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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
悪魔襲来編

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第123話 自警団初日

 私達はミレニアさんと一緒に家に帰って来た。


「…ここがラフィーネさんの家…。大きいね。皆で住んでるの?」


「そうだよ」



 ミレニアさんは家の中に入ってからも周りをキョロキョロして、落ち着かないようだ。


 アイシャは皆のお昼ご飯を用意すると言って、台所に行き、クウネとイスネリは少し体を動かすと言って、ナヴィを連れて裏庭に出ていった。



 ミレニアさんと二人きりになった私は考えていた。


 うーん…。ミレニアさんにもウチに住んでもらって、一緒にチームを組みたいけど、アルメダさんの所から引き抜くのはちょっと気が引けるな…。



 アルメダさんはしばらく単独行商には出ないから、ミレニアさんの護衛は必要ないとは言ってたけど…。



 そんな事を考えていると、ミレニアさんが唐突に話し掛けてきた。


「…私、やっぱり、ちゃんとラフィーネさんのチームに入って、冒険者したいの。ダメかな?」


「うーん。私もそうしてくれると、すごくありがたいんだけど、アルメダさんにちゃんと言わないと、ね」


「…そうだよね。じゃあ、この悪魔退治が終わったら、一緒にアルメダさんの所に行ってくれる?」


「そうだね。一回聞いてみないとね」


「…ありがとう。じゃあ、私もちょっと体動かしてきてもいいかな?」


「うん。私も行くよ」


 その後、私達も裏庭に出て、少し剣を振った。



 ー◇◇ー



 日はすっかり傾き、私達は自分達の担当する地区の詰所に向かって歩いていた。


 もう街中はほとんど人通りもなく、たまに見かける歩いている人も皆、急いで帰って行くように見えた。



 私達は街道沿いの空き地に簡単に作られた詰所を見つけて、近付いて行った。


 詰所といっても、テントの下にテーブルがあるだけで、その周りに制服を着た憲兵の人が三人、椅子に座っていた。



 私達は腕章を見せて名前を告げると、憲兵の一人が説明をしてくれる。


「自警団への協力ありがとう。ではこの地区の見回りだけど、他の地区の担当も入ってきたりするし、我々憲兵も回っているので、憲兵は分かると思うけど、自警団の人は必ず腕章の確認をよろしくお願いします」


「分かりました。悪魔の特徴とかって分かりますか?」


「恐らくガーゴイルという事らしいが、被害者の半分以上は女性なので、君達は十分注意した方がいいと思うよ」



 私達は詰所を出て、街の方へ歩き出した。



 モーネサウラに来て、まだそんなに日は経っていないが、こんなにひっそりとしたこの街を見るのは初めてだった。



 私は思わず、アイシャ達に振り返って話し掛ける。


「人がいないと、こんなに静かなんだね」


「そうですね。本当に静かですね」



 まだ少し太陽の明るさは残っているが、辺りはもう夜になろうとしていた。


 私達は離れないように歩きながら、街のいろんな所を見ながら歩いていた。



 そしてクウネの鞄に隠れているナヴィに話し掛けた。


「ナヴィ。どうかな? 悪魔の気配はやっぱり探れないかな?」



 ナヴィは鞄から顔だけ出して答える。


「うーん。やっぱりダメにゃ。イスネリはどうにゃ?」


「わたくしもダメですの」



 二人だったら、もしかしたら悪魔の気配が探れるかも、と思って今朝からお願いしてたんだけど、二人とも今の段階ではどうやら気配は探れないみたいだった。


「じゃあ、地道に見回るしかないか。二人とももし、何か感じたらすぐに教えてね」


「分かったにゃ」

「かしこまりましたですの」


 ナヴィは再び鞄の中に入った。



 私達が歩いていると、腕章を着けた他の自警団の人達に何度か遭遇した。


 皆、だいたい三、四人ぐらいのチームで回っているみたいだった。


 女性だけで回っているのは、どうやら私達だけみたいで、途中ですれ違う自警団や憲兵の人達は皆、私達を気遣って優しく声を掛けてきてくれた。


 こうして私達は二時間ほど街中を歩いて、ちょっと休憩しようかと話をしている時に、その音は突然鳴り響いた。


「ピィーー!」


 警笛だっ!

 そんなに遠くない!


「行くよっ! みんな!」



 私達五人は警笛の音がした方に走り出した。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!


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