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コミュニケーション・オンライン~コミュ力最強!仮説~  作者: C


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ルールは創って破るもの



その眼光。

それは笑顔だろうか?

笑顔なのだろう。


しかし、こんな表現を聴いたことはないだろうか。


「眼が笑っていない」


それを何度も見ることになる。






念のため。これ、中継されてますよ???


『さあ、中継席は関係者以外立ち入り禁止ですから。決まりは守ってね』


年上の、お姉さん、としての、余裕に満ちた笑顔。年下の、幼いセイに向ける優しさ。

・・・・中の人もゲームアバターも、中学生と高校生なんですが。

そんなに差があるんでしょうか??

(素朴な疑問)


『ババア、無理すんな。おっさんから言われたのは、アタシだからよ』


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・沈黙。

ルーシーは、大人だから、キレ無かった。


『お使い、偉かったわね』


視線を下げた。

セイの鎖骨より下を見つめ、優しく、微笑む。


背伸びしちゃってるのね。子供らしくても、気にする事はないのよ?義務教育が終わっても、そのくらいの人はたくさん、えーと、それほど少なくないわ。高校生から大きくなる人も、極まれに、いなくもないのよ?大きいと疲れるし、同性には不評だったりするのよ。ちょうど貴女みたいな目で睨まれることが多いの』


言ってる言ってる。

中身もゲームアバターもマッチョなだけで普通の成人男性であるエルコレはドン退き。

トモは頷いていた。


『ニートさんが悪いんですよ。あの胸が大きい中継のお姉さんの所で読み上げてこい、なんて言うから』


オッ○イが代名詞な風潮。名前、覚えてないんかい。


『ニートさんは今まで酷いことした相手だからって、その相手の事を覚えませんよ。覚えきれないし』


うーん、確かにニートが悪いね。

まて、それじゃ、どうやって二度三度騙してる?


『相手の反応で前に使った手口は判別出来る、だから、同じ手は使わないって』


ある意味天才、だが、それで復讐から身を守れるのか?誰にどんな恨み持たれてるかわからないじゃないか???


『復讐出来る力がある相手は、直接やってないみたいですよ?それと判らないようにハメてるから』


ゲスい。


『痛めつけて嗤って顔を見せて名前を名乗って足蹴にしてみんなにさらしているののは雑魚を相手にする時だけだけってニートさん言ってました』


ニートさんは中学生になにを言ってますか!


相手によって態度を変える、社会人の鏡である。

それが一番ヒドいわ!!!!!!!!!!



『いーから』


エルコレが強引に引き取った。

あちらでは、無駄乳VS乳なしのキャットファイト。


『さーさーお待ちかね!若さが勝つか?サイズが勝つか?非暴力メンチ切り口喧嘩泣いたら負け一本勝負!互いの臓腑をえぐり出し心を穿つ闘いがはじ』

『はーい、トモちゃんはこっちっすよー』


あ――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――れ――――――――――――――――!!






仕切り直し。


『解説のエルコレです。鬼ごっこ参加者へ』


中継がエルコレをアップ。何故とは言わないが。カメラを退くと後ろの惨状が映ってしまうなんて言わないが。書くけど。


『鬼ごっこの標的を勤めているネコさん、の保護者より、新しい提案です』


わざわざ言わなくても皆がわかっているが、一応ニート紹介込み。おっとルーシーのマイクが飛んできた。


『限定かくれんぼ』


皆、ざわつく。昨日と同じ?


「ドブス山猿が日本語に触れないでくださいます?」

「乳揺らしてヤローを誘ってピー××ピーか売女」


後ろの罵詈讒謗がピーピーとリアル修正。

出来てない!



敢えて無視するエルコレと中継スタッフ。



『範囲限定のタイムアタック』


20m以内、5分間限定、一回当たりの人数制限なし、今から15分後にスタート、10分後ピッタリに計測してネコからの距離が近い順に1~10番までのグループないし個人が参加、近い順に挑む。


移動時間込みで1時間半以内の短期イベント。


『範囲が狭い分、昨日の無制限(はじまりの街全体)より有利です』


その条件でなら、一番ネコに近い参加者/参加グループが最初に挑む。

つまりアベンジャーズ。

彼らはは7人。

20m範囲をしらみつぶしにれば、隠蔽スキルは意味がない。物理的に触っている相手はごまかせないからだ。


『鬼ごっこ中に、イベントを挟む理由は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ネコがキレるから』


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――静かなざわめきが、広がった。


ネコ。

狂戦士ネコ。

最凶プレイヤー、ネコ。


誰でも知ってる、尾鰭がついているのか、話半分なのか、囁かれるウワサ。


天災ネコがキレたら、どうなる?



『現在、キレるまでのタイムカウント中』

『評議会よりお知らせします。評議会よりお知らせします』


エルコレを遮って、中継音声が切り替わった。同時にギルド、スフィア・タイムズの中継とは別に、はじまりの街各所で評議会告知が響き渡る。各所に配置された評議会、つまり大手有力ギルドの魔法使いたちが声を増幅しているのだ。


皆が注目、中継映像とアナウンス。


『鬼ごっこ参加者は今いる場所で待機。一歩も動かないでください』


評議会議長、ヴァーチャル・ゲーム『スフィア』最大ギルド、黄金の夜明けギルドマスター。声だけ。

中継映像では鬼ごっこ参加者が立ち止まっているのが映る。


アベンジャーズも集まって止まっている。


『評議会はネコさんクールダウンの必要を認め、ミニゲームを開催します』


限定かくれんぼ、決定。


『ルールは既に告知された通り、30分以内にエントリー十組を特定し、開始位置に誘導します。ミニゲーム、並びに運営への異議はミニゲーム開始前まで受け付けます』


中継スタッフが、主要な、ネコに迫っていた参加者にインタビュー。

水を注された?棚ぼたチャンス?


『ネコさんが暴走した場合、はじまりの街は最低でも数時間プレイヤーが立ち入れなくなります』


そうなると、モンスターがうごめくフィールドに、万に届くかという初心者プレイヤーが放り出されるわけである。

逃げ出しても強制モンスターバトル。はじまりの街に残ろうとしても、キレたネコに灰燼にされてフィールドに放り出される。


評議会の大手ギルドが連携しても、安全圏は確保できない。ゲートから他の街に移動するのも、間に合わない。


『この解析結果は、攻略組からの提供です。間違いありません』


攻略組解析班の常識。

特に評議会から頼まれなくとも、再攻略の片手間にタイムアップトトカルチョが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「Dさんがお怒りっす」ハイ!シンダー!


ともあれ、クールタイムを入れると言うことに、異論の余地はない。

問題は、参加者が、とりわけネコに迫っていたランキング(大広場、勝利者予想ギャンブル)上位者が納得するか、だ。


いや、こうなれば、どう納得させるか、と言った方がいいか。


まあ、そもそもアドリブとなし崩しで進んでいるイベント、鬼ごっこ、なのだけれど。

それを、そう見せずに「公正なイベント」に仕立て上げて来たのだ。

巻き込まれた評議会(大手ギルド複数)、協力している報道ギルド、わらわらと寄ってきた情報屋テキ屋ブックメーカー。


裏で現状を糊塗してきたプレイヤーもまた多い。ニートとかニートとかニートとか。


黙らせるのは簡単でも納得させるのは難しい。ソレに失敗すれば、デマカセとハッタリで創った「鬼ごっこ」が、崩れる。



『僕たちはかまいません』

アベンジャーズの一言。訝しむアーネ。笑うニート。



三日目からとはいえ、ネコを一番追いつめているアベンジャーズ。ネコをキレる寸前まで追い詰めたのも彼らだ。

ある意味で一番戦果を挙げている彼らが応諾すれば、他の参加者も否とは言えない。


実際に、このインターバルゲームで損をするとすれば、彼らだ。

皆を出し抜いて、一番勝利に近づいていたのだから。一見すると、一番に限定ゲームに挑めるのだから、有利そうには見えるが・・・・・・・ゲームメーカーのニートがそんな単純な展開を創るとはだれも思っていない。


後続の、棚ボタ狙いの野次馬とは全く違い、アベンジャーズに水をあけられていた中堅レベルの参加者たち。

彼らは、差を縮めるチャンスだととらえていた。



『決まりで――――――――――す!!!!鬼ごっこ!!!!!限定十組のタイムトライアルデスマッチ!!!!』





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