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マジックそるじゃあ  作者: ふ~ん
22/42

近所のヒーロー参上

こんばんわ。

 マナミに先をこされ見とれていると、あちらもイチへの視線に気付くと今回の目的を知らせる。


「え!?そんな手紙出して無いけどなぁ……」


「いや!貰った。ホレッ見てみろ」


 画面に掃除部宛の手紙を張り付かせると次第にワナワナと震え出した。


「ねぇ?まさかで聞くけど……私の部屋へ入って無いよね??」


 ユウナは心の底から『部屋には入らないで!』と叫ぶが


「入ったよ」


 やはりそうだったのか……とユウナはガクッと肩を下ろす。


「ナナに会ったのが、そんなにショックだったのか?」


 [ナナ]の名が出ると、イチを差し置いて『はぁーい……見てる?ユウナ!お母さんだよぉ』と出て来て


「お母さん!」


「ひゃっ!ごごめんなさい。

 だってえ。だってね」


「だってじゃない!!」


「おーいユウナ怒ってる所悪いんだけど、今からそっちに行っていいかー?」


 『え!?』と声を出したユウナは嬉しい顔の後、悲惨な顔をする。それは、イチの話の続きでソフィーとナナが再婚したという事である。

 更に掃除部に入った事も伝えると、それはそれは美人顔でも嫌な顔をすると眉間にシワが寄っていて不細工である。


 ユウナは全てを丸飲みしたあと大きなタメ息をして


「もう!はいはい分かりましたよ!

 イチはどうやってくるの!?早く言って!」


「そんなに怒るな……今そっちへ」


「へ?


 え?えー!!?ちょっ、ちょちょちょっ!?」


 突然現れた場所は、ユウナが立っていた直ぐ後ろ。ユウナの足下に、白の魔方陣が出現したかと思ったら、にょにょにょっ!とイチが出て来たのだ。


「よ!?来ちゃった。……で!?お前の部屋汚いらしいな!?」


「う、うん。汚いかどうかこっちに来て!」


 で


「バカめと言ってやろう!お前みたいな侵入者を易々と見逃すわけないだろう。」


 あの後ユウナに連れられて行ったのは寝室だった。そこで『そこにゴミが落ちてるよ』と指差す方へ向くと何も無かったのだが


 『ポサッ』と示された所にフワッと何かが落ちた。『これがゴミなのか?』と回収すると次々の上から投げている。

 

「お前の部屋、結構汚いんだな。服が散らばってるぞ。」


「ねぇ?こっち見て……」


 振り返るとそこには、ユウナの色っぽい姿があった。更にぐいぐいと迫ってくるユウナに


「ちょっと待て。そんなに焦らなくても俺はお前の事が……好きと思うし」


 イチは生まれて初めて。というか転生し続けて初めて女性に告白をした!と言うのが、この[好きと思う]と自分の言葉を聞いて恥ずかしくて堪らない!


 そんな恥ずかしいイチよりも、ユウナは百倍以上に恥ずかしかったりするのだが……イチの[そんなに焦らなくても]という言葉を聞いて、口から心臓が飛び出しそうになっていた。


「ずるい。

 私……ずっとイチの事考えていたのに。」


「なんか……離れてみて、好きになっちゃったんだ!理解不能だけどね。」


「……もう一回お風呂に入ろ?」


「連れてって」


「……コッチ」


 連れられて行くと、そこは脱衣場。イチは後ろからユウナをムギュ!と抱くと


「ピィェェ」


「あ。すまん……リオン連れて来たんだった。」


 リオンは手乗りボール大の大きさになり、イチの服の中に入っていた。流石に、人間大の大きさになると転移魔法のマナが多量に必要になってしまう。


 リオンは、きつく抱きしめた事に服の中でムギュッ!となってしまい圧縮で声が出てしまった。


「リオンちゃん!こんにちは」


「ピィーイー!」


「あ!フフフゥ。」


 赤のボールが、無いような羽でパタパタと飛んでユウナの手の上へ。ユウナの掌で、プニプニボディーを駆使してゴロゴロするリオン。


「本当はリオンが真っ先にユウナを助けに行きたがっていたんだ。

 リオンの持つ、真紅のデビルドラゴンは万能ではないけど、未来視が出来るとも言われているんだ。


 ただ、悪い未来しか予知出来ないんだがな。」


「そーなのー?リオンちゃん偉いねぇ」


 『ピィ、ピピィー』とそんなぁ照れちゃうよぉ。と、リオンは目をウルウルして応えると


「もう!……なんて可愛いのーー!??」


 全裸のユウナが、イチのハグよりもっと最上級に抱きしめる姿を目の当たりにしているイチは『オラもリオンの事が好きだし、ユウナの事も好きだぞぉ』

 と、無理やり感と焦りが半端無いことはユウナにも伝わってくる。


「じゃあ、三人だ入りましょう。」


「うん!」


 まもなくして


「侵入者を捕縛!侵入者はユウナ様のお気に入りと判断する。

 後日、王裁判にかけるものとする。」


……

 ということで牢屋に。因みにリオンはイチの側にはいない。

 なんでも、可愛いから色々と許してくれたんだと思う。


 可愛いって卑怯だ。


(あー。捕まってしまったなぁ。これから、どう動くべきか!?)


 逃げる手段を、あれやこれやと考えていると


「よ!?若いのに捕まってしまったのかい!?」


 『クヨクヨするな!クヨクヨするのだったら、まず自分のオスをギンギンにするんだ!

 そして、気の解放をして……そう!その感じだ!!』とパワハラなのかセクハラ理解不能なのだが……なにか聞いたトーンだと知る。


 そして


「少年よ!安心しろ俺の名はタケシ・ゴウ!今から助けてやるからな。

 なーに!俺は潜入捜査なんだぜ!人は俺の事を、嵐の中を濡れて飛んでぶっ飛ばしの系だな??」



明日もよろしくです。

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