第121話 一人では街も歩けないぐらい…
私とアイシャは家に帰り、みんなが掃除をしているはずの食事部屋に行く。
「ただいまー。あれ? イスネリとナヴィだけ?」
「お帰りなさいですの。 クウネさんは今、お風呂の掃除に行ってますの」
アイシャが私に声を掛ける。
「お嬢様は掃除を手伝ってあげてくれますか? 私は皆の夕飯の準備をしてまいりますので」
アイシャはそう言って、台所の方へ消えていった。
私はすぐに念動で掃除道具を操作して、掃除に参加していった。
私は食事部屋の掃除をすぐに終わらせると、お風呂の方へ様子を見に行った。
クウネが一人でお風呂掃除をしながら、私に気付いた。
「あっ、ラフィーネ。お帰りー」
「ただいまー。クウネ。掃除手伝うよ」
私もそのままクウネと一緒にお風呂を掃除して、廊下や他の部屋などもどんどん掃除して回った。
そして掃除を終えた私達は、夕飯前に全員がお風呂に入って、久々に我が家での食事を全員でとった。
そこで私は皆にさっきギルドで聞いてきた事を、説明した。
説明を聞いて、まずイスネリが話し出した。
「わたくしは自警団に参加した方がいいと思いますの。困っている人が街にいるのに、何もせず部屋に籠るのはイヤですの。それに一般人を襲う悪魔は早く倒した方がいいですの」
「クウネもそうだなー。皆で探して倒す方が早いと思うしー」
「ナヴィはどう?」
「私も付いて行きたいけど、冒険者登録してない私は、自警団に入れてくれるのかにゃ?」
「あー、確かに。その問題があるね」
アイシャがそこで話し出す。
「ナヴィには申し訳ないですが、ナヴィはお留守番をしててもらった方がいいと思います。私達が不在の間、家を守るという意味でも」
「うーん。でもアイシャ。ナヴィには不可視を使ってもらって、こっそり付いてくるっていうのはどう?」
「そうですね。ナヴィは戦闘の方は大丈夫ですか?」
「足手まといにならないように頑張るにゃ」
「よし! 決まりだね。ナヴィ以外は明日、皆で自警団に入団希望出して、ナヴィはクウネの鞄に隠れてもらって、こっそり連れて行こう」
こうして私達は明日、自警団に参加する事に決まり、今夜は久しぶりに我が家のベッドで眠りについた。
ー◇◇ー
翌朝、私達はギルドに向かった。
ギルドの中は昨日ほどではないけど、いつもより人は多かった。
受付のお姉さんが私達に声を掛けてくる。
「おはようございます。ラフィーネさん。自警団への入団ですか?」
「おはようございます。はい。そうなんですけど、憲兵の人はまだ来てないみたいですね?」
「もうそろそろ来られる頃だとは思いますけど」
「そういえば、昨日は悪魔は出なかったんですか?」
「いえ、やっぱり出たそうです。憲兵と自警団でだいぶ追いかけたらしいんですが、空を飛ぶ上に姿を隠すのが上手いみたいで。結局撃退出来なかったそうです。でも怪我人とかは出てないですね」
「そうですか。ありがとうございます」
んー、空を飛ぶ悪魔か…。
これは私の三日月と小盾が活躍しそうだな…。
私がちょっとニヤニヤしていると、アイシャがそれに気付いて私に聞いてきた。
「もしかして、お嬢様。ガーゴイルを三日月でギタギタにしてやろうとか考えてませんか?」
「そこまで考えてないよっ! まあ近い事は考えてたけど…」
「あっ! やっぱりいた。ラフィーネさん」
ギルドに入ってきた男の人が、私に気付いて声を掛けてきた。
その男の人を見ると、男の人は女性を後ろに連れていた。
「あー。ジャーバさん! ミレニアさん!」
二人は私達の所に来たので、私は二人に尋ねた。
「二人も自警団に参加しに来たんですか?」
するとジャーバさんが笑いを堪えて話し出し、ミレニアさんが顔を伏せて赤くなった。
「いや、俺はここまでの案内だけ。ミレニアがギルドまでの道順が…分からない…って。ははは」
ジャーバさんが耐えきれず、吹き出した。
ミレニアさんが真っ赤になった。
「…だって、絶対迷子になって、たどり着けないと思ったから…」
ミレニアさんて、そんなに方向オンチなの!?
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
続きが気になるとか、面白いと思った人は是非、ブックマークで応援をお願いします!!
☆
広告の下にある☆評価をしていただけると、作者のやる気がめちゃくちゃ上がります!
もの凄ーく励みになります!
今後の物語作成の参考にもさせていただきますので、是非お願いしますm(_ _)m
よろしくお願いします!(。-人-。)




