第107話 ゴーレムマスター現る?
私は聖樹の根元の所に座り、前にいる水晶を持ったナヴィをぼーっと見ていた。
ナヴィは水晶の中のノユンに話し掛けながら、目を閉じている。
「どう? ゴーレム達の気配を感じる?」
ノユンがナヴィに尋ねる。
ナヴィは頷きながら、ノユンに答える。
「うんうん。分かるよ。みんな止まってるけど、周りにいるにゃ」
「じゃあ、その内の一つに動くように念じてみて」
すると、私達のいる場所から少し離れた所でバキバキと木をなぎ倒す音が聞こえて、そこから一体の人型ゴーレムが姿を現した。
私達が思わず身構えると、ノユンが私達に叫んだ。
「コイツは大丈夫だよ。ナヴィちゃんがしっかり制御出来てるから襲って来ないよ!」
そう言われて、そのゴーレムの方を見るとゴーレムの歩みがすぐに止まった。
クウネがそのゴーレムに近付いて、様子を見て私達に叫んだ。
「このゴーレム、目の色がさっきのと違うよー」
私もそのゴーレムの顔を見てみると、私達が戦ったゴーレムの赤黒い光と違って、このゴーレムの目は青い光になっていた。
ノユンが私達に話す。
「ナヴィちゃんがしっかり制御してるからね。もうこの森に暴走しているゴーレムはいないよ」
ナヴィが私達の方に近付いて来て、ドヤ顔で私達に話し掛ける。
「これで私はゴーレムマスターにゃ」
ノユンが苦笑いしながら、話す。
「ゴーレムマスターって…。とりあえず周りにいるゴーレム達に命令をしないとね。ちょっと一緒にあのゴーレムの近くに行こうか?」
ノユンとナヴィはその人型ゴーレムの所に行って、なにやらゴーレムの制御について、ナヴィはノユンからやり方を教わりだした。
私は再び、その場に座ると、ミレニアさんがちょこんと私の隣に座った。
ミレニアさんがちょっと心配そうに私を顔を見ているので、私はミレニアさんに話し掛ける。
「ミレニアさん。本当にありがとうね。こうやってみんなが無事で、聖樹も取れたのはミレニアさんが来てくれたお陰だよ」
「…いや、そんな、大した事はしてないよ…」
ミレニアさんは赤くなって、答えた。
アイシャもミレニアさんに話し掛ける。
「ミレニアさん。謙遜しないでください。本当に貴女がいなければ、こうして皆無事では済まなかったと思います。本当にありがとうございます」
「…そんな…。アイシャさんまで…。こちらこそ誘ってくれてありがとうございます」
ミレニアさんは両手を振りながら、答えた。
更に続けてミレニアさんが話す。
「…私もまた冒険者みたいな事が出来て、嬉しかったですから…」
「そんなに強いんだから、冒険者したらいいのに。もったいないよー」
クウネが横から話し掛ける。
ミレニアさんがちょっと肩をすぼめて答える。
「…でも、私、すごい方向オンチで、すぐに迷子になったり、はぐれたりするから…」
私がミレニアさんに尋ねる。
「前のチームで迷子になったりしたの?」
「…うん。探索とか捜索のクエストだと、絶対に迷子になってた…」
「私達は討伐とか護衛のクエストしかしないつもりだから、ウチなら大丈夫だね」
「…そうなの?」
「うん。だって私が剣を思いっきり使いたいから、冒険者やってるようなものだし」
「…そうなんだ。じゃあ、またモーネサウラに戻ったら必ずクエストに誘ってね。絶対に行くから」
「もちろん! あ、でもちゃんとアルメダさんに言っとかないとね」
「…そうだね」
すると、ナヴィがノユンの水晶を持って私達の所に戻って来た。
どうやらゴーレムの事を色々ノユンに教えてもらってたみたいで、また私達にドヤ顔で報告してくる。
「ふふん。これで私は完っ全なゴーレムマスターにゃ」
…ナヴィ。封印解けて、なんか性格変わった?
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