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わがまま女神の開拓誌 ~自分の島を観光地にしちゃおう!!~  作者: 青衣
第4章【水曜の湖畔《時雨》】
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幸せを囲む一時

風呂掃除も終わりを迎えます

 1時間程度経っただろうか、久々に本気を出して風呂掃除をしてみたがさすが風呂好きの私の一人とも頷ける……ひとり暮しであろうが10人くらいは入れそうな立派な浴槽をお持ちのようで骨が折れるほど苦労した。

 だがその苦労とは決して裏切るわけではない、水アカや鏡の曇りなど徹底的にやり尽くしたおかげでほどよく疲れることができたからこのあとのお風呂とご飯は最高なものになるだろう……いや、なるはずだ、ならなきゃいけないんだよ!!


 裏方にある湯沸し器をセットすれば温かいお湯が浴槽に張られる訳だが、恵麻は毎日1500リットル以上をお風呂に費やすから水道代だけでも考えるのが恐ろしいけどそんなこと考えながらもボタンを特にためらうことなく押したがどうせ実際私の金払う訳じゃないし、罪悪感を感じなくたって別にいい。


 とりあえず脱衣所で一旦濡れてしまった衣服を着替えたのち、あとにすると廊下からはなんとも濃厚でクリーミーな香りが漂ってくるじゃないか。

 これはシチューの香りに違いないと私は睨むのだが、最近はカレーは食べれどシチューは食べないからこれは楽しみだと思えるが果たしてどうだろうな。
















 リビングに戻るとちょうどいい頃合いに私が来たと言えるべきか、部屋にはいい香りとともに3人が和気あいあいとサラダを盛り付けてる最中。

 賑やかそうで何よりだ、ちょっと羨ましいぞ。


「むっ、冥綾が戻ってきたぞ!! こっちもそうすぐ終わるから座って待ってるといいんだぞ!!」


「このサラダにクルトンとチーズをたくさん乗っけてみるわっ!! トマトは花みたいに並べて……それからそれから。」


「えへへ、興が乗るとここまで楽しく料理できるんですね。」


 ホテルなどで見かけるような華やかなサラダが大皿にまるでバイキングがビュッフェだかのように鎮座していて、そこまでしなくてもいいのにってついつい私まで苦笑い。

 それでも結愛と軍曹の合作とも言えるそれはちょっと食べるのがもったいなく感じられるだろうが、私とて腹ペコなのだ……ここは食わせていただくぞ。

 トマトにハムにレタスが盛りだくさんでどう見ても5人分以上にありそうなサラダは実質食べ放題に近いが野菜はたくさん食べなきゃお肌が泣くからな?


「みなさんの分のシチューも盛りましたよ!! さぁさぁお席にどうぞです。」


「おおー、これはすごいごちそうだな。」


 シチューにはハマグリやらホタテ、鮭と言った魚介類が入ったシーフード風……というかこれって私の勘違いじゃなきゃクラムチャウダーなんじゃないの?

 とろみが少なくてスープっぽく感じられるのはほぼ間違いない。


 余談だが魚介類については時雨の特産で夜朧の開拓の時に玄弥が持ってきたり買ってきたりしたのはこういうことである。

 だが困ったことに時雨は見渡す限り雪原しかないので漁業とは真逆の農業に至っては作物が全く出来ずある意味夜朧より酷いと思われがちだがそれを補うための海の幸ってね。

 でもなぜか時雨の土質は肥沃であるためこれを活用しない手はないものの、あいにく七刻産の野菜は寒さに強いものがほとんどなく冬野菜を植えても極寒という例外ではなんの意味もなさないからここは風見で品種改良をして吹雪避けのビニールハウスも確保したら希望は見えてきそう……来そうだッ!!




 ……よし、これも今回の予定に入れておくかな。




 意外な発見がアイディアに繋がるってけっこう嬉しい所はあるが見つける度に私のやるべきことがどんどん増えて行く。

 物事の断捨離が苦手な分、余計な時間を避ける訳じゃないから優先順位をあとでしっかりまとめておかなきゃ後悔することにもなりそう。

 今の課題は本題のスキー場製作に野菜を作るためのビニールハウス及び品種改良……その他もろもろかな。


 あとはこれだけ言いたいが、時雨で外食してみ?

 魚介以外は取り寄せるしかないからかなり割高だから旅行客も大打撃となり、七刻の旅行の評価を下げかねないとなるとこれら【農作物】に関わる項目もサブからメインに引き上げなきゃいけないようにも思える。

 時間もあまり無いとなると合間をぬってあちこち行ったり来たりとハードなスケジュールになるのは覚悟した方がいいかな。


 さて、クラムチャ……じゃなくてシチューが覚めないうちに召し上がらなきゃ失礼極まりないのでさっそく両手を合わせて【いただきます】の合図とともに一口。

 チーズの濃厚さが蕩け私もほっこりと笑顔がこぼれ、温かく至福の時間を4人で今はただ過ごしたのである。

シチューは温かくて心に染みますとも

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