87/89
走れ、リア!!
……リア、急いで!!
頭の中に響くフローラの声に答えることもなく、リアは全速力でジョナサン号を目指した。
……走れ、リア!!お前が間に合うかどうかで四人の命が掛かってるんだ!!
……分かってる!!
その途端、リアはバランスを崩して大きくよろめいた。砂の上は走り辛い。それでもリアは、前を向いて走り続けた。
……何か変だと思ってたんだよ!!奴らは漁師には見えない。ジョナサン号の乗組員に関して共通して言われて来たことだ。片や筋骨隆々の傭兵みたいな奴ら、片や人目を気にして怯えているような奴ら。二種類いたんだな!!
……そういうことだな。おい、端的に答えろ。この島に傭兵チームはもういないな?
……いない!リアが二人倒した!あと四人いるけどジョナサン号で出航してしまう。その四人は同乗しているマーシューブの民四人を殺すつもりだ。彼等を見送って島に残るマーシューブが二人。
……お前案外頭いいな。
……そうかな?いや、そんな場合じゃない!!リア急いで!!マーシューブ四人が殺されちゃうよ!!
……何とか食い止めねば。
リアは前方の船を見据え、歯を食いしばって駆け続けた。




