目詰まり 事実と真実
ナフサ由来の製品流通が不足する事態となり、政府は「日本全体として必要量は確保されているが、流通の目詰まりが生じている」と説明している。
それに対し、報道やSNSは疑心暗鬼だ。
確かにニュースでは、末端でナフサ由来の製品が入手困難との事実を連日報道している。
需要と供給のバランスは、常に薄氷のような状態でとても脆い。
供給元の生産は、将来の需要を厳密に予測して長期的な生産計画をし、ナフサ等を発注するのだから、急激な需要増には対応できない。
生産設備についても、過剰設備であれば採算が合わないのだから、翌日に生産量が倍増させることなんてムリなこと。
だから末端では、慌てた何処かの誰かの買い占め買い溜め行為で、ナフサ由来の製品がアッサリ枯渇した。
イスラエル・アメリカとイランの戦争で、ホルムズ海峡が閉鎖されてしまい、原油やLNGやナフサ等を運ぶタンカーが通行できないのは確かに事実だ。
でも今回も誰かが「戦争でナフサ由来の製品が不足する」と煽ったのも事実だ。
そうなれば、大手企業の調達担当者は、自社の生産ラインを停めるような事態を招くことは絶対に許されないのだから、我先にと通常より発注量を増やす。
大口の大量発注を受ければ、生産元は求めに応じ大量納品せざる得ず、製品在庫は急激に減っていく。
生産設備にも生産人員にも限界があり、急激な増産なんて不可能だからだ。
何処かが独占してしまったため、発注が遅れた企業にはナフサ由来の製品が入手困難となり、受注停止なんて状態になったったのもこのためで事実だ。
パッケージをフルカラー印刷から白黒印刷にしたり、印刷部分を減らしたりの工夫をする企業が出始めたのも事実だ。
これらは全て事実ではあるが、真実ではない。
政府の発する「日本全体として必要量は確保されているが、流通の目詰まりが生じている」も、目詰まりの原因が不法行為や犯罪行為で無いために、目詰まり原因の業者を名指して公表や批判が出来ないのだから、仕方のないことなのだ。
報道機関は事実らしきことを報道して煽るが、決して真実を追求し本当の原因を報道することは無い。
これは昨年の米不足とほぼ同じ状況であり、何処かの誰かの手元には大量に在庫が確保されている、その中には値が上がるのを待って放出しよう儲けようと企んでいる存在がある可能性だってある。
煽るような報道は、一応事実を基にしているのだからとても簡単だ。
そろそろしっかり原因を追究し、正しく真実が報道されることを願うばかりだ。




