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ドラゴンルート  作者: 56GEN


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ガーランド、現実を知る

写真は数日で仕上がるようで、出来たら取りに行くとゼネルは約束していた。

結局、ゼネルは何回か撮り直しをさせて満足するまで撮影させていて楽しんでいたように見える。

店主は宗教関係者の依頼しか来なくなったのを嘆いていたが、

ゼネルを撮っているうちに、普通の人を撮りたいと思ったそうだ。

普通じゃないけどな。


希少な本を金貨一枚で二冊買うことが出来てとても嬉しい。

写真撮影をしているうちに時間が経ち夕方になっていた。

仕立て屋のお婆さんは服を直してゼネルが来るのを待っていたようだ。

黒色のメイド服も可愛いが今までのピンクの服が似合う。

宿の名前が綺麗に消え、スカートも少し短くなっている。

ゼネルは足を蹴り上げたり、腕を伸ばしたりして、体が自由に動くことを確かめていた。



涼しくなってきたので通りは買い物をする人で混んでいた。

前からガラの悪そうな集団が通路いっぱいに広がり堂々と歩いてくる。ガタイの大きな女性が中心にいる。

ガーランドの一味だ。

とっさに近くのタルの後ろに隠れる。

ゼネルを見つけると走ってきて、

はぁはぁ・・・

「見つけたぞ!!あの奴隷は?」

と息を切らしながらゼネルに問い詰める。ゼネルは子供、ガーランドは巨人で幅広。体格差がありすぎるが、美人と言えば美人だ。

「奴隷?」

ゼネルは首を傾けて、知らない素振りを見せる。

ガーランドの顔が真っ赤になり、

「連れていた男さ!」

ガーランドは周囲に目を移す。

樽の後ろに身を隠していたが、

ガーランドと目が合うと、体をもじもじしながら、

「みいつけたわよ〜!絶対に逃さないわ!」


ゼネルは扇子を広げ、間に割り込む。

「触らせないわよ」

一瞬、ガーランドは考え、

「くそっ!奴隷じゃないのね。そうだったのか」

グハハハ

と、笑い出し、ゼネルを指差し、

「お前と戦っても勝てる気はしない」

ゼネルは扇子をしまう。


「戦って、勝ったら・・アタイと・・結婚を」

ガーランドは照れながら投げキッスをする。

「お・俺?」

いきなり結婚って告白されて、頭が真っ白になる。

ガーランドは体に巻いてある生地を解いていくと鞭のような武器になった。

ガーランドの体はゴツいけど太っていなく武器を巻いていたから太って見えていたのだった。

シャツは汗で濡れていて、下着の線がくっきりとあらわになっている。

サーリャより幅広で力強く見え。

「アタイのお肌を見て、興奮した?」

確かに、肌は綺麗に輝いて見え胸が揺れる。

ガーランドは鞭のように武器を振るう。

左端から放たれた一撃目は樽を粉砕して俺の視界を奪うと同時に、右端から放たれた二撃目が体に巻きつく。

一本の鞭で左右同時に鞭を振るう初めて見た攻撃手段の使い手だった。

すかさずに粉砕した鞭が俺の足を狙ってくるが飛び越えて回避。

だが、そのむちをガーランドは巧みに操り、引き戻す時に俺の左手を絡めとった。

「これは私の愛の鞭よ」

笑い声が建物に反射する。

馬鹿力だ。徐々に引き寄せられていく。

「唇から涎が垂れている」


付き合ってられない・・伸びた鞭を剣で切る、

ガーランドは鞭が切れた反動で地面に叩きつけられた。

弓を構え狙いをつける。

「左利きじゃなかったのかよ。

いいわ、その矢で私のここを狙うがいい」

胸を指さしている。


「勝負はすでについた。そこまででいいだろう」

ゼネルが横に立ち、両手を広げて飛びついて口付けをする。

そっと、唇を離して、

「すでに未を奪った!」

ゼネルはガーランドを見て、微笑む。


「んに〜?」

ガーランドは悲鳴を上げて、後ろへ倒れ込む。

ドスン!

「姉さん!」

どうやらゼネルとの口付けを見てしまい、ショックを受けてしまったようだった。

「これでは、ダメだ!早くアジトへ」

子分がガーランドを担ぎ上げて退散していった。


「現実を知ってもらうのが一番確実!」

ゼネル呟き、目を閉じキスを求めているが周りに人がいるので手を引っ張り宿へ向かった。

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