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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
悪魔襲来編

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第120話 それは私的にもかなり厄介です

 私とアイシャは受付のお姉さんにお礼を言って、バスクさん達と一緒にギルド内の端にある、テーブル席に移動して腰を下ろした。



 私がそこでバスクさんに尋ねる。


「バスクさんも自警団に参加しに来たの?」


「ああ、他のクエストが出ねえのは困るからな。自警団に入って、早く終わらせたいからよ。それより、ラフィーネは行商の護衛に出てたんだろ? 帰って来たばかりか?」


「うん。さっき帰って来たとこ。で帰って来たら、こんな事になってたからビックリしたよ」


「そら驚くわな。俺らでもこんな事は初めてだ。ま、どっちにしてもさっさと終わらせねえと、仕事が受けられねえからな。はた迷惑な話だよ」


「そうだよね。それで悪魔?が出たって聞いたんだけど、それって強いモンスターなの?」


「目撃者の話だと、ガーゴイルで間違いなさそうだな。下級悪魔だからそんなに強くはねえな。迷宮(ダンジョン)とか遺跡とかではよく出没するモンスターだから、街の近くに迷いこんだんじゃねえかな?」


「それでもなかなか退治出来なかったんだね」


「ガーゴイルってのは隠れるのが上手いからな。それに襲われたのは冒険者じゃなくて、一般人ばかりだしな。ま、憲兵とここにいる自警団の数であたれば、ガーゴイルぐらいだったら、すぐに見つけて収まるんじゃねえかな」


「ふーん。なるほど…」


「それに長引くと厄介な事になりそうだし、俺としてはそれもあって、さっさと終わらせたいしな」


「厄介な事?」


「ああ、憲兵の知り合いから聞いたんだが、あんまり長引くと、王国騎士団が派遣されるみたいだからよ。街で騎士団がうろつかれるのは、あんまり気分が良くねえ」



 横にいるザージンさんも同意したように答える。


「バスクさんも俺も王国騎士団ってなんか苦手なんすよ」



 王国騎士団!?



 思わず私はアイシャを見た。

 が、アイシャは表情一つ変えなかった。


「ん? 王国騎士団がどうかしたのか? ラフィーネ?」


「い、いや、騎士団が派遣されるの?」


「まあ、まだ決定じゃないらしいが、長引くと派遣されるだろうな。憲兵だけで解決できない上に被害者が一般人だしな」


「王国騎士団だから、もちろんこのレイビン王国の騎士団だよね?」


「ああ、そうだぜ。恐らく前衛派遣部隊の奴らが送られてくるだろうな」



 …前衛派遣部隊…。

 お父様は王家親衛部隊隊長だから、違うけど…。



 バスクさんは続けて話してくれる。


「まあ、ラフィーネがどうするかは自由だが、この街でまたクエストを受けたいんだったら、自警団に入ってさっさとその悪魔を倒してしまおうぜ」


「そ、そうだね。ちょっと考えてみるよ」



 バスクさんと話をしていると、ギルドに憲兵の人達が数人入ってきた。


 どうやらギルドに集まった自警団入団希望者への説明を始めるようだ。



 それを見たバスクさんが私に声を掛ける。


「じゃ、俺らはあっち行って説明聞いてくるわ。明日以降もここで入団希望者を募るらしいから、ラフィーネ達もその気になったら、来いよな」


「うん。分かった。ありがとうね。バスクさん」



 バスクさんとザージンさんは席を立ち、人だかりの方へと歩いて行った。




 私とアイシャはとりあえず、家に戻ってクウネ達に相談する事にして、ギルドを後にした。



 ギルドを出て、すぐに私はアイシャに聞いた。


「あのー、アイシャ。王国の前衛派遣部隊って、確か…」


「はい。ギオール様が所属しております」



 やっぱりそうだった…。

 嫌みお兄様の所属する部隊だっ!


「まずいよね? アイシャ! お兄様がこの街に来るのはさすがにまずいよね?」


「まあ、前衛派遣部隊といっても、いくつか部隊がありますし、必ずしもギオール様の部隊が派遣されるとは限りませんが」


「確かお兄様って、何番隊か忘れたけど隊長だよね?」


「二番隊小隊長ですね。十人ほどの小隊を率いているはずです。あの年齢で小隊長は大変なエリートです」


「エリートかどうかは、今はどうでもいいのっ!」


 こうなったら、自警団に参加して、さっさと悪魔を倒して、あの嫌みお兄様がこの街に来る事は阻止しなければ…。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!


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