午後はハイテンションにやるぞぉおお
昼飯食べろ!!
あのあとはサボるという烙印を押されながらの監視指導を行ない、昼食を済ませたあとだ……にわか雨だったのか軽い雷雨が1時間程度発生し皆はいつもよりたくさん休むことができてコンディション的にも嬉しい結果となったわけだ。
にわか雨というよりは南国だからスコールと言った方が早いがそんなことはどうでも良い。
雷雨は遠くの海上で竜巻を発生させては見るものを圧巻させる自然の力強さを見せつけてくれたが、なかなか私も竜巻というのは遠回しではあるが見ていて好きだぞ?
まぁ風見の森の地方ではつむじ風や塵旋風などが頻繁に起こるから七刻に限っては滅多に見れないわけじゃないんだけどね。
「よーしっ、雨が上がった!! ほらっ、休憩時間はおしまいだよっ!!」
きれいさっぱり晴れ上がった空だが遠くでは黒い雲は隣の夜朧地方へと移動して、晴れているのに黒い雲の中で激しく放電しているのが不思議な光景に思える。
そして太陽の反対側には大きなアーチを描いている虹が地平線をまたいでは晴れ間を歓迎しているようにも見えた。
虹は七刻の象徴とも言えるから、出ていればみんな気分が高まってさらにやる気が出ることは間違いはない。
っとまて、調子に乗りすぎた男子共が水着に着替えて遊泳モードに突入してるんだが……。
「んじゃ全員っ、水着で作業するわ!! ふふんっ……異論は?」
その瞬間、昼食会場は大盛り上がりだ。
言い出しっぺの智美も実のところを言うと遊びたい意欲丸出しなのがわかるが、邪知暴虐……ではないんだけど、そう言うそぶりを見せてみんなを穏やかにかつまとめ上げ指揮するカリスマは私としても脱帽したい。
やれやれ、あまり人前で肌を見せつけるのは好きじゃないんだけど……なに? 顔がニヤニヤしているだって!?
ち、違うっ!! 決してお気に入りの水着を来ていこうとか思って無いぞ!!
パソコンの配信画面でも大盛り上がりを見せつけるが、ただ単にコイツらは私の水着姿を見て自家発電したいだけなんだろう?
そう言うやつは夜朧に行けばかなりの確率で落雷に直撃できて一瞬で電力をチャージできるからおすすめだと思うんだがなぁ。
と言うわけで全員さらに1時間の猶予を与え水着に着替えたいヤツは取って来いと言わんばかりの智美は両手を拝借よろしく、よーいスタートの掛け声と共にパァンと手を打ち鳴らした。
蜘蛛の子を散らすようにドッと走ってゆく連中達だが私は慌てないのさ。
……そう、慌てて転んで怪我でもしたら海で染みる……って、そうじゃない。
大人げないところを見せつけて何がここの女神が勤まるだろう?
そう心に留めつつ私は振り返ったのだが結愛に智美までこつぜんと姿を消した辺り走って水着を取りに行ったと察する。
最後の最後まで部屋に残ってた私もここに居たら意味はないし取りに戻るとするか。
まあ、【あちらの世界】に完備してるからポータルで移動するのを誰にも見られる心配がないというのは計算外だが結果よければ全てよしって言うじゃない。
まったく着飾って戻ってきたは良いものの男子共は興奮状態待ったなしだ。
他の女性作業員をチラチラ見てはニヤニヤとしているもののやはり一番は智美と天音が視線の注目の的。
スタイルも良ければ胸も大きい……、あんな脂肪の塊で喜んでるなど男って言う生き物は能天気で幸せそうだな。
それに比べて私はあまり大きくもないから注目はされないと思っていたが大間違いだった。
なぜって?
それは至極簡単で、七刻で黒い髪の毛の持ち主は私以外の誰でもないのだから。
純白の砂浜に映える黒髪の死神はなんと美しいことか……男を虜にさせ興奮させると言うのもなかなか悪くないし楽しく感じられる私もまた魔性の女なのだろうな。
否、それで結構結構。
「さぁて、みんなお待ちかね!! 曜力大解放と行くさっ!!」
ようやく私の出番だな。
私は腕を組んでは砂浜に立ち、心を集中させた。
ここでは少し時間がかかるが不可能じゃない……私の黒髪は薄い菫色もしくは淡い紫色へと変化し、ゆっくりと瞳を開けると薄い黄色へと移り変わってゆく。
フフッと含み笑いをしながらあのヘンテコなレンガブロックの本当の意味を再び思い出すと、私はたまにはやってみたかったのだがド派手に大きく腕を振り上げては大きな声で詠唱した。
ここからが本番




