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わがまま女神の開拓誌 ~自分の島を観光地にしちゃおう!!~  作者: 青衣
第3章【火曜の火山《燎煉》】
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冷え冷えの夜

料理が得意なお嫁さんは好きですか?

 軍曹の料理スキルと言ったらヤバイの何の、私は絶句気味に近くてその理由としては本人いわく【リョーサイケンボだから当然】とはよく言ったものであるが、幼いのによくやるわなぁ。

 しかしまぁ裏を返せば愛の力とはかくも人をここまで成長させ、彼女もその努力に応えながら日々腕前を上げてゆくのだろう。

 おかずの筑前煮はなかなかどうして美味であったが、聞いた話ではそのおにーさんと言うやからは軍曹を子供としか見ていない……あまつさえ妹扱いだから鈍いとのことらしいが、どこぞの誰かに当てはまるとは思わないか?

 アイツも鈍いからなぁ……動きは速いけど。




 とりあえずは軍曹の想いって言うのかな、やる気とかは充分に感じることができた。

 あとは結愛もろともに風呂に入れてやったあとなんだけど、明日に備えて早く寝ると言い出してたから夜の8時にはもう彼女は夢の中。

 結愛と同じ部屋で寝泊まりしているから、彼女達は一緒に寝てしまったがこれはこれでアリだと思う。


 私も寝床に着きたいのはわかるけどどうにも早く寝たいとは思えないもので、ここしばらくは早寝が続いていたからモヤモヤしてたまらない。

 明日が明日なものだから寝るのがなにもない今だからこそ正解なのだろうが、強いて言うなら【寝ないが布団の中で起きていたい】という事かな……先程のは矛盾させるような言い分に近いものだからハッキリさせておかないとね。















 やはりお布団の中は暖かくて最高。

 今夜はなぜか気温がグッと低くなっているからよりいっそう自分の肌身がキュッと縮こまるような想いだったから早く布団に入ってやはり正解、少し前に降ってきた冷たい雨の音も悪くない。

 今夜はよく眠れそうな気がするが寝坊したらどうしようかと心配だなぁ……ほら、私は何時間寝ても眠気が残る体質だからさ。


【寝坊しないように私のお目覚めアラームを設定してあげようか?】


「要らんお世話だよ。」


 主は本当に気が向いたときにだけ私のパソコンを勝手に仲介してはボイスチャットしてくれる、そこは暇なときは暇潰ししてくれる相手としては申し分ない。

 私のパソコンと言ったがあれは間違いで、厳密には主のだ……ハッキングというかパスワードの解除の権限すら持ってるから勝手に出てくることも可能だった。


【今回で開拓は中盤を迎えるけどどう?】


「開拓は順調だよ……開拓は、ね。」


 私は苦渋の笑みしかあいにく浮かべることはできないんだ。

 みんな開拓で頑張ってるというのに、動画広告や記事、チラシを他の世界に発信を頑張ってる成果はほとんどないに等しいため二進も三進もなくて申し訳ないのだ。


【ずいぶんと言葉に詰まりがあるなぁ。】


 主だって知った上でそんなことを言うんだろう?

 頑張って作っても見てくれないものは誰も見ないし、もはやこんなものを努力して作り続けても需要がそもそもないから見られないのがわかっているなら投げ出したい。




 ……けどどうしてだ、気がつくと私は嫌でもパソコンでいろいろ広告をイヤイヤでも事あるごとに作ってるじゃないか。




 心の中では七刻を愛してそれを結びたいと願っているのは本心だ。

 それでも競争心はとても強く、いろいろな人の広告記事を眺めては再生数を調べて勝手に嫉妬してる私がいけないのは百も承知。

 ならば見てもらえる数にこだわらず常に広告を途切れさせないように生き残り続けば良いと……。


 どんなに人気があろうともこの世は栄枯盛衰という言葉がある通り、いつかは廃れて消えて行く運命だ。

 だったらガムシャラでもいい、手に握った手綱を耐えて掴み続けライバル共が勝手に脱落していくのを待てば良い話である。

 そう思えれば継続が力にならずとも気力だけで頑張り続けた狂人が存在したという武勇伝が出来れば私とて万々歳だしね……そう思えれば怖いものも無いし、落ち着いて寝れそうだ。

今宵は寒くなりそうだ

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