第116話 ドヤ顔は健在です
私はアルメダさんと話して、ミレニアさんに伝えるのはモーネサウラに戻ってからと約束した。
「まあ、この行商中は変に動揺させたくないし、その方がいいな」
私達はミレニアさんとジャーバさんに挨拶をした後、アルメダさんのブースを後にした。
その時にアルメダさんから
「じゃあ、四日後の出発、遅れないように頼むな。ラフィーネ」
「分かりました。また四日後にお願いします」
私はこの後で武器屋さんに寄ろうと思っていたけど、とりあえず目的の小盾はさっきの行商で購入したし、他の皆も武器屋に行くのは明日でもいいってことだったので、リズシーレさんの家に戻る事にした。
私達はリズシーレさんの部屋をノックすると、中からリズシーレさんの返事が聞こえたので、中に入った。
すると、リズシーレさんはいつもの椅子に座っていて、机を挟んだその前には白い服を着た少女が立っていた。
その少女は私達の方に振り返り、顔が見えた。
「あれっ? ナヴィ?」
私が思わず声を上げると、少女がニッコリ笑って答えた。
「そうにゃ」
「えー!? 人間の姿に戻った? ん? 違うか?」
その様子を見ていたリズシーレさんとナヴィが笑って、リズシーレさんが話したくれた。
「ナヴィちゃんは元々、イスネリちゃんと同じ人間の姿になれるスキルを持っていたみたいでね。朝から色々とイスネリちゃんの話を聞きながら、もう一回使えるようにしたんだよ」
「へー、ナヴィもスキルが使えるんだ」
「他にも色々使えるようになってきたにゃ」
姿はプルメイの古城で初めて会った時の少女の姿だけど、しゃべり方は白猫の時のまんまなのが、ちょっと気になる…。
リズシーレさんが私達に話し続ける。
「この姿の方が君達と行動もしやすいだろう? ナヴィちゃんは宙を飛べるし、不可視も使えるけど、それでも一緒に居るには白猫の姿だと少々不便だろう?」
「そうですね。一応、しゃべったりしてる所を人に見られたりしないよう注意して、普通の猫の振りしてるしね」
「これで皆と一緒に町の中でも、おしゃべりしながら歩けるにゃ」
クウネがナヴィに近付いて、ナヴィの頭を撫でながら話し掛ける。
「たまには猫の姿になって、もふもふさせてねー」
「あ、それは私もだよ。クウネ」
ナヴィは苦笑いしながら、答える。
「そ、そうだにゃ。分かったにゃ」
私がリズシーレさんに尋ねる。
「他に何かナヴィの事で分かった事とかありますか?」
「ん、そうだね。ナヴィちゃんもノユンと同じ『地』由来の精霊だと言うのが分かったね」
「『地』由来ですか?」
「うん。精霊というのは、『火、水、風、地』のいずれかが由来となって、産まれるんだよ。ナヴィちゃんとノユンは同じ由来だったから、トレントゴーレムの制御もすぐに引き継げられたんだろうね」
机の上の水晶からノユンの声が聞こえた。
「ナヴィちゃんが僕と違う由来の精霊だったら、ゴーレムの制御は出来なかったかもしれないね」
イスネリが話に入ってくる。
「ナヴィさんにはまだ目覚めていない、精霊としてのスキルもあるようですので、わたくしとこれから鍛練していきますの」
リズシーレさんがそれに答える。
「そうだね。ランシーアにいる間は私も手助けできるけど、帰ってからはイスネリさんが、ナヴィちゃんの手助けをしてあげるといいよ」
「かしこまりましたですの」
私がリズシーレさんとイスネリに尋ねる。
「ナヴィにはまだそんなにスキルとかの能力があるんですか?」
リズシーレさんが答える。
「精霊獣には国を滅ぼせるぐらいの力を持つ者もいたらしいからね。ナヴィちゃんもそこまでとは言わないけど、大きな能力を秘めていると思うよ」
そう言われたナヴィがドヤ顔になった。
…少女の姿でも、その顔するのね…。
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