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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
悪魔襲来編

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第124話 先制攻撃

 私達は警笛の鳴った方に向かって、路地を走って行った。


 そしていくつかの角を曲がった瞬間、道の端で身を屈めて少し離れた建物の上を見上げる二人の男の冒険者を見つけた。



 その男達は私達が近付いて来たのに気付いて声を掛けてきた。


「お、応援に来てくれたのか?」


「悪魔いましたか?」



 私達は男達の隣で同じように身を屈めて、私が聞いた。


 男の一人が前の建物の屋根の方を、指差しながら教えてくれた。


「あの屋根の上だ」


 指差した先を見ると、屋根の上に座る人影が見える。

 その人影にはコウモリのような羽があり、赤い両目が光っていた。


 その人影はキョロキョロと辺りを見回しているようだった。



 男が私に言ってくる。


「今、俺達の仲間の一人があの建物の中に入って、中から屋根に登ろうとしてるんだ」



 なるほど…。

 でもあの悪魔は飛べるしな。

 気付かれたら、多分一瞬で逃げられてしまうな…。



 そう思った私は背中の小盾を下ろし、クウネに話し掛ける。


「クウネ。バックラーを用意して。二人で飛ぶよ」


「うん。分かった」



 クウネは背中の二枚のバックラーを二枚連結させて、地面に置いた。


 それを見た男が話し掛ける。


「お、おい。飛ぶって? どうやって?」



 私はその質問を無視して、アイシャ達に指示を出す。


「私とクウネが飛んで攻撃するから、悪魔が落ちてきたらアイシャ達に任せるね。もし、飛んで逃げられたら、ナヴィ。追跡をお願いするね」



 ナヴィは既に不可視(インビジブル)をかけていたみたいで姿は見えないが、


「分かったにゃ」


 とイスネリの頭の上あたりから返事が聞こえてきた。



 男の一人が慌てて、私に言ってくる。


「いや、今、仲間があの建物の中にいるんだ。もうちょっとで屋根に上がってくるぜ」



 アイシャが男を睨み付け、有無を言わせない凄みを効かせて一言告げる。


「モタモタしてると、逃げられますよ?」


「うっ…」



 ほら、ビビらせちゃった。



 私は小盾に乗り、クウネも連結させたバックラーに乗って、私は念動で浮かせた。

 更に三日月も何枚か出して、周りに浮かせる。


「よし! じゃあ、行くよ! クウネ!」



 私とクウネはそれぞれの盾に乗り、屋根の上にいる悪魔に向かって一直線に飛び出した。


 近付くと、あまり大きくない悪魔だとハッキリと分かった。



 月明かりに照らされた悪魔の体は黒く、体格は私とそんなに変わらないぐらい小柄だった。


 ギルドから聞いていたガーゴイルの特徴と一致していた。



 ガーゴイルは私達の接近に気付くと、羽を広げて空へ飛ぼうとした。


 私は腰の剣を抜いて、クウネは拳を振り上げて、二人同時に攻撃する。



 ブンッ! ブンッ!



 私達の攻撃が当たる直前にガーゴイルは上に羽ばたき、私達の攻撃は空を切った。



「うわっ! とっと…、うわっ!」



 クウネが空振りした拍子に体勢を崩し、バックラーから足を踏み外して建物の屋根の上に落ちた。


「クウネ! 大丈夫!?」



 クウネは上手く屋根に着地したみたいで、こっちを向いて私に叫んだ。


「うん。大丈夫だよ! ラフィーネ! あいつ逃げちゃうよ!」



 私はすぐに振り返り、背中を向けるガーゴイルに向かって三日月を飛ばす。


 ビュンッ! ビュンッ!

 グサッ! グサッ!


「グァーーー!」


 飛んでいたガーゴイルの背中に二枚の三日月が刺さった。


 ガーゴイルは私の方に振り返り、驚きの表情を浮かべた。



 私は空中に静止しているガーゴイルに小盾に乗ったまま一直線に飛んで行き、斬りかかった。


「やぁー!」


 ブンッ!



 ガーゴイルは身を翻し、その一撃をかわした。



 むー! 避けるの上手いなコイツ…。



 私は小盾を操る念動の時間切れを感じて、クウネの側に戻って、屋根の上に降りた。


 ガーゴイルは私を追わず、空中で静止してこちらを見ている。

 私は三日月を追加してガーゴイルに飛ばした。



 ガーゴイルは空中を舞う三日月に戸惑いながらも、上手くそれらをかわす。



 五枚の三日月を飛ばしてガーゴイルを狙うが、的が小さい上に、すばしっこくて、空中でヒラヒラと飛ぶガーゴイルに三日月が当たらない。



 コイツ、ホントに素早いなー。

 だったら…



 私はガーゴイルの背中に刺さったままの三日月を操作して、ガーゴイルの体ごとこっちに引き寄せ始めた。



「グ、グァ?」



 ガーゴイルの体がどんどんこっちに近付いてくる。


「クウネ! この屋根まで引き寄せるよ! 狙って!」



 私がクウネに叫ぶと、クウネが腰のククリナイフを抜いて構える。



「グァーッ!」



 あと少しで私達のいる屋根という所で、ガーゴイルは自分の体を無理矢理一回転させて、背中の三日月を引き抜いた。



 三日月が抜けたガーゴイルは再び、空に舞い上がった。



 くー! もうちょっとだったのにー!


最後までお読みいただき、ありがとうございます!


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