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ドラゴンルート  作者: 56GEN


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四者会談

暖かいスープを持ってきてくれたマナは少し怯えていた。

いかつい強面のおっさんと怖い姉さんが押しかけてきたのだからしょうがない。

クレバーは気にせず、酒を求めてお金をテーブルに置く。

すぐに、人数分のお酒が並んだ。

クレバーとガーランドは出された酒を一気に飲み干して追加を頼んでいた。

ガーランドは右腕をなん度も触ろうとしてくるが、ゼネルに阻まれる。

「厄介な奴に、目をつけられたものだな」

ゼネルはガーランドの腕を掴み、軽々と引きずりクレバーの横に座らせ、

「そこから動くな!」

と一喝する。

ゼネルは席に戻り、俺の右腕をさすっている。

どうも、右腕に引かれているような気がする。

ガーランドは段々と沈んでいく。

横目で見ながら、クレバーは話し始め、

「俺たちが足掻いても、結局、何も変わらねえ」

ガーランドはクレバーを横目で見ながら、

「あんたの組織では無理、

アタイは昨日も船を落として物資を奪うことができたのさ」

「バカか?あれは、やりすぎだ」

「空中要塞がいない今が、動くチャンスさ!」

「空中要塞?」

「移動する島砲台、

隣国のウインザードとの国境紛争に出撃して今ここにはいないのさ。

しかも教王の警備は緩い。奴にビンタを入れるのは今さ」

クレバーは立ち上がり、

「お前、また住民を巻き込むきか?」

ガーランドは少し間をあけて、

「綺麗事を言って、この国が良くなるわけがない。

結局、誰かが手足を汚すのさ」

ガーランドと目が合う。腕に別の感触があった。ガーランドの足だった。

ゼネルは足を掴み、足裏をかきまくり、ガーランドは耐えきれずに椅子から落ちてしまった。

「おいおい!ガーランド様という者がこんな姿を晒していいのか?」

クレバーは酒を飲みながら呟いた。


「体が、反応するんだからしょうがない」

クレバーはガーランド見つめ、

「ほお・・・」

目を細め、飲んでいた酒を置く。

「分からなくもない」

ガーランドはクレバーにつかみかかり、

「お前!!そっち系か?」


「アホか?違うわ」

ガーランドの手を振り払い、

「気になるだけだ・・何者かを」

俺とゼネルに目を向ける。

「まさかロイックの手の者か?」

「なぜ?」

「ついさっき、数日前に、山中に船が降りたと報告があった。

早朝、静かに素早くと」

「アタイにもその知らせはあったわ!」

「俺は、ただの運び屋だ」

「物資は、周囲の街へ分配されたらしいが、船長が行方不明となっている。それは、あんた達の事だろ?」


そういえば、こんなに船と離れ離れになったことはなかった。みんな、元気にしているのだろうか。


ゼネルの顔を見て

「いつ帰る?」

「我が家が恋しくなったのか?」

「そんなところだ」

「三日四日は必要だ」

「え?」

ガーランドは俺に飛びかかる。

「寂しいじゃないか・・」

ゼネルは扇子でガーランドの頭を叩きつけた。

ガーランドはクレバーを巻き込み床へ倒れ、

「いててて」

ガーランドの体を押し除けようとしたが重くて動かない。

「おい!ふざけるな!」


「ふざけてないさ・・」

ガーランドの体重から解放され、

「お前!さらに肥えたな・・」

「あんたは、老けたわ」

お互いに顔を背けた。


クレバーは立ち上がり、

「まぁ、神殿には近づかないことだ・・長生きしたければな」

そのままクレバーは宿から出て行った。


「で、あいつはいったい何しにきたんだ?」

ガーランドは不思議そうにしている。


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