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永劫なる復讐の旅路に呪言(ことほぎ)を  作者: ヌ名人
「かつては在りし幸福」
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4/15

「脆化」

タイトルはぜいかと読みます

〈〜〜〜〉

《主人公視点》


あれから1ヶ月経った


貴族の坊ちゃん、(ロイフ様だっけ?)は半年この村にいるつもりみたいだ


あの人の下につくつもりはないけどそのことで面倒事とか起こって欲しくないから早く帰ってほしいなぁ


「おじさん、今日は串ある?」


「...ああ、すまんなエレス、後は家に回したいんだ。また明日来てくれ」


「はぁい」


...おじさんの家から離れて物陰から様子を伺う


「おっ、エイド!また仕事か?」


「ああ!おっちゃん串一本くれ!」


「はいよ!一本おまけしてやる、だれにも言うなよ?」


「ありがとおじさん!」


「全く、調子のいいやつめ」


はぁ、僕何かやったかな?


この一週間、村の大人たちがおかしい


いや、もっと言うと村の“あまり関わり合いにならない大人達”がおかしい


今みたいに串を売ってくれなかったり、前まで貰えていたはずの野菜のお裾分けがなかったりみたいな感じで結構露骨だ


「...なによあれ、感じ悪っ」


「アリス」


後ろから声がしたから振り返るとアリスがいた


アリスとカイラ、エイドには大人からハブられてるかもっていうことは伝えてある


「なんでエイドにはおまけまでしてんのよ。あれ本来はあんたの分でしょ?」


「多分ね?」


「...あんた悔しくないの?」


悔しいって、勝負じゃないのにおかしな話だなぁ


「うーん、それより先になんで?かなぁ」


「いい?もしこう言うのが広まったらガツンと言ってやりなさい?なんで俺だけ除け者にするんだ!大人気ないぞ!ってね!」


「うーん...」


「何よ?なんか不満あるの?」


「イエアリマセン」


「よろしい」


でもなぁ、多分あれ僕がロイフ様に呼び出されて引き抜きの提案されたことに対する妬みとそれを断ったことに対する僻みだと思うんだよなぁ


「じゃ、私は戻るわ。あんたはエイドに払う金の心配をしときなさい」


「うん、じゃね、気を付けて」


背を向けて後ろでひらひらと手を振るアリスを見送る


「...」


エイドが来るまで暇だなぁ


〈〜〜〜〉

《貴族の嫡男視点》


「これでは応えないだろうな」


村の適当な者たちに他所から買ってエレスに変装させた奴隷に崖で背中を押させたりと一歩間違ったら死に直結あうるようなことをやらせてみたのだが...


まあいい


奴隷如きが私をコケにしたツケはこの程度では払えない


母を殺した平民など、奴隷などこの世に存在することを許されているだけ良い存在なのだからな


ここから人から人へと噂は一瞬で広がるだろう


せいぜい今だけの平穏を享受していればいい


たった人口100人程度の村だ


数人が同じことを噂するだけでその話は真実として広まっていく


最後の仕込みも終わった


完全に村の認識で《悪魔》となったお前はどんな顔をするのだろうな?


「面白い」「続きを読みたい」と少しでも思っていただけたら、高評価やブックマークをお願いします。

できるだけ高頻度な投稿をしていくのでこれからもお願いします。

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