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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
キャラバン編 ~聖樹の森~

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第115話 経験と商売人の世界

 小盾を購入した後、私達は他のブースも回って、アイシャもちょっと珍しい形のナイフを買ったり、皆それぞれでちょっとした買い物を楽しんだ。



 広場をひと回りして、私達がアルメダさんのブースの方へ戻ると、アルメダさんがブースの前で待っていた。



 私達を見つけたアルメダさんが手を振って私達を呼んだ。


「おー、ラフィーネ。帰ってきたぞー」


「あ、アルメダさん。遊びに来ましたよ」


「あ。なんだ、もうちゃっかり他の所で買い物してたのか?」


「ああー、そうなんです」



 私達が持っている袋を見て、アルメダさんがそう言った。



 すると、アルメダさんがちょっと真面目な顔になって私に話し掛ける。


「ちょうど良かった。ラフィーネ。折り入って話があるんだけど、ちょっといいか?」


「え? 別に構いませんけど」


「そうだな。アイシャも一緒に来てくれるか?」



 私とアイシャはアルメダさんに連れられて、広場の端の方に移動した。



 アルメダさんは私達に向かって、ちょっと考えながら話し掛けてくる。


「まあ、ラフィーネにお願いというか、相談というか…」


 アルメダさんがこんな感じって珍しいな…。

 いつもはズバズバ言ってくるのに。


「何ですか? アルメダさん。私でよければ」


「今回のあっし達の単独行商はあっしの意地みたいな理由でやったんだけどな…。自分はまだまだ商売人として勉強が足りてねえなって実感したんだよ」


「えー、そうなんですか?」


「ああ。まあ売り上げ的には予想より良かったんだけどな…。色々と突発的に動いたせいもあって、経費がかさんで利益は予想したほどじゃなかったんだ。これはあっしの経験不足が原因だな」


「うーん。そうなんですね」


「あ、ラフィーネ達に払う報酬はちゃんと確保してあるから、そこは心配しなくていいからな!」


「あ、ありがとうございます」


「それであっしはこの行商を終えたら、しばらく単独行商は控えて、商売人としてイチから勉強しようと思ってな」


「勉強ですか…」


「ああ。ウチのキャラバンメンバーと他の大規模行商に参加して、もう一度しっかり経験を積もうと思ったんだ」



 私は頷きながら、アルメダさんの話に聞き入る。


「今回の単独で、メンバーも自信が少しはついたと思うから大規模に参加しても物怖じせずに出来ると思ってるんだ。だからもっと皆でそういう場所で経験を積んだ方がいいなと…」



 アイシャが声を掛ける。


「素晴らしい心掛けだと思いますよ。アルメダさん」


「ああ、ありがとう。それであっしのラフィーネへの相談っていうのが、ミレニアの事なんだよ」


「ミレニアさんですか?」


「あいつは今ウチの専属護衛で来てもらってるけど、あいつは商売人じゃない。大規模行商にあっし達が参加するとなると、恐らくあいつがあっし達の護衛としての参加することは出来ないんだ」


 大規模行商隊ではその行商隊を率いる長が、護衛を用意するのが通例らしい。


 商売人の世界では、長ではないアルメダさんが護衛を参加させた場合、長の護衛を信用していない、という失礼な行為に当たるという事らしい。



 アルメダさんが離れた所にいるミレニアさんの方を見て、私に話す。


「それにミレニアはラフィーネ達に会って、やっぱり冒険者に戻りたいって思っていると思うんだ」


「そうなんですか?」


「ああ、ここに来てからあいつはラフィーネ達の事ばっかり話してるからな。やっぱり羨ましいんじゃないかな」



 そうか。だから私達が聖樹の森に行くのをお願いした時もすぐに来てくれたし、いつでもクエストに誘って欲しいって言ってくれたのも、そういう気持ちがあったからなのかな。



 アルメダさんが続けて話す。


「だから、モーネサウラに帰ったら、あいつをラフィーネのチームに入れて、冒険者やらせてやってくれないか?」


「それは私としては大歓迎ですけど、ミレニアさんはアルメダさんに気を使うんじゃないですか?」


「ああ、そうだろうな。あいつはああいう性格だから、あっし達が大規模行商隊に出てる間も自分は待つって言いそうだし、あっしに気を使って自分からラフィーネのチームに入れて欲しいとは言わないだろうな」


「私が誘ってもすぐに返事はしなさそうですよね」


「別にあっしの事なんか、気にしなきゃいいのにな」


 私もミレニアさんとは一緒にクエストで戦ったり、あの剣の動きとか教えてもらいたいけど、すんなり来てくれるかな?



 …! いい誘い文句思い付いたっ!


「アルメダさん。ミレニアさんにこういう言い方で言ってみるのはどうですか?」



 私は小声でアルメダさんに耳打ちする。

 アルメダさんは頷きながら、答えた。


「あー、それならあいつもすんなり受け入れてくれるかもな。それで言ってみるか」



 私の案はアルメダさんに採用してもらった。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!


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