六十話:戦略的撤退…?
第3回オーバーラップWEB小説大賞 一次選考…見事通らず!
まぁ…しょうがないね。
とりあえずめげずに頑張っていきます。
さて、そうこうしてトレントの解体を終えたのだが、滅茶苦茶手が痛い。
後半はひたすら無心で斧を振り下ろしていたが…やはり気になるものは気になる。
というか斧の振りすぎで手の平にマメが出来そうだ。
暫くトレントと戦いたくはないな、うん。
いや、出来れば俺が戦って、誰か解体をしてくれる人が居れば良いんだけど…
その為だけについてくる人も居ないだろう。
そうそう、解体していて気がついたのだがトレントの根っこはどうやら固くはならないみたいだ。
トレントが生きていた時と同様に、依然としてみずみずしく、しなやかさを保っている。
使い道が無いと言っていたけど、これならロープか何かには使えるんじゃないのか?
という訳で一応真理理解を使ってこれは何かと調べてみる。
余談だが、何かと調べるというのにはちゃんと理由がある。
というのも真理理解を行う時に、これは一体どういう物であるかという理由で使わないと鑑定が出来ないからだ。
例えばこれは○○なのか?と考えながら真理理解を発動すれば真理理解Ⅰで得られる知識の中で勝手に判断して○○である、もしくはそうではない、または判断不能という内容が返ってくる。
例えば…植物なのか?有毒か?トレントの王様なのか?生きているのか?などだ。
植物か、有毒かは判断できると思うが、王様なのかは確実に判断が付かないだろう。
そしてこの使い方で問題となるのが、自分自身に知識が入ってこないのともし違った場合は大抵はなんなのか分からないままだ。
おまけにどういった目的でも発動させたら少しばかりフラッとする感覚に襲われる。
そんな事を何度もしていると酔うので、そうやって使うのはただ手間になるだけなのだ。
[トレントの根]
トレントの根、足の部分に当たるもので強靭かつ乾燥させると堅くなる。
特に毒性は無く、またこれ自体からトレントが生まれてくる事はない。
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話が逸れたが、これが真理理解での鑑定結果だ。
成る程、放置しても根っこからトレントは量産されないのか。
この世界では厳密にはトレントは植物では無さそうだな。
まぁそれは置いておいて…
これ…何かに使えないものだろうか?
別に持ち歩いていてもある日突然襲われるって訳じゃないんだし…
結局、いくつか手頃な長さの根っこを数本採取しリュックに詰めた。
切るのに白尖の小刀を使ったのだが、まぁ切りづらいこと。
強靭だって言うのは本当みたいだ。
来るときはスカスカだったリュックは枝や根っこを詰めたせいで割とパンパンになっている。
このまま帰るわけだから問題ないんだけどな。
そして後は…この丸太だ。
トレントだった時は俺の体より太かったが、今は0.5回りくらい細くなっている。
それでも結構な長さだし、重さに至っては普通に相当な重量だろう。
「よっと…」
転ばないように気をつけながら持つと、案の定ずしりとした感覚が伝わってくる。
それでも楽々持てる重さに感じるって所にファンタジー要素があるよな。
本当、ステータス様々である。
石ころを握りつぶせる様になる日が来るかもしれない。
…やる意味は無いんだけどさ。
さて、持ってくものは持ったし荷物も一杯なのでそろそろ帰ろうかと思っていたのだが…
ガサガサガサガサ…
不意に近くから木々のざわめきが聞こえてくる。
この近くにある、木と言えば…もうあれしかない。
音の方向に振り向くと、やはりトレントがざわざわと動いていた。
しかし別に風が吹いているというわけでもないんだけど…
なんて現実逃避をしながらぼんやりとトレントの群れを眺めていると、数匹の…鶏くらいの大きさの褐色の鳥が群れの中から出てきた。
あれは…依頼にあったアブラ鳥だろう。
トレントの解体中にいつの間にか接近されてたんだな。
逃げる際に喉元にある大きな袋を膨らませ何か液体を撒き散らしてるし、元気にかん高い声でオ~イルルル…なんて鳴き声を上げながら逃げていく様子は聞いてた情報と一致する。
で、そんな鳥達が逃げていく一方で、トレント達は完全に擬態が解けたのか集団で何かを取り囲み…襲いかかっている。
…あれが本来のトレントの狩りの光景か。
ああやって取り囲まれて袋叩きにされれば、瞬く間にミンチの出来上がりだ。
いやぁ…あれじゃミンチより酷いかも知れない。
…とまぁ、それは置いておいて…ここで事件は起こった。
ここまで呆然と眺めていた訳だが…ついにトレントの一斉攻撃が止んだ。
で、てっきり倒したアブラ鳥をそのまま養分として吸収するのかと思ったが…どうにも様子がおかしい。
若干距離があるのでうっすらとしか見えないが、どうにも今までトレントが攻撃してた所は地面が禿げ上がっているだけで魔物の姿は無い。
あれじゃあ…ただの土を叩いてだけか?
思ったより随分とトレントって…間抜けなんだな。
なんて思っていたら…
ガサ…
ガササ…
トレント達には顔は無いが…なんだかこっちを見ている様な気がしてならない。
そして、そのまま擬態をせず…ジワリジワリとこっちに向かってくる。
ガサ…ガササ…
既にアブラ鳥の群れは彼方遠くに消えうせようとしている。
単純考えれば…あの鳥共が起こして逃げて、トレント達は収穫無し。
となると何かしら獲物を求めても不思議じゃない。
で、近くには自分がいる…と?
ガサガサ…ガサザワ…ザワ…
あ、これヤバイ奴じゃ…?
ガササササササ!!
「よし、逃げよう!」
三十六計逃げるに如かず、だ。
という訳で追ってくるトレント共を引き離すべく走って逃げ出した。
ご視聴ありがとうございます。
ご指摘や感想などお待ちしています。
ブクマ、評価も(ry
早速別の小説賞に応募しようか、どうしようか…
今のところ物語の進行は遅いし自覚があるし…こう、いい場面行くまで見送ろうかな?




