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Ambassador rain  作者: 輝ぽてと
第3章 神夢
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第4話



「そういえば、『スリクって何者?』ってヤクが言ってたよな。どういう意味だったんだ?」


 先程の事を少し後ろめたいのか頭を掻きながらカリスはヤクに話を振った。


「えっと…スリクが敵に襲われて…。それでスリクの周りが光って、何か声が聞こえたと思ったら敵が消えていたんだ…」


 ヤクの言葉にリスクが首を傾げる。


「それと、スリクが何者かって、どういう関係があるんだ?」

「スリクが、まだ生まれたばかりの赤ちゃんだったんだよ」


 この場にまるで雷でも落ちたかのような衝撃が走る。僕は何も覚えてはいないが、その事実は僕を驚かせた。

 どうやら皆が言っていたスリクが僕であるらしいという事は分かった。そしてそのスリクが、つまり僕が、赤ちゃんの頃に敵を倒していた…。全くもって考えられない。信じられない事だ。

 それは僕だからというわけではない。一体、赤ちゃんがそんな事出来るのだろうか。

 僕達が腕を組んで考えていると、急にラルが「あっ!」と声を上げた。


「いけない!もうすぐで授業が始まるわ!早く行かないと!」


 授業…?

 皆が慌てふためいているのをぼーっと見ながら、ぽつんと地べたに座っていた。


「ヤクは何使い士?」

「僕は天才だから剣と魔法両方出来るぜ!」


 ドタバタと僕の部屋をあっちへこっちへ行き来する中、声もあちこちに飛び交った。


「じゃあ1人で総合クラスね」

「えぇ!?1人!?」


 ヤクは胸に当てた拳をふにゃふにゃと力なく降ろし、しょぼしょぼと準備を始めた。


「ウィンクは?」

「剣だけです」

「じゃあリスクとカリスとスリクと一緒ね」


 僕は一瞬反応が遅れてしまった。そうだ、僕はスリクだ。

 そして先程のラルの言葉を思い返し、驚いた。


「僕って剣使い士なの!?」


 ウィンクとヤク以外が頷く。

 どうやら僕も授業の準備をしなければならないようだ。しかし、どうしたら良いのか分からない。


『キーンコーンカーンコーン』


 何かが鳴っているが、一体何なのだろうか。

 ぼーっと立っていると、後ろから軽くぽんぽんとカリスに叩かれた。


「スリク!何ぼーっとしてんだ?早くしないと遅れだぞ!」

「授業って何?どうしたら良いの?」


 思い切って聞いてみる。するとカリスは嫌そうな顔1つもせずにわざわざ立ち止まり、僕の分の授業道具を用意してくれた。


「剣だけで良いんですか?盾はなくても良いんですか?」


 僕がそう聞くと、リスクとカリスが驚いた顔で僕を見てきた。


「お前、剣と盾知ってるのか!」


 僕は何故そんな事を聞くのか不思議に思いながらも深く頷いた。


「きっと神が必要なものだけとっといてくれたんだねぇ」

「なら名前とかも抜かなきゃ良いのに」


 そんな小言を言いながら、ラルの檄で僕達は急いで授業場所へと向かった。

 授業場所と言っても、体を動かすのであれば当たり前の、体育かんのような所だった。


「ここでやるの?」

「あぁ。今日はここでやるって書いてあったからな」


 どこにそんなのが書いてあったのかはよく分からないが、おそらく僕がいなかった間であろう。

 僕は深く考えないことにし、一歩足を踏み出そうとした。その時だった。

 後ろに冷たい視線を感じ、僕は飛び上がって距離を取った。


「…誰?」

「だーれだっ!」


 その声が聞こえた瞬間、僕の前にいるカリスとリスクの体がビクリと動いた。凍りついた、というのも正しいだろう。


「もしかして…今日はあの日…」


 凄いシンクロ率で2人同時にそう言うと、正体の分からない人がクスリと笑った。


「もちろん!そうだよ!」


 2人が大きく溜め息をついた。

 僕とウィンクはそれぞれお互いの顔を見合わせると首を傾げた。


「あの日とは一体何ですか…?というよりあなたは誰ですか?」


 ウィンクがそう聞くと、急に上から僕達の目の前へと誰か人が落ちてきた。綺麗に着地すると、またクスリと笑った。


「私はルーラ。仲間同士で対決訓練をする時は私が担当しているの。では最初に、リスク対カリスで戦ってもらうわ」

「えー!やだー!」

「やるの!」


 ルーラ先生の目がキラリと光る。物凄く怖い。凄い迫力だ。

 冷たい視線といいこの迫力といい男みたいだが、とっても綺麗な女の先生だった。

 カリスとリスクは諦めたようで、渋々といった感じに向き合った。

 僕はある事に気が付き、いてもたってもいられずに尋ねた。


「ねぇねぇ!対決って本当の…?」


 僕がそう聞くと、皆して一斉に吹き出した。


「そんなわけないだろ!ならオレ達死んでるよ…」


 それもそうだ。大体、悪い人と戦う仲間だというのに切り合いしている訳がないか。

 しかしそれならそれでどうしているのだろうか。


「もし、当たっちゃったらどうしよう…」

「大丈夫!3cmだけ離れてバリアが張ってあるから!」

「良かった…」


 僕はホッとして胸を撫で下ろした。




読んで下さりありがとうございました!

投稿遅くなってしまいすみません…


キリが良い所で終わらせようとしたら、かなり短くなってしまいました…

配分をもう少し考えられるようになりたいです!

そしてまたもやセリフが多いという…

本当にすみません!


次回更新は3/16(日)に出来たらと思っています!

日にちが開いてしまいますが、よろしくお願いします!

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