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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
悪魔襲来編

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第128話 逃げる悪魔

 私達は足早にギルドを後にした。


 こんな所であの二人に会うなんてツイてない。



 早足になる私とアイシャをミレニアさんは不思議がっていたが、歩きながらアイシャに聞く。


「なんで、あの二人がここにいるんだろ?」


「大方、悪魔が出ると聞いて、来たんじゃないですか? ほら、あの人(ダイタス)無駄に正義感強いじゃないですか?」


「やっぱ、そう思う? 私もそう思った…」



 ミレニアさんがそれを聞いて、私達に聞いてくる。


「…二人はあの仮面の人達を知ってるの?」


「ま、まあ、ちょっとね。前にクエストの時に会った事あるの」


「…ふうん。インパクトあるもんね、あの人達」



 もー!

 ギオールお兄様が来るってだけでもイヤなのに、ダイタスさんまでこの街にいるなんて!



 全部あのガーゴイルのせいだ!

 絶対、今夜中にやっつけてやる!



 私達が家に帰ると、クウネが頼まれていた物が出来たから見て欲しいと言ってきた。



 私が裏庭に出ると、そこにはキレイに網が広げられていた。


「おー! すごいね。キレイに出来てる!」


「でしょー? イスネリとナヴィと一緒に頑張ったよー」


 私がクウネ達にお願いしたのはガーゴイル捕獲用の網を作る事だった。



 私の念動でも作れると思ってたけど、細かい作業が難しくて、クウネ達にお願いしていた。


「これであの逃げ回る悪魔も捕まえられるねー」



 クウネは自分達の仕事ぶりに満足げだ。


 私はイスネリとナヴィにもお礼を言って、皆に伝える。


「じゃあ、夜までにちょっと練習して今日の見回りに備えようか」


 私達は見回りが始まる時間まで、私の念動と網を使って、あのガーゴイルを捕まえる練習をして過ごした。



 夜、私達は昨日と同じ詰所に行き、見回りを始めた。


 その時に念のため、詰所にいる憲兵の人に尋ねる。


「今日って、仮面を着けた二人組の冒険者って、参加してますか?」


「ん? ああ、あの赤と黒の二人か。ああ参加してるよ。この地区じゃないけど、今夜の見回りから参加してるはずだ」



 あー。やっぱり参加してるのね。



 私はアイシャの方を見た。


「アイシャ。何かニヤニヤしてない?」


「いいえ。お嬢様の気のせいだと思いますよ。私は微塵もニヤニヤしていません」



 口ではそう言っているが、明らかにアイシャは面白がっていると私は感じた。


 私達は詰所を出て、ひっそりと暗くなった街に見回りに行った。



 まだ日が暮れてからは、そんなに時間は経っていない。


 昨日はもうちょっと夜が更けてきてから、ガーゴイルは現れたから、まだこの時間だと出て来ないかもしれないな。



 一時間ほど、街の中を見回ったが、ガーゴイルの姿は見えず、警笛も聞こえては来なかった。



 私達が外壁近くの区画に入った時、イスネリとナヴィが反応した。


「この辺り、いますの」

「私も感じたにゃ。壁に近い方にゃ」


 そう言われた私達は、そこから壁の方に向かう路地に入って行った。



 門を曲がり、街の外壁が見えてきた。

 そしてその外壁近くの建物の屋根の上に赤く光る双眼が見えた。



 ガーゴイルだ!



 その双眼はすぐに私達に気付き、その口元が嗤うように歪んだのが分かった。


 その瞬間、アイシャが勢いよく警笛を吹いた。


「ピィーー!」



 辺りに警笛の音が鳴り響き、それが合図かのように私とクウネが小盾とバックラーに乗り込んで、宙に浮かぶ。


 あの網はクウネが持っている。

 私は三日月を展開して、クウネと共にガーゴイルに向かって飛んだ。



 私達の作戦は私とクウネが空中でガーゴイルを足止めしつつ、念動でガーゴイルの頭上に網を持っていって、上から網で押さえつけるというものだ。


 地面まで押さえつけられたら、アイシャ達が攻撃する。



 なので、まず私とクウネで、逃げられないようにガーゴイルの周りに三日月を展開して、囲む必要があった。


 ガーゴイルは私とクウネが向かっているにもかかわらず、逃げる素振りを見せず、空中に静止して迎え撃つような体勢をとった。



 よしっ! こっちにとってはその方が好都合だ。



 しかし、ガーゴイルは自分に向かって来る三日月を見た瞬間に、身を翻し空中高く舞い上がった。


「ヤバいっ! 逃げられる!」


 私は叫んだが、ガーゴイルは一瞬にして四階分ほどの高さがある外壁を越えて、街の外に出ていった。



 もぉー!? また逃げるのぉ?



 私はその壁を見て、下にいるアイシャ達が街の外に出れる出口がないか探したが、見つからなかった。



 アイシャが下から走りながら私に叫んだ。


「お嬢様! お嬢様はガーゴイルを追い掛けてください! 私達は門から外に出ますから!」



 私は一瞬考えた後、クウネに言った。


「クウネ! 外壁の上に乗って、ガーゴイルがどこに行ったか見逃さないように見張ってて!」


「分かったー! ラフィーネは?」


「私はアイシャ達を念動で壁の外に連れて行くから!」


 私はアイシャ達を網に捕まらせて、念動で一気に壁の外に運ぶという案を思い付いた。

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