1918/1933
九百六:泰子さんの話(803) ★蕎麦屋の倒産
九百六:泰子さんの話(803) ★蕎麦屋の倒産
一度、泰子さん(=私の叔母で、97)と街中の蕎麦屋に入った。そこで、天麩羅そばを注文して、大根の天麩羅を食わされて仰天した事がある。稀にそんなサプライズがあっても、私は蕎麦が好きだ。
話し変わって、先般日経新聞を読んでいて、経営コンサルタントなる者に騙されて、名店として知られた蕎麦屋が、とうとう店を畳む羽目になったという記事が目に入った。
暫く記事を眺めて、何かおかしな話だと思った。蕎麦屋である。蕎麦を茹でて客に食わせる商売ではないか。仕入れ原料の高騰もあったらしいが、店を潰すほどの難しい経営問題が、何処にあったろうかと私は思った。もっとも、私は蕎麦屋を経営した経験が無いから、偉そうに言う資格はないのだがーーー。
それにしても、蕎麦屋の主人が自店の経営について、店の外にいる誰かを呼んで「どうしたらよろしいでしょうか」という発想自体が、私には理解し難かった。そうではあるまいか。夕食に自分が何を食べたいかを、他人へ相談するようなもので、端から話がおかしい。相談したけりゃ、経営コンサルタントじゃなくて、自分の腹に訊け。
つづく




