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【まおささ没話供養】2部一話 俺は剣聖の後継者

まおささ2部の初期案、父さんの頭がおかしいため没になった。


「うぐっ、重い……」


「ゆう兄おはよう! 今日が最後だからあれだね!」


 いつも通りシオンの重みで目が覚めた。

 今日でシオンとお別れか、寂しくなるな。


 俺はここから遠く離れた魔法学園に入学することになっている、シオンも行けばいいと思うだろうが魔族なので入学できない。

 この触り心地がいい角が魔族の印だ、触るだけで優しい気持ちになる。


「ゆう兄気持ちいい、頭も撫でて」


「はいはい」


 相変わらずかわいいやつだ、でもシオンは俺の実の妹ではない、ちょっと訳ありだ。というか俺がいなくても大丈夫かな? もちろん嫌でなければ将来ハーレムの中に入れるつもりだ。


「それじゃあ早く着替えていつものところに来てね」


 シオンは部屋から飛び出して行った。




 俺の名前はゆうた、異世界の底辺貴族に転生したことに気付き5年、その間最強の家庭教師にしっかりと鍛えられ今は15歳、これで俺の夢への下地はできたはずだ。


 俺の夢はもちろん異世界ハーレムだ。

 そんな俺は再び眠りについた。


「うぐっ、重い……」


「やっぱり二度寝してる! はやくはやく」


「わかった……」


 やはりバレていたか、俺はシオンに見張られながらいつもの服に着替える。短パンはパツパツになり、長袖だったシャツも半袖へそ出しになった。俺の体は5年ですっかり成長した。


「そんじゃマッハで朝飯食って行くか」


「うんっ!」






「ゆうた、最後の母さんの料理やぞ、もっと噛み締めろや!」


 まーたなんもしてないのに父さんに怒られた。父さんはいつも理不尽な怒り方をしてくる、本当に地雷がどこに埋まってるのかわからない。今回はどう食べたらよかったん?


「父さん、最後は明日の朝御飯ですよ」


「あっ、そうか、そうだったな、ははは、ごめん」


 今回のは間違いだったので母さんに取り消された。合ってたら母さんにも理不尽に怒られるぞ。


「ねえゆうたくん、最後くらいお姉さんと遊ばない?」


「ダメ! ゆう兄は行くとこある!」


「えーー、お姉さん寂しいのになーー、ねーー、ゆうたくん?」


「さようなら」


「えーー」


 この未成年の俺とえ○ちしようとするカクレさんは一応我が家の専属メイドだ。仕事はちゃんとこなすが俺をえ○ちな目で見てきてよく誘ってくる。屋敷の中でも危ないので、俺はシオンと一緒に行動することを心がけている。


 だが今日を越えればしばらく会わなくてもよくなる。


「はぁ、相変わらず朝からうるさいのう、最後くらい静かに過ごせんのか」


 この文句を言ってる金髪のおばあちゃんは世界最強と言われる剣聖であり、俺たちの家庭教師だ。あと最後は明日だ、まだボケるんじゃない!


「良いじゃないですか、お菓子あげますから」


「ならいい」


 そしてちょろい、これじゃあ本当に剣聖かどうか怪しいが、俺たちがこの人に鍛えられ強くなったのも事実なので俺は信じている。


「「ごっそさまーー、行ってきまーーす」」


 俺とシオンは食べ終わったので出かける、もちろんこの部屋は右足から出る。


「ちょっと待て! ここの部屋は右足から出ろ!」


 また理不尽に怒られた、けど今回はおかしいよな?


「二人とも右足から出ましたよ、左右間違えてますよ」


「あれ? そうか? ならいい」


「はぁ、細かすぎるのじゃ……」


 それはそう。






 森への入り口に来るといつメンがすでに集まっていた。


「二人とも遅いぞ」「「そうだそうだ!」」


「ごめんごめん、ちょっと怒られてな」


「違う、ゆう兄が二度寝するから」


 唯一の男友達グロス、双子の狐の獣人ウルル、クモコ、妹のシオンからジト目で見られている。やめて……


 それで今日はこのメンバーで集まれるのが最後だから、少し危ない森の奥へ行くことに挑戦するのだ、もちろんみんなの両親や剣聖から許可は得ている。俺らの両親は意味がわかってるのか知らんけどな。


「みんな準備はできてるな?」


「「「もちのろん!」」」






「ごぶごぶ!」「ごーごー!」「ごりごり!」


 森に入って数時間、10匹ぐらいのゴブリン群れと遭遇した、だが俺たち四人は全員剣聖に剣を教わっている仲間だ。ゴブリンなんかは余裕で殲滅することができる。


「てやっ!」


 クモコは獣人ならではの瞬発力で相手を圧倒し4匹連続で撃破、ウルルも同様に3匹撃破、残り3匹だ。


「でやーー!!」


 グロスは豪快に剣を振るい1匹のゴブリンを大きく弾きとばし、もう1匹にぶつけ2匹撃破。シオンが残りの一匹を普通に撃破。


 よしっ、これで殲滅完了だ。


「ゆう兄、なんもしてない」


「気のせいじゃないですか~」


 これはたぶん転生前から使っていたギャグだ、なぜか俺の中に染み込んでいる。なんなんやろこのギャグは?



 しばらく進むとお花畑が見えてきた、ここが森の奥との境目だ、ここから先はここまでより魔素が高く強い魔物が増えるらしい。


「こっから初めて行く場所や、気を引き締めて行くぞ!」


「ここまで引き締めてなかったの?」


「さっすがゆうたコン、剣聖様の後継者に選ばれた理由がなんとなくわかるコン」


 おいクモコ、俺だけじゃなくて剣聖までいじるなや、俺が選ばれた理由はちゃんとしたものやぞ!


「そうじゃないこん、ゆうたが学園に入るために無理やり後継者にしたこん」


 ウルルやめてね、事実にちょっとだけ近い嘘言うのやめてね。


 事実は、俺を最強にするため父さんが多額の借金をして剣聖を連れてきた、だけど親に借金があるから俺の入学資格がなくなっちゃった、これが三年前。でも奥義を習得した今年、剣聖は俺が後継者だからと学園に無理言って資格をくれたのだ。


 だから剣聖の奥義をみんなに隠れて習得した俺は正式な剣聖の後継者なのだ。


「それじゃあ行くぞ」


「ちょ、待てって」「待つこん!」

「さっすが後継者コンねーー」「ゆう兄待って!」


 さてとピンチのときに剣聖に教わった奥義使って無双して、この3人をびっくりさせて惚れさせるぞーーー!!


 俺たちは凶悪な魔物の住む森へと進んでいくのだった。


──次回予告(没になったため存在しない次回)──


 いきなりピンチの状態から開始だと!?

「グルゥゥゥゥゥゥーー!!」


 シオン、言質は取ったぞ、だが残念だったな、俺はこの世界でハーレムを作ることを決めているからな!


 やはり底辺貴族たる由縁、馬車の手配忘れで初日遅刻したぜ!

この設定のままで書かなくてよかった、と心から思う。

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