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九百七:泰子さんの話(804) ★蕎麦屋の倒産(2)

九百七:泰子さんの話(804) ★蕎麦屋の倒産(2)


 世の中には、会社の経営について相談に乗ることを商売にしている人がいる。先の蕎麦屋が騙されたという「経営コンサルタント」である。幸いなことに、ウチはこれまでこの種の人物と付き合ったことはない。

 しかしながら実を言えば、いるわ・いるわで、ウチの身の周りにはコンサルタントだらけである:例えば、会社では毎日数百通の、ほとんど読む気にもならない迷惑メールを受け取っている。ここが実は「経営コンサルタント」の巣窟である。


 メールに曰く、「売上を倍増させませんか」。

 曰く、「一件15,000円で見込み客をご紹介します」。

 曰く、「お宅のダサイWebページ(ホームページ)をもっと斬新なデザインに変えませんか。集客力が倍増です」などもある。

 その他にも、何やら心をくすぐる殺し文句が並んでいる。


 メール文だけ読めば、まことに結構な話で、流石にコンサルタントである。売上は倍になり、客は向こうからやって来て、経営者は笑いが止まらない。そんな結構な話があるなら、ウチも一度くらい御相伴にあずかりたいものだ。


 一見すれば、結構な話とは思うけれども、何処かおかしくないか? 

 もし他人の会社を指導出来るだけの能力があるなら、その素晴らしい知恵を他人へアドバイスして金を取るより先に、まず自分で会社を立ち上げるか、起業すれば良い筈だ。百円のしみったれた相談料を10人から取るよりも、自分で会社を大きくして1万円儲ける方が、どう考えても景気がよかろうじゃないか。


つづく

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