表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1930/1933

九百十八:泰子さんの話(815) ★野心のすすめ ― 「低め安定」の人生(8)

九百十八:泰子さんの話(815) ★野心のすすめ ― 「低め安定」の人生(8)


 世の中には、上へ上へと登りたがる人もいれば、縁側で猫と一緒に昼寝をしたい人もいる。全員が野心を持って社長を目指したら、会社には社長ばかりがいて、誰も仕事をしなくなる。これはこれで、困った社会だ。

 出世する人は出世しない人を使い、出世しない人は出世する人の作った会社で働く。こうして世の中は、案外うまく回っているじゃないのか、と思う。蜜蜂の社会でも女王蜂と働き蜂がいて、役割分担がされている。


 ただ、自分の人生を「こんなもの」と最初から決めてしまうことだけは、少々もったいないと思う。人生は一度しかない。しかも、思っているほど長くない。

そう考えれば、「低め安定」も悪くはないが、その安定が「自分にはこれ以上できない」という諦めから来ているのなら、少し寂しい。


 林真理子と私は、人生をただ与えられたものとして受け取るのではなく、自分で少しでも面白くしようとした点では、案外似ている。結局、野心とは大それたものではない。「もう少しやってみよう」と思う気持ちではないだろうか。そして人生というものは、その「もう少し」を何度重ねるかによって、随分違ったものになるようだ。そう考えると、「でなければならない」というものではなく、野心というものも、案外悪くない生き方だと思う。


お仕舞い

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ