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九百八:泰子さんの話(805) ★蕎麦屋の倒産(3)

九百八:泰子さんの話(805) ★蕎麦屋の倒産(3)


 敢えてそうしないのは、ひょっとすると、コンサルする内容には実効性が乏しくて信用ならないと、自分が一番良く知っているからではないか。そう邪推したくなる。そう考えると、経営コンサルタントの存在自体が、怪しげだ。それに、コンサルタントと名乗るのに資格も要らないから、猫も杓子もなれるって訳だ。その内、世の中から猫が居なくなるだろう。


 試しにネットで「経営コンサルタントの仕事」を検索してみた。すると、「企業の経営課題を特定し、解決に向けた戦略の立案や実行を支援することです。提案だけで終わるのではなく、経営層や現場と連携しながら、施策が成果につながるまで伴走する点が特徴です」と、言葉巧みだ。


 なるほど、「伴走する」らしい。先の蕎麦屋の事を思い出した。伴走されて横から四六時中、嘘八百を耳に吹き込まれ続けたから、ついに方向違いへ連れ込まれて、蕎麦屋は潰れたのだろう。蕎麦屋の経営者の発想も確かに幼稚だが、伴走した経営コンサルタントは大いに無責任だ。


 経営コンサルタントについて、随分と否定的に書いたが、もちろん、世の中には本当に優秀で企業を救っているコンサルタントもいるに違いない。そう思いたい。生憎と知識不足で、私が知らないだけなのかも知れない。ただ、誰でも「コンサルタント」と名乗れる事には、いささか考えさせられるものがある。


つづく

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