7.竜戦2
目が慣れたころ竜はもう一隻の船の側面で砲塔を引き抜いているところだった。
「船長!逃げるか?」
他の船の明かりが点るのをみてヴァクーがつぶやく。
「見つかったら終わり、あれから逃げれる速度は稼げない」
セインの顔をうかがう。
「無理だね、島の縁まで行って下降して速度を稼ぐには遠すぎる」
「それに動力パイプは外しているからね」
セインの単眼鏡を持つ手が震えている。
パシューッ
空気を裂くような音がした。
頭上を通った戦艦から、青光を放つものが10個ほど発射して竜へ向かう。
「あれはなんだ?」
竜の方向へ一直線に・・
気がついたのか翼を広げて羽ばたくと、弾の進路は風圧によって変えられた。
ほとんどの弾は地上へ落下し、爆発。左右に散らばった弾もあった。
「みろみろ!」
ヴァクーが指を指す。
左右に散らばった弾が進路を変えて、竜の背中を狙うコースに変えたのだ。
一瞬のことだったが背中への直撃を回避したように見えた。
竜の足元の空中戦艦は山肌に衝突し爆発が続いている。
空にいる戦艦は戦艦に向かって砲撃を止めるつもりはないらしい。
3つの空中戦艦は1つは爆発し、もう1つは山に衝突。
空には戦闘で発生した煙のカーテンができていて視界が悪くなっている。
「なんてやつだ、左翼で受け止めた」
煙の中で竜の姿がゆらめいている。
脱出艇の一つが近くの資材置き場に落下した。
「やばい・・」
修理に必要な部品にも火の手がまわる。
壁に掛かった消化筒を持ち出し船外へ。
接続橋を渡ると足を取られた。氷だ・・
資材置き場へ走る。
部品の確保はセインに任せた。
先頭部はつぶれ地面に突きささっている。
焼いた油金属のにおいが充満し、
脱出艇の周りにある資材から出火して危険な状態だ。
消火剤をぶちまけたが火の勢いは衰えない。
円筒状な構造で窓が複数ならび、横に三角形のような羽がついている。
動力はなく滑空する機体だろう。
生存者は!?




