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八百十三:泰子さんの話(710) ★中小企業か零細企業か(2)

八百十三:泰子さんの話(710) ★中小企業か零細企業か(2)


 となると、大企業である必要はないから「いい学校へ行く」という前提も怪しくなってくる。学業ばかりに頑張る必要はなく、もっと青春を謳歌してもよかったのではないか。などと考え始めると、人生というものは後出しジャンケンの連続であることに気づく。

   

 若い頃は誰しも自分の未來を見通せる訳ではないから、生まれ変わってもやはり延々と無駄な回り道をして、取り敢えず大企業に勤務した後で、転々と現世と似た道を歩んで「同じ処へ落ち着いた」ろうかと思ったりする。となれば、生まれ変わっても人生は矢張り変わらないのだと、少しがっかりしながらも妙に納得の行く気がする。

  

 考えて見ると、私は大きな組織に属して歯車の一つのように動き、上司から細々と指図されたり命令されるのが、嫌いだった。大学を出て入社した大手企業T社は良い会社ではあったが、先の基本は変わらない。同輩はそうしていたが、上役へ年賀に伺ったりゴマスリも嫌いだった。ストレスで何度も胃痛になやまされたものである。T社で生涯働き続けていたら体を壊していたと思うから、去ったのは健康維持の為の戦略的撤退であった。


 様々な経緯の後、起業して今は小企業を経営する立場になったから、誰も私に命令しないしゴマスリの必要もなくなった。経営するストレスは多いが、対人を意識しての胃痛に悩まされる回数は激減し、お陰で長生きをしている。つまり私の場合、「何の仕事をするか」よりも、「どんな立場で働くか」が重要だったのである。


つづく

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