確かにそうだ……。いっちゃん、今日もあの時、なにも考えず咄嗟の判断で行動してた」達也はそう言いながら、一輝がその言葉を言うときの様子を思い出し、少しおかしくなった。「いっちゃん、いつもそれ言うとき、興奮して鼻の穴が大きくなるんだよね、あはは。今日も、あの時、鼻の穴、大きくなってたかも……」
「あいつ、興奮したり緊張したりすると、いっつもそうなんだよな」平太も笑い出す。
「お前ら、本当に仲がいいな……」後醍醐は目を丸くして感心した様子で言った。
「昔から一緒ですから」エミリが答えた。
「あいつ、あんな弱っちい感じのくせに、結構いいこと、言うんだな」後醍醐は感心した様子で何度も頷いた。
すると、再び、イヤモニタにノイズが発生した。
「その光剣くんですが……」ニーナの音声が耳に届き、再びバイザモニタに彼女の映像が出力された。
「ニーナは、いつも突然現れるな」後醍醐は苦笑いする。
「ごめんなさい、いけませんか?」
「いや、そういうわけではないが……、いつもは俺が司令室にいる側だからな。どこかこう、違和感があるというか……。いるなら常時モニタ表示をオンにしてほしい……」
「私も初めての任務で勝手がわからず、緊張しているんですよ……。それに、色々動き回っていて忙しいんですから。長官は戻ってこないし、阿蘇少佐も別部隊で出動中だし……」ニーナは表情を曇らせ俯いた。
「そ、そうだったな……すまん」後醍醐はなだめるように言う。
「司令、いっちゃんがどうしたんですか?!」達也はイヤモニタを右手で耳に押しつけながら、早く言えと言わんばかりに声を上げた。
「たった今、病棟にいる大隈長官から、光剣くんの容体について連絡が来ました」
全員が息を殺して、ニーナの次の言葉を待った。
「手術は無事に成功して、先ほど目を覚ましたそうです。命に別状はないらしいですよ」
ニーナが明るく言い終えたのと同時に、広大な地下空間に男たちの奇声にも似た歓喜の声が響き渡る。
「うおおおお」
「よっしゃあああ」
肩を組んで飛び上がる達也と平太。無言で小さくガッツポーズを取る永峰。両手を振り上げ大声を上げる脇坂。
「やっぱり生きようとするやつは死なないもんだな、うおっしゃあああ」後醍醐は、破顔ではしゃぎ回る野生のゴリラに変貌した。
「教官、あ、いえ、司令……。光剣くん、容体の割に、復帰するのが早すぎませんか?」歓喜に包まれる男性陣に目もくれず、エミリは冷静な面持ちでマイクに向かって言った。
「無事ならいいじゃねーか、エミリよお」と平太。
「そうだよエミリん、早く目覚めたんだからさ」と、打って変わって子供のようにはしゃぐ達也。
「でも、胸を撃ち抜かれているのに、こんなに早く……」
納得いかないように呟くエミリを遮るように、ニーナが口を開く。
「詳しい状況はわかりません。でも、彼が無事であることだけは確かです。だから、今は任務に集中しましょう。大事な任務です。この任務が終わる頃には、すべてがわかっていることでしょう。私は、そう思います」
「了解しました」エミリは気持ちを切り替え頷いた。
吉報の喜びに包まれたのも束の間、気がつけば一行は目的の位置まで辿り着いた。
下水道の様な、円筒状の通路の中、壁には、無骨な鉄の扉が一枚。周囲が、一瞬にして緊迫した空気に包まれる。
「そこを抜けると、総理官邸の地下四階に出ます」モニタ上のニーナが真剣な面持ちで告げる。「先ほどからモニタにも情報を流していますが、皆さんが一階層に到達した段階で、館内すべての電源を外部から遮断します。その後、内部の異常電波発生装置を破壊次第、即座に陸軍が小型探査機を突入、内部状況をサーチし、状況に応じて正面から突入します。待機中のSATは、内部状況を把握次第屋上から突入。機動隊は、万が一の増援に対応すると連絡が入っています」
その情報は、すでに数分前には全員が把握していた。後醍醐は小さく舌打ちをして「結局、俺たちだけが主役か」と、にやけた表情で呟いた。
「主役、最高じゃないっすか」平太が後醍醐に向けた言った。
「あんまりふざけてると、本当に死ぬぞお前」
「死なない様に頑張りますって」平太は怖気もせずに口を斜めにした。
「私たち司令室も全力でサポートします。くれぐれも無理はせず、とにかく、人命救助最優先で……」ニーナが言葉を挟む。
「言われなくても分かってらあ。やれるかやれないかじゃない。やるんだろ! 」後醍醐は全員を見回し、豪快に笑った。「いくぞ、お前ら!全員、絶対に死ぬなよ!」
「はい!」
後醍醐は号令とともにドアを勢い良く開け放ち、中に突入していく。
他の五名も、その勢いを受け継ぎ、後に続く。
「みなさんの検討を、祈ります」ニーナははっきりとした口調で告げ、祈る様に目を閉じた。
映像通信のみがシャットダウンされた。
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