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わがまま女神の開拓誌 ~自分の島を観光地にしちゃおう!!~  作者: 青衣
第2章【月曜の荒野《夜朧》】
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夕陽が映える神社へ帰還

おかえりなさい、夜朧は楽しかったですか?

 あのあと何か胸に引っ掛かる違和感に気がついたのだが西へ西へって説明したけど、そう移動すると海に落っこちるわけだから、実際には東へ移動してたと言うのが正解になる。

 南と言ったら陽光で……行き先としてはまぁわからなくもないけど、そりゃ突き進みすぎて3人で何ゆえ入水心中しなきゃならないのって話になる。


 正しい方角の東って言っても燎煉よりもっともーっと東……結愛が普段住んでる所。

 厳密には金曜の都市よりさらに東へ進んだ森の外れ……と言った方が早そうだがここはまぁ別において置いたとしても差し支えはないだろう。


 帰る頃にはすっかり陽も傾いてオレンジ色の夕焼けが境内を照らしてお迎えしてくれた。

 あとは途中でスイーツショップで玄弥がケーキを奢ってくれた辺りは高感度アップと言ったところかな?

 さすが私達と一心同体とだけはある、お察ししてくれてありがとう。


「ふぁー、さすがにずっと運転してると頭がボーッとしてくるぜ。」


「私は寝過ぎで頭がボーッとするわぁ。」


 到着するや否や早々2人とも顔が死んでるようだが大丈夫か?

 となると仕方ない……お疲れモードの2人に私の手料理の夕飯を振る舞ってやらねばならんな。


 なぜだか私の眼光がキュピーンと横目で勝手口を睨んだのだけど、つい癖で特に深い意味はないぞ?

 ほっ、本当の本当だぞ!?


「とりあえず結愛も玄弥も風呂にでも入ってきたらどう? 疲れたでしょ? 上がる頃にまでは晩御飯は作っておくからさ。」


 1時間半もあれば軽く私でも何らかは作れるだろう。

 とりわけ言い出しっぺだ……夕飯は作らなきゃいけないが別に嫌な訳じゃない、むしろご飯を作るのは好きでね。

 一人でご飯を作るのは久々だからちょっと豪華に行ってみようか……まぁ、冷蔵庫に何が入ってるのかで出来るもの変わっちゃうけどさ。


「おぉすまねぇな。 よっし、結愛!! 風呂行くぜー。」


「はぁーいっ!!」


 さてさて勝手口の鍵は鉢植えの中に……あった。

 用心深いんだか深くないのか毎度よく考えるとわかんない配置してるよなぁ。

 とりあえず冷蔵庫がスッカラカンじゃないことを思って、一応ただいまと言いながら入っておきますかぁ。

 居候の身だけど神社だって自宅みたいなものだし。
















 味噌汁とご飯と玄弥が持ってきた燻製サーモン、あとはハンバーグ程度しかこしらえることはできなかったがこれだけあれば晩御飯としても充分だろう。

 冷蔵庫にあった挽き肉の残量からすれば1人前のハンバーグの大きさは握りこぶしほどの大きさにしかならず、玄弥には物足りないだろうがそこは我慢して欲しい……ホラホラ可愛いお姉さんがお酌してあげるから許し、おほんっ……自分でこういうのもなんだが恥ずかしいもんだ、聞かなかったことにしてくれ。


「美味しーっ!! 冥綾もやるじゃない!!」


「ふ、普通に作っただけだけどね。 有り合わせとしては上出来なはずだよ。」


「かぁーっ、ビールが合うぜ。」


 ご飯は多目に炊いておいて良かった良かった。

 玄弥ったら一人で2合も食べるんだからスゴいと思わ……うーん、それとも男の人ってこれくらい食べて当たり前なのかな?

 とにかくわからないけど美味しそうに食べてくれるならそれに越したことはないよね。


「んじゃよ、食器洗いとかは俺らがやっておくし冥綾も風呂に入ってくると良いぜ?」


「ふっふーん、任せておきなさいっ!!」


 あっ、結愛のそのポーズ久々に見た。

 ならば私もそれで返すのが礼儀と言うものだろう?


「ではでは私も入ってくる!!」


 ビシィッと決めポーズをするもなぜ誰も反応してくれないのだろうか。

 結愛も玄弥も少しは私の決めポーズに反応してくれ、それともなんだ……結愛のだけには反応するって言うのか!?

 わ、私だって結愛なんだからねっ!!


「ビシィッは1回で良いんだっつーの、何度もやるって結愛かよお前は。 1回主張すりゃわかんだよ、さっさと入って来いよ。」


 玄弥にまで言われるとなんか無性に腹が立つ。

 よく考えれば酔っぱらってるときは2回も3回もやるくせによく言うよ。

 というかここにいる全員結愛ですが何かぁああッ!?


 まっ、それで良いんだけどね……こういう他愛の無い会話ってのも私達のコミニュケーションの一貫、完全なる自問自答であったとしても私は私……結愛でありながら冥綾さ。

 とりあえずお風呂で疲れを癒さなきゃ早寝しちゃいそうで怖い、作るもの作らないで寝るなんてナンセンスだからねぇ。

今はしばらくの憩いを

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