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マジックそるじゃあ  作者: ふ~ん
21/42

ユウナ姫

こんばんわ。

 心の底から叫びたい。


(ねぇソフィーさん?今、目の前で貴方は私の義父さんになりましたよね?

 この心内はヒモ野郎には分からないよね?……なんせ女と付き合うスピード半端ねぇからね。)


 あの通信では、理事長が『お父さん行ってらっしゃい』で切り良く終わっていたのだが、ユウナの部屋へ侵入して身寄りの無いイチが、一日も経たずとして父を持った事とか……

 イチは、ヒモ野郎と目が合わせられない状況になっていた。


 そんなイチの状況なんか、お構い無しに話は進んでいく。


「今からアーガスト星へ向けて行ってますが、幾つかの関所が存在します。」


 皆がウンウンと頷いている。

 ナナの話はこうだ。まず、第一関門の宇宙警察関所を突破。その後第二関門のアーガスト星へ侵入・及び突破……その後ユウナ様と合流という事になると説明されて


「うーん、第一関門は突破出来るとして第二関門は難しいでござるよ。」


 皆が難しい顔をしている中で一人冷静な顔がいた。その者の両隣にはリオンとサラが立っていた。


「ピイピイ……」


 皆の気持ちが理解出来るのか、リオンが『速く助けに行こうよ』と心に通じて来た。

 イチはリオンに心で言い返す。


「……お前の気持ち分かるが、第一アレは相手が何処にいるか?目に見える場所ではないと行けないだろ。」


「ピィーピィー!」


 リオンがユウナに会いたがっている。

 会いたがることは、それ自体は珍しくはない。しかし、召喚者以外に愛着を持つのが珍しいということである。


 リオンの顔を見つめると『ムス!』とした顔を見て


「分かった分かった。

 俺は今も昔もシルバリオンの絶対神だからな!まかしておけ。」


 ニカッとしリオンの頭をゴシゴシ撫でると『ピーイー』とヤッター!エヘヘと言わんばかりの反応を示す。

 イチは隣のサラにも心の伝達で


「お前のマナを少し借りたい。借りる事で代償を払わなければいけないのは分かっている!

 だから!貸してくれ!!」


「代償を貰えるのなら、いつでも構いません。ですが、代償とは前と同じでは私が嫌です。

 そうね……私の願いを叶えてくれたら今回と次回の頼みは無しで引き受けましょう!


 勿論、命やマスターの権利などを欲しいという願いではありませんので御安心を!」


「願いは後になるが……良いか?」


 頷くサラは願いことを言う。


……

 その頃、ユウナはと言うと


 故郷のアーガスト星に戻ったユウナは多忙の日々を送っていた。

 しかし、葬式はあらかじめ構築されていたし、ユウナは香典等を終わらせてサッサと宇宙警察専門学校へと帰る予定だったのだが


(ハァー。まさか、御父様が私の婚約者候補を決めるだなんて亡き曾祖母の前で宣誓するから。

 こんな面倒になっていってるの分かっているのでしょうか!?


 あーー!帰ってイチの首筋の匂い嗅ぎたいわぁ)


「今日の婚約選び、御苦労様です。まだ、一日だというのに男はアリの様に群がりますね。

 端から見ていて、気持ちが良いものではありませんね。」


「そう思うんだったら断ってよ!」


「王の命令ですから。

 姫様がもっと早く男に手を出していれば、この様な事は起こらなかったはずです。」


「だから、言っているけど私の未来の婚約者は既に見つけているの!……御父様にその事を言っておいてよ。」


「私では、直接ユウジ王に取り立てるなどできません。お側に着いているナイト……ユウナ様の従兄弟のセイヤ様に伝えるのがやっとです。」


「え!?アイツに言っちゃあダメって言ってるでしょ!」


 ポカンとするユウナの側近。側近の名はアヤノで、ユウナからしてみれば乳母の存在である。簡単に言うと、血は繋がってないが母も同然である。

 更に、側近は全員で四人いる。全ての側近は、ユウナの個人で集められた精鋭中の精鋭猛者である。勿論、乳母もしかり!アーガスト星は宇宙に名高い戦闘狂が住んでいる。


 そして、宇宙でも珍しい女が宇宙を代表する戦闘狂のトップに君臨する女帝となるのだ。

 そんな、戦闘狂で選りすぐりの彼女達がポカンとなるのには、当然セイヤという男もそうだけど


 戦闘狂の女と付き合う為には[戦闘狂の男]とは行かないが、他の星の奴等よりかは強くなければならない!というのが大前提であるからだ。

 中でもセイヤという男は、アーガスト星の男という血筋を引いており、強い子供が出来ること間違い無し!……と皆から注目の的なのである。


「何故言ってはダメなのでしょうか?」


「だって。彼は強さに、がめついんだもん。」


「なるほど【ガメツイ】ですか……それは、面倒な男ですね。」


 さすが!ユウナの側近。飲み込むの早いしユウナの気持ちの理解が早い。なので、そんな早い人が次に矛先を向けるのは当然ユウナが恋い焦がれている彼氏である。


「して?ユウナ様の夫になるイチなる者はどういう者でしょうか?」


「血筋は良く分からないのだけど、私の渾身の一撃を無効にしたときの顔!……忘れられない。」


「それは凄い!!姫様の渾身だと海賊挺くらいなら落とせる威力だというのに!?」


「注目して欲しい所はソコじゃ無いから!」


 そうこうしていると、


「姫様!宇宙警察から連絡が来ています。

 題は【我等五人揃って掃除人。(只今一人欠員中)】だそうですが?……出しますか?」


「!?直ぐにっ!」


「あ!……」


 目の前の画面にユウナが?!それだけでイチの心が氷結してしまった。それは、お姫様姿をしているユウナにも驚いたが、なにもりも向こうのユウナの表情がなんとも嬉しそうなのだ。

 そんな、嬉しい顔を眺めるのは好きなイチは数秒見とれると次の言葉が出なくなってしまった。


「ユウナお姉様、ご機嫌で何よりです。」


「……あ、ああ。マナミも元気そうね。」

(って!イチ!!このお姫さま姿に見とれてるのバレッバレ!だったしぃ……まぁ、こんなドレスイチの目の前で着たこと無いしぃ)


(姫様が!ドレスを着て喜んでおられる!??)


 姫様サイドの側近では、今大変なことが起ころうとしていた。

 ユウナはドレスを眺められた=見られた事により嬉しさのあまりドレスのヒラヒラの部分を少しつまんでいる。


 そんな姿、幼少時代のユウナを見ている様で側近達のテンションが上がった。


(いつもだったら「こんなドレス戦闘に向かないじゃない!別に踊りたくも無いし!!」って朝、言ってませんでしたっけ?)

また、明日

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