第112話 久々に色々試してみた
私達はリズシーレさんに教えてもらったお店で食事をした後、リズシーレさんの家に戻り、やっと用意してもらった部屋で、ゆっくりと過ごす事が出来た。
私は同じ部屋で、寝る準備をしているアイシャに聞く。
「ねえ、アイシャ。明日からまた剣の鍛練したいから、付き合ってくれないかな?」
「ええ、構いませんよ」
「ありがと。あと、もしかしたら新しい剣とか武器も買いに行くかもしれないから、それも付き合ってくれる?」
「はい。分かりました」
なんだかアイシャがニヤニヤした顔で返事するので、気になって聞いてみた。
「私、なんかおかしな事言った?」
「いえ、ポーリアのグレリオン家にいた頃とは、お嬢様もだいぶお変わりになったなと、思ったもので」
確かにそうだな。
ポンコツなんて言われてたから、家出直前の頃なんかは剣を握るのが、イヤでしょうがなかったからな~。
それが今では自分から剣を握りたくて、こうやってアイシャを誘ってるんだから、自分でもホントに変わったなと思う。
「そうだね。変わったかもね。それじゃ、明日は朝からお願いね。おやすみ」
「はい。おやすみなさいませ」
翌朝、アイシャと二人でリズシーレさんの家の近くの森で、剣の鍛練を始めた。
昨日の夜も、聖樹に触れてから変化した『万物念動』を部屋で色々と試して、どういうふうに変わったのか出来る限り確認した。
色々試した結果、前は触って一秒ぐらいで念動が途切れたが、一分間ぐらいまで動かせるようになった事が分かった。
この朝はその続きで、剣をどのくらい動かせるのかとか、昨日クウネにも言った木の板を使って飛ぶ練習をするつもりだ。
「それじゃ、アイシャ! 行くよ!」
「どうぞ!」
私は鞘に納めたままの剣を持ち、念動で操ってアイシャに斬りかかった。
…すごい! 動かせる! 思い通りに振れてるっ!
私は剣に両手をほとんど添えているだけなのに、私の持っている剣は思い描いている通りの軌道でアイシャを攻撃する。
アイシャは私が振る剣を短剣で捌きながら、私に聞いてくる。
「お嬢様。もちろん念動で動かしてますよね?」
「当然! まだまだ早く動かせるよっ!」
「一度やってもらえますか?」
「後悔しても知らないよっ!」
私は剣の速度を上げて、アイシャに斬りかかる。
更に時々、片手になったり変幻自在の剣の動きを捌ききれなくなってきた時、私の手にズシンと剣の重みがのしかかった。
念動が途切れた。
「念動、途切れたちゃった…」
私が残念そうにしてアイシャに話した。
アイシャが膝に手をついて、肩で息を切らしながら、私に話し掛ける。
「はぁ、はぁ。でもお見事です。お嬢様。まさかこれほどまでに操れるとは思いませんでした」
「ありがとう。アイシャ。でもまだまだ時間は伸ばせる気がするし、ミレニアさんみたいな二刀流も練習してみようかな?」
「はは、一気に可能性が広がりましたね」
その後も、私が操る剣をアイシャが握ったりしても、やはり一分間ぐらいは、私が触れている剣の念動はアイシャが触れても途切れずに操作する事が出来た。
アイシャが言うように、まるで木の枝を振るように剣が扱えるようになって、本当に一気に可能性が広がったのを実感した。
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