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ポンコツ貴族令嬢が最強スキルをゲットしたので、自由を求めて家出する。~家出令嬢の冒険譚?~  作者: 十目 イチ
キャラバン編 ~聖樹の森~

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111/282

第111話 明日の予定です

 私はナヴィからリズシーレさんに視線を変えて、リズシーレさんに尋ねる。


「これがナヴィの本来の目の色ですか?」


「おそらく、そうなんだろうね。精霊獣の目の色はそれぞれ違うけど、黒以外の色に変わったという事は、この色がそうなんだろうね」



 ナヴィが部屋の隅に鏡を見つけて、自分でも確認しに行った。



 リズシーレさんが私に尋ねてきた。


「さて、これでナヴィちゃんから始まった聖樹の件は終わったと思うんだけど、アルメダ達の出発までゆっくりするのかい?」


「そうですね。色々とありがとうございました」



 ナヴィも私達の所に戻って来て、リズシーレさんにお礼を言った。


「リズシーレさん。ありがとうございますにゃ。おかげで本当の自分の姿に戻れたにゃ」


「全然構わないよ。私も聖樹が手に入ったし、暇潰しの新しい話し相手が出来たしね。こちらこそ感謝しているよ」


「リズちゃん…。僕は暇潰しの相手かい?」


「はは、それもあるけど、昔みたいに色々と研究にも協力してもらいたいね」


「ワガママな所は相変わらずだね。リズちゃん」


 二人は目を合わせてお互いに微笑んでいた。



 そしてリズシーレさんは私の方を向いて話し掛ける。


「君達もここに来て、まだちゃんと部屋を使ってないみたいだから、今日はもうゆっくり休むといいよ」


「そういえばそうですね。ありがとうございます」


 確かに私はここに来てから、ずっとイスネリの背中の上で夜を過ごしているな、と思った。



 更にリズシーレさんが私達に聞いてくる。


「君達はもう夕食は済ませたのかい?」


「いえ、さっき帰ってきたばかりなので、まだですね」


「そうだろうね。まだこの町に来て、まともなお店で食事もしてないんじゃないか?」


「ああー、でもキャラバンの打ち上げの時だけ、ちゃんとしたお店で食事しましたよ」


「そうだったね。でも、君達にはゆっくりしてもらうつもりで私も部屋を提供したんだけど、私も色々と君達にお願いをしてしまったからね。ちょっと申し訳なく思うよ」



 するとリズシーレさんは手元の紙にさっと地図のようなメモを書いて、私に渡してくれた。


「今夜はここに書いた店で食事をするといいよ。私はもう夕食を済ませてしまったから、ご一緒出来ないが、私もよく通っているお店で、味は保証するよ」


「いえ、ありがとうございます。助かります。この町のお店とか全然分からなかったんで」


「そういう事はいつでも聞いてくれて構わないよ。それで明日なんだが、君達は何か予定はあるのかい?」


「特に決まった用事はないですけど、何か?」


「もし良ければ、ナヴィちゃんの能力(ちから)を詳しく調べさせてほしいんだけど、一日だけナヴィちゃんを貸してくれないかい?」



 私はナヴィに尋ねる。


「リズシーレさんがそう言ってるけど、どうする?」


「私もお願いしようと思ってたにゃ。まだよく自分の体の感覚とか、精霊獣の事とか全然分からないし」


「それはちょうど良かった。もちろんノユンにも協力させるし、ひどい実験とかするつもりはないから、安心してほしい」


「うん。ひどい実験は困るにゃ…」



 私はナヴィの頭を撫でながら、リズシーレさんに答える。


「じゃあ、明日はナヴィをよろしくお願いします」




 こうしてリズシーレさんの部屋を出た私達はリズシーレさんに教えてもらったお店で食事をするため、町の方に向かった。



 その道中でアイシャが私に聞いてくる。


「お嬢様は明日はどのように過ごす予定ですか?」


「うん。やっぱり念動で剣を使えるようになったから、しっかり練習したいな。あと、なんか乗りやすい木の板みたいな物使って、飛ぶ練習もしようかな」



 それを聞いていたクウネが話してくる。


「そっかー。いいなー。ラフィーネ、空飛べるかも、だもんねー」


「ふっふー。私も近いうちにイスネリやナヴィみたいに空飛んじゃうよ!」



 私は話しているうちにどんどん楽しみになって、明日になるのが待ち遠しくなってきた。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!


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