6.竜戦1
ドドーン!ドドードーン!
・・まだ修理してんの?・・・
バンッバババン!!
船全体が振動している。
「島衝突か?」
部屋を飛び出し目の前の窓から外を見ると港の船に光が反射している。
その上にいる空中戦艦から光と煙が見え、砲弾の音が頭上を越えていく。
「反対側か!」
階段を上り上側全体を見渡せる見晴台へ上がるとすでに単眼鏡を構えるセインいた。
備え付けてある単眼鏡で探照灯の先を探す。
2隻の空中戦艦が回頭しながら発砲している。展開が早い。
雲に探照灯が向けられ照らされた竜は雲の縁沿いに猛スピードで飛んでいる。
「はやい」
砲弾は竜には当たらずに雲に吸い込まれていく。
隣の浮島の後ろに竜が入り込んだが島の手前に砲弾が着弾して火災が発生している。
竜が出てくるであろうポイントを予測砲撃している。
竜が島の後方でターンしたようで前方にいた空中戦艦急接近して上部にとりついた。
竜の重さでもびくともしない。
しっぽや爪で外壁を壊しにかかっている。戦艦から灰色の煙幕が出ている。
鳴煙幕のようだが風向きが悪く竜には届いていない。
外壁がボロボロと崩れていく。竜と大きさが同じ動力装置の一つが引きちぎられ近くにいるもう一隻の戦艦へ向けて投げ命中する。
しっぽでつぶされた砲塔が爆発し、船から煙が出ている。
ドドドドーン!
ものすごい爆音が響く。
--かなり近い・・・
船全体が振動して作業中の立てかけてある部材が倒れる音がした。
頭上を港上空にいた空中戦艦がゆっくり通過していく。
探照灯が竜をとらえている。
戦艦の外壁と竜が吹き飛んだ
吹き飛んだ竜は素早く体制を整え、翼を羽ばたかせて炎上中の戦艦の死角へ入った。
頭上を通った戦艦は右から回り込んで直接、竜を狙える位置へ移動しながら発砲を続けている。
敵味方問わずだ。
「もう、めちゃくちゃだな」
燃える戦艦の下部、側面から脱出艇が離脱していく。ぽろぽろと。
まばゆい閃光が走った。
衝撃波—
激しい耳鳴りが襲う。
炎上中の戦艦が爆発したのだ
くらんだ目が慣れるまで時間がかかった。
竜はどこにいった。ばらばらになった空中戦艦が火を噴きだして落ちていく。




