暖かな夢と幻想の湯煙
お待ちかねのお風呂!!
美味しい食事をいただいたあとは皆さまお待ちかねのお風呂タイムと行こうじゃないか。
まぁお風呂に関しては私が一方的に望んでいたことには間違いはないんだけどさ……なんというかせっかく大掃除したんだから皆どんな反応するかなって思ってワクワクしてたところ。
でも現実は非情でね、誰もキレイだと褒めてはくれなかった。
でも勘違いしないでほしいところは、褒められたいからやるんじゃないと言うところかな……私の単なる自己満足だし褒められるのは二の次だから別にどうでもいいんだけどね。
けどひとつ言えることがあるなら、それは皆が幸せそうな表情をしながら入浴してるってことかな?
風呂好きの1人者としてこの冥利に尽きるってもんよ。
……だが、この違和感が何なのか?
この風呂に入ってるのは私と軍曹と恵麻と結愛の4人で間違いはないはずなんだが、誰も指摘しない辺りおめでたい頭してるなぁって思うんだけどこれはツッコミ入れた方がいいのかわかるわけ無い。
むしろ言ったら言ったで空気の読めないヤツの烙印押されそうで怖いが、ええいままよ……どうにでもなれ。
「なんで智美がここにいるの!?」
「そこに上質なお湯があるからに決まってるでしょう? 私自身の癖にそんなことも察せれないの? バカなの?」
聞いた私がバカでしたごめんなさい。
まあ風呂は大勢では入れば楽しいに越したことはないんだけど、なにこのアウェーなって威圧感が半端なく強くここが智美の言えと言っても違和感無いほど彼女の存在が大きい。
「まぁ、風見でパン買ってきた帰りに何やら水曜力の莫大な反応がウジャウジャ感じ取れたから案の定来てみれば……こうなんだからねぇ。」
智美は火曜の力が強すぎるがゆえに寒さ弱い燎煉の民言えども己の体温を底上げすることで、凍傷から身を守ることが可能である。
どれ程高く出来るかと言うと、浴槽のお湯に浸かるだけで沸騰させすべて蒸発させてしまうほどの超高温の体温にさせることができるぞ。
聖奈いわく実際にへそで茶を沸かすことが可能と言ってたときは思わず想像に耐えきれず爆笑して智美にシバかれたのはいい思い出だがな。
「水曜神にならなきゃ寒さで動けないじゃない!!」
「あら? 私は属性で弱い火曜神でも平然とできるけどね?」
結愛が反論するも智美の目の前では無意味、実際にそれで外から来たのが何よりの証拠。
まあ智美も車を運転できるらしいから浄水場の隣に隣接すればちょっと移動するだけですむかもしれないが……あの寒さは異常、私だったら5秒も外に居ればカチコチに凍る勢い。
「むっ? なんなのだこの威圧感は……こ、怖いんだぞ。」
軍曹は浴槽の隅へと移動をするのだがこれも元が原因なのだから案外仕方なく、これはこれで強気な彼女のビビり姿というのもなかなか可愛いものじゃないか。
と言うのもアシダカグモは手のひらに乗るほどの大きなクモなのだがどうにも臆病で、自分より大きいものに関しては逃げ出すから本来は人間の害虫指定とはされない。
まぁ、当たり前のように掴もうとすれば防衛本能で噛んではくるがそれ以前に触ろうとする気が起きればの話……私は辞退しておくけどね?
「ふふっ、おチビちゃん……私が怖い? そう怯えなくてもいいのよ?」
「むむぅ、そ……そうなのか? それにしても怒ったときのおにーさんの雰囲気と似てるんだぞ。 怖いけど優しい……不思議なのだな。 あとはおチビではなく軍曹なのだぞ。」
ここで進展、恐る恐る智美に近づく勇気は褒めてやろう。
彼女に好き好んで近寄ろうとするヤツなんて私自身逹や例外としては瑞穂によっぽど用のある燎煉の従業員程度のものだと思ってたが可能性とやらはなかなか面白くて世の中何があるかわかったものじゃない。
せっかくだから軍曹も智美と仲良くしておけば何か評価だの貰えていい感じに事が運ぶかもな。
「軍曹ちゃんねぇ。 お近づきのしるしにお風呂から上がったらパンでも食べる?」
「むっ? パンは大好きなんだぞ!! いただくとするぞ!!」
なんにせよ心を開いてくれて助かった。
智美も最近は瑞穂がいなくて暇をもて余してたからこう言うインターンシップで七刻に来ている人達には興味があって甘くなっちゃうのだろうな。
まぁ、そういうなら私もだが。
風呂から上がったら皆でパンをいただいたり楽しんだのだが、恵麻だけ狙ったのか定かじゃないんだけどこれ見ようがしに甘食を大量に分け与えるとか罰ゲーム以外何にも思えないよな。
なんって言うか、ドンマイって言いますか……まぁドンマイしか言葉もないが。
それでもわかることはある、智美の1番のお気に入りはやはり恵麻以外あり得ないと言うことに関してはホッと甘食みたいに小さな胸を撫で下ろす恵麻である。
だって、最近は瑞穂やらに構ってばっかで恵麻は寂しかったと思うから。
智美さんもゲストできたんですね




