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第30.5話 実は作者が世界最強だったら

挿絵(By みてみん)


とある日の夜。俺たちは魔装船内の食堂に集まり夕食を取ろうとしていた。


「さて、皆揃ったし食うか!」

「ゴハン!ゴハン!」

「いただきまー…」


「ちょ、ちょっと待ってくれ!」


アリシアが声を上げる。


「アリシア、どうしました?」


エピステーメーはメガネをクイッと上げる。


「いや、何故か私の横にもう一つ席があるのだが?」


挿絵(By みてみん)


「まあ全員揃ってるわけだし、気にせず食べようぜ?」

「ハッ!ま、待ってください。何故か食事まで置かれてます!!」

「ほんとだ…ミレア、誰か来るのか?」

「あれ?おかしいなぁ…用意したっけ?」

「そもそもここは海の上だぞ?」


アリシアがそう言うと、俺の世界ではよく見慣れた格好の男が入ってきた。


「何だ、あの男は?奇妙な格好をしているな?」

「はわわわわ!!こっちに来ますよ!」


すると男はアリシアの横の席に座る。


挿絵(By みてみん)


「何だ、貴様は?私達の夕飯を邪魔する気か?」

「侵入者か?」


船守のガリは臨戦態勢をとる。


「何も言わずに僕達のテーブルにつくとは…なかなか非常識な方のようです」


エピステーメーはメガネをクイッと上げる。

まだ何も言わない男に俺達は身構える。


するとここでクサレマグロが声を上げる。


『むっ!待てお前ら。この男に逆らうな』

「え?」

『この男、我でも勝てん』

「え、クサレマグロ殿がそんな弱気なことを?」

「マジ?ヤバくね?」

「クサレマグロさん、この方をご存知で?」


レイシェルはクサレマグロに問いかける。


『この男は…』


全員ゴクリと固唾を飲む。






『この男は作者だ』


「は?(@一同)」

『この男の意思一つで我らの存在を消されかねんぞ?』

「ま、まさか…連載終了なんてことも?」

『機嫌を損ねたら有り得るぞ?』

「な、なんと恐ろしい…」


すると、作者は遂に口を開く。


「あ、皆お疲れ様ー!私の創作意欲をいつも掻き立ててくれてありがとう」


「あ、大丈夫だ。怖い人じゃなかった」


「今日来たのはねぇ、頑張ってる皆のこうしてほしい!っていう希望があれば聞こうかと思ってね!」

『ほう、良いではないか。皆せっかくの機会だ。頼んでみるといい』


「そういう話なら私達も参加させてもらうわ!」

勢いよく扉が開く。


「エヴァンシア市長、それにダンテ殿も!」

「いや、どうやって来たんだよ…」


「まずは私からいいかしら?」

「うん、どうぞ」

「ユーダイモニアをこれから…」

「ストップ!わかったから!!それ以上はネタバレになる」

「俺もいいかい?」

「はい、次の方ね?どうぞ」

「俺の店、ノスティモをもっとデカくしてくれ!」

「いいけど、読者の皆さん興味あるかなぁ…」


「君たち夫婦は何かある?」


作者はガリ&ミレア夫妻に問いかける。


「俺は、ミレアたんと色んなところを一緒に旅ができれば…」

「あ、たん呼びなんだ(笑)」

「私はダーリンと子作りをたくさん…」

「うん、健全なガリの方を採用で」


「それでは僕もいいでしょうか?」


エピステーメーはメガネをクイッと上げる。


「僕が主役の回を是非作って頂きたい!」

「うん、それは構想にあるからいいよー」


エピステーメーはグッとガッツポーズ。


「あ、そしたら私はソウジきゅんともっとラブラブなシーンが欲しいわ♡」

「んー、まあ面白そうだから考えおくよ!」


レイシェルはほわほわしている。


「あ、あとね、レイシェルにはこんな服装をね?」


作者はスマホの画像に収められた大量のレイシェルの服装案の画像を見せる。


挿絵(By みてみん)


「えぇ!私の為にこんなにたくさん?」

「どれも可愛いと思うんだよねー!」

「あ、この服!ソウジきゅんとデートの時に着せてほしいわ♡」

「お、センスいいね!OK!!」


「おい、アンタ…レイシェルに甘すぎないか?」

「露骨にレイシェル推しなんですね……」


エピステーメーはメガネをクイッと上げる。


「私はエピ先輩と(自主規制)して~、その後(自主規制)で☆」

「うんうん!面白いけど、君はもう少しソフトに発言しようね」


「アタシも、主に(自主規制)されて、その後(自主規制)されてみたいかな」

「うん、カエラ。面白いけど君もソフトな発言を覚えようね」


「何だか何でも聞いてくれそうだな?」


「ですねですね!私もいいですか☆」

「お、リリムだね?何だい?」


「私をもっとセクシーな大人の女性にしてください!もっとナイスバディな…」

「あ、それは世界観壊れるから却下(即答)」

「な、何でですか!!私はヒロインですよ!!!」


「お、落ち着けってリリム!」


挿絵(By みてみん)


「大体あなた、この間私をセクシー巨乳に仕上げてくれてたじゃないですか!!」

「あれは生成ミスで…」

「ちょっと可愛いって思ってたくせに!そのまま使ってくれれば!!」

「いきなり貧乳が巨乳になったらおかしいだろ?許容範囲越えてたから…」

「ムキー!!!この人貧乳って言ったぁぁぁ!!!!」

「何でお前は裏事情を知ってるんだよ…」


騒いでるリリム達を尻目に、アリシアは作者にこっそり耳打ちをする。


「あ、あの…私はもっとソウジと仲良くなれないだろうか?」

「んー、十分仲良いと思うけどなぁ…でもまあいいよ!」


アリシアは大喜びだ。


「オイシイモノタベルー!!」

「うんうん、サバオはもっと美味しいものたくさん食べさせてあげるからね!」

「ヤッター!」




「さて、あとは主人公の君だけだよ?」

「うーん…」


俺は考えた。よーく考えた。

そして出した要望は、




「現状維持で!」



「…………」



『楽しんでる作者の仕事を減らすなよ……』


「主人公が一番おもんないな…」

「え?」


作者は立ち上がる。


「また来るから、それまでにちゃんと面白い要望を考えといてよ!じゃ、そういうことで!!」


作者はそのまま去って行った。


「…」

「…」


「とりあえず、飯食うか!」

「ソウジ、今度彼が来るまでにしっかりと面白い回答を考えておいてくださいね?」

「私のナイスバディ計画をプレゼンしてください!」

「え、えぇ……」


何とも言えない空気の中、俺達は夕食を食べ始めるのであった。


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