表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
悪魔襲来編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

125/282

第125話 ちょっと迷っただけですよ

 私は全部で八枚の三日月を操作してガーゴイルを狙うが、ことごとくそれらをかわされた。


「ぐー! ちょこまかと…。しょうがない! これも!」



 私は手に持った剣も放り投げて、念動で操作してガーゴイルを狙う。


 ビュンッ! ビュンッ! …



 宙を舞う三日月と剣の風切り音が辺りに響く。


 ガーゴイルが空中をヒラヒラと飛んでかわすが、こちらを攻撃してくる素振りはない。



 いや、私が攻撃させる隙を与えていないからかな?



 建物の下でその様子を見ていたアイシャが叫んだ。


「お嬢様! これを使ってください!」



 アイシャの手にはどこから持ってきたのか、ぐるぐる巻きにしたロープがあった。



 なるほどっ!


「ありがとう! アイシャ! 投げて!」



 アイシャはロープの束を私に向かって放り投げた。


 すぐに念動で操作して、捕縛するためガーゴイルの方に放った。



 それを見たガーゴイルは一瞬の隙に急降下して、地面スレスレを飛ぶ。



 ビューッ!



 …しまった! 下に行かれると他の人に当たるかもしれないから、三日月は使えないっ!


「クウネ! 降りるよ!」



 私とクウネは小盾に捕まり、念動で小盾を降ろして地面に着地した。


 ガーゴイルは地面スレスレを滑空して、私達からどんどん離れるように路地を飛んで行く。



 アイシャとミレニアさんがガーゴイルが急降下をした瞬間から走って追いかけていたが、ガーゴイルはそれを避けるように路地裏の方に入っていく。



 私達もその後を追いかけていく。


 私が皆に叫ぶ。


「アイシャと皆はあいつを追い掛けて! 私はこれで上から探すよ!」



 小盾に乗り、私は周りの建物の上の高さまで上がり、路地裏に姿を消したガーゴイルを探した。



 多分、小盾に乗って探せる時間は一分もないと思うけど、何とか見つけないと…。



 ガーゴイルを見失ったアイシャ達は、路地裏で散らばって探しているのが見えたが、ガーゴイルの姿は見えない。


 ガーゴイルの姿が見つけられないまま、私は小盾の念動の時間切れを感じた。



 うー! あともうちょっと…。



 焦って下を見回すが、やっぱりガーゴイルの姿は見えない。


 すると小盾を操作している私の念動が途切れ、私は体が落下する浮遊感を感じた。



 しまった! 探すのに夢中になりすぎた!



 私は咄嗟に受け身の体勢を取って、落ちる衝撃に備えた。



 ドサァー!


 私の体を地面に落下直前でクウネが受け止めてくれた。


「ごめん! クウネ! 大丈夫?」


「うん。大丈夫大丈夫。ラフィーネも大丈夫?」



 私とクウネは起き上がり、周りを見回した。



 すると路地を曲がって、アイシャとイスネリが私達を見つけ、駆け寄ってきた。


「お嬢様! クウネ! 大丈夫ですか?」

「怪我は? 治癒をかけますの?」



 私は二人に手を振って答える。


「ごめん、ごめん。私もクウネも大丈夫だから。それより、ガーゴイルは?」


「逃げられました。やはり姿を隠すのが相当上手いですね」


「そうだね。ちょこまかと避けるのも上手いし…」



 私は今自分のいる路地裏を見回した。

 月明かりが建物で遮られ、かなり暗い。


 所々で家の窓からの光が照らしているが、それでもほとんどが影になっている路地裏はガーゴイルが隠れやすそうな場所だなと思った。



 人が歩いていないせいで、辺りはかなり静かだった。



 私がアイシャに尋ねる。


「私達が見失ってから、警笛の音は聞こえてないよね?」


「そうですね。聞いていませんね。他の自警団などには見つからずに逃げたという事でしょうか?」


「たぶん、そうなんだろうね。ところでミレニアさんとナヴィは? 一緒じゃないの?」


「ナヴィは分かりませんが、ミレニアさんはさっきまでこの付近の路地裏でガーゴイルを追い掛けていたはずですが…」


「もしかして…、迷子かな?」



 四人で顔を見合せた後、私達は周りを見渡した。



 すると、少し離れた暗がりから声が聞こえた。


「…みなさーん。ここでしたか。すいません」


 少し息を切らしたミレニアさんが申し訳なさそうに私達に近付いて来た。


「ミレニアさん! 良かった。迷子になっちゃったかもって心配したよ」



 ミレニアさんは少し恥ずかしそうにしながら答える。


「…たぶん、しっかり迷子になってました…」


「すぐに私達を見つけたんだから、まだ迷子じゃないよ!」


 ミレニアさんは暗がりでも分かるぐらい、顔を真っ赤にして顔を伏せた。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!


続きが気になるとか、面白いと思った人は是非、ブックマークで応援をお願いします!!


広告の下にある☆評価をしていただけると、作者のやる気がめちゃくちゃ上がります!

もの凄ーく励みになります!


今後の物語作成の参考にもさせていただきますので、是非お願いしますm(_ _)m


よろしくお願いします!(。-人-。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ