1833/1836
八百十五:泰子さんの話(712) ★中小企業か零細企業か(4)
八百十五:泰子さんの話(712) ★中小企業か零細企業か(4)
時には、「自分で決めよ」社員へ丸投げする事もある。「ただし赤字にならないようにしてくれ」と一言添える。この一言が、なかなか効く。人は自由を与えられると同時に、責任も背負うと急に真面目になるもので、自然に緊張感も生まれる。実際、社員たちはよく考えて行動している。
自分で決めた価格で赤字が出れば、自分の責任になる。だから慎重になり、ややもすると慎重すぎて価格を高く設定し勝ちだ。高くしすぎると、暴利を貪るようで世間様に申し訳ないから、時々営業マンへ私が値下げを指示するのである。こんな目に見えない変にして妙な綱引きが日々繰り広げられている。
会社の規模が小さいお陰で、自分の立ち位置がよく分かり、ミニ経営者の心構えになり易い。密かに観察をしながら眺めているが、これは「働く意欲」に繋がる。少なくともそう見える。小企業の良い処で、大企業ではこうは行かない。
実際私は管理の仕事を殆どやらないから通常はヒマで仕方ないが、私のヒマは「ミニ経営者」のシステムが良く機能している証なので、とても良い事と考えている。
つづく




