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『保存スキルで始める異世界村づくり』 〜役立たずと言われた能力が、最強の村を作る〜  作者: 玖龍
第1章 召喚された『保存』の少女

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第18話 金貨100枚分の宝石

ガレスは言った。

「すべての商品を買い取っていただけるということでしたので…。」

マリは問いかけた。

「昨日のは一部だったのですか?」

「はい。実は、私は【倉庫ストレージ】というスキルを持っております。そのため、宝石はスキルに収納しておくため、お店自体が小さくても問題ないんです。隠していてすみません。」

マリは感心したように辺りを見回した。

「こんなに収納できるなんて……すごいですね。お店が小さい分、地代も抑えられるなんて……。」

「便利なスキルでしょ?」

ガレスは少し誇らしげに笑う。未来みくは積み上げられた宝石を見つめながら、おそるおそる尋ねた。

「だとすると……金額って、変わりますか?」

ガレスは首を横に振った。

「ご安心を。こちらの商品の合計が、金貨百枚です。」

「えっ!?」

未来みくは驚きを隠せない。

「こんなにあるのに、いくらなんでも安すぎませんか?」

ガレスは穏やかに微笑んだ。

「今日で閉店ですからね。売れ残ったまま他の店へ流したとしても、買い叩かれておしまいです。それなら、まとめて買い取ってもらえる方がこちらとしてはありがたいんです。これで借金を残さず、店を閉められます。」

未来みくは少しだけ胸が締め付けられた。

「そう……ですか。」

どこか、もやもやした気持ちが残る。もっと力になれる方法はないだろうか。そんなことを考えていると、ガレスが笑顔で言った。


「あまり気にしないでください。それじゃあ、さっそく支払いをお願いしてもいいでしょうか?」

「はい。」

未来みくは金貨の入った袋を差し出した。

「確認をお願いしてもいいですか?」

「かしこまりました。」

ガレスは一枚ずつ丁寧に数えていく。しばらくして頷いた。

「ちょうど百枚。確かに頂戴しました。」

未来みくは笑顔で頷く。

「ありがとうございます。」

「でもミク様、こんなに沢山どうやって持ち帰るのですか?馬車の手配をしましょうか?」

「馬車は要りませんよ。それではさっそく…」

未来みくは宝石へ手を伸ばした。

「【保存アーカイブ】」


次の瞬間。店内いっぱいに並んでいた宝石や鉱石が、淡い光に包まれ、一瞬で姿を消した。

「えっ……?」

ガレスは目を見開く。

「一瞬で……消えた……?」

言葉が出てこない。隣で見ていたエレナは苦笑した。

「やっぱり驚くよね。私も最初は同じ反応だったよ。お店の本も全部消えたよ!」

マリは嬉しそうに微笑む。

「何度見ても、本当にすごいです、ミク様。」

「ミク様も倉庫のスキルなのですか?」

ガレスが問うと、マリは誇らしげに語り始めた。

「いいえ。ミク様は【保存アーカイブ】というスキルをお持ちです。」


その時、未来みくの目の前にステータス画面が現れた。

『【素材保存マテリアル・アーカイブ】がレベルアップしました。』

素材保存マテリアル・アーカイブLv.3】

・保存した素材に魔力を込めることが可能

・初級、中級の合成レシピを作成可能

〈レベルアップ条件〉

・素材を500種類保存すること


(やった!レベルアップした)

未来みくは心の中で喜んでいた。

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