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わがまま女神の開拓誌 ~自分の島を観光地にしちゃおう!!~  作者: 青衣
第4章【水曜の湖畔《時雨》】
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細氷舞いし寒空

玄弥さんお久しぶりです

 いよいよ今日からまた開拓生活が始まると気が滅入ってしまいそうな気もするが、今回は前回協力出来なかった玄弥が断片的にだが手伝ってくれるとの吉報を受けた。

 結愛は前々からキチンと準備してたのか暖かそうなモコモコのダウン、軍曹は元々こちらに来るときに着てきた暖かそうでかなりしっかりとした軍用のトレンチコート……そして私はまるっきりなにも準備をしてないいつも通りのゴシックドレスさ。

 季節感のへったくれもないと笑いたければ笑うが良い。


 だが防寒にいたっては問題はない。

 身体の曜力を変換させ水曜力をメインとさせているため黒くて艶やかな髪の毛がなんとも言えぬ不健康そうで悪そうな青色へと変化させているから絶対零度の寒さであろうが素っ裸でも大丈夫なようにしてある。

 時雨の人達を決してバカにしてる訳じゃないが、色白に見えて血色悪そうだと玄弥に言われたのは心を抉らざるを得ないとも言うべきか……覚悟はしてたんだがやはりグサッとくるのは慣れないな。


「おおっ、キャンピングカーとは軍曹は初めて乗ったぞ!! 豪華で広くて便利だなー!!」


「気に入ってくれて何よりだぜ? あぁ~菊花と雰囲気が似てやがるから今度会わせてみてぇ、双方どんな反応するか楽しみだぜ。」


 またいつものキャンピングトラックで私達を運んでくれるみたいだが今回は手伝えるとは言ったものの、夜朧のように四六時中行動を共にできる訳じゃなく、裏でアシストしてくれるだけに過ぎない。

 それでも彼がいるだけ大幅な戦力になるからこちらとしては大助かりなんだけどね。


「3人を時雨に送ったら俺は俺でやらなきゃならんことあるからな。 夜朧の中継ぎとしてだがまあ、お互い頑張ろうぜ……。」


「夜朧ってイロイロ出来てきてるんでしょ? 私も今度連れていきなさいよねっ!!」


 1ヶ月も放っておけば荒れ果ててた夜朧もグングンと少しずつだが立派な場所に成長していくものだ。

 玄弥が何をしに行くかはわからないが、まあ私達は私達でやるべき事をなすだけ……そちらの私情に首を突っ込むのはヤボってモノでしょ?


 キャンピングトラックは都市部を抜け、森を抜け……他愛もない話をしつつ数時間後、雪が広がる草原地へと到着する。

 さすがに軍曹も結愛も車の中ではしゃげるのも限界があるし、ずっと森にか困れた景色に見飽きると居眠りをするしかないからいつの間に静かになったのかーって後ろを覗き込むときにはもう既に夢の中。

 起こしたくないこの寝顔はシャッターチャンス……1枚だけね。
















 雪原を抜けると湖と丘地に挟まれるような形で存在する時雨の町並みに到着する。

 氷点下と寒いものの日光は容赦なく照りつけるため細かい氷が舞い、太陽光を反射することでダイヤモンドダストがまさかお目にかかれようとは思ってもなかった。

 だからと言って何だと言うことは別にないんだけど、ただこう……初めて見るものは驚きの隠せないモノさ。


 時雨には何度か来てるけどダイヤモンドダストなんてそうお目にかかれるわけでもなく、ましてや七刻の時雨の気象にいたっては晴れ間が年間を通してもほとんど無いため狙わないと見るとこすら叶わないだろう。


「ダイヤモンドダストよっ!! 綺麗ね!!」


「わわっ、雪と言うものはやはり冷たいのだ!! 軍曹はクモの姿じゃ寒いのには耐えられないから冬の外には出たことはなかったが、ニンゲンの姿は便利だぞ!! 雪はテレビで見た通り丸めて球にも出来るのだな。」


 雪ではしゃがない子供がいないわけもないだろうな。

 ちなみに大人は雪が降ると片付けで萎えるらしいが、そもそも私は雪かきをしないからどちらでもないがね。


「んじゃあよ、俺は夜朧に行くぜ!! それじゃ、あばよぅ。」


 玄弥は私達を降ろすと本当に夜朧へと行ってしまうようだ。

 冗談であって欲しかったがやはりやるべき事を止めることはナンセンス、ここは見送ってやろうじゃないか。


 さて、ここからでも見える通り恵麻が待っている時雨浄水場はここからでもその建物がシンボルとなっている通り目立ってるためここの町に来る前からきっとその存在には気がつけるはずだ。

 この建物に来るのは私は久しぶりだが軍曹は当然ながら初めてだ、ここはお姉さんとして滑って転んだり迷子にならないように右手に結愛……左手に軍曹の手を繋いで引率すると行こうじゃないかッ!!

 両手に幼女とはなかなか体験できるものではないし、寒くても人の温かみって優しいものだなって実感できた気がする。

ここはとても寒い時雨の区域

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