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ドラゴンルート  作者: 56GEN


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66/69

ゼネルと添い寝


部屋の鍵を閉めて階段を降りれば外に出れる。

お兄さんに鍵を返す。

「おう!綺麗になったな!さっきはひどい匂いだったぜ」

「まあ、服は買った方がいいな!」

鍵を腰ベルトにつけて

「ばあちゃん!!」

「へ〜?」

返事がする。

「二番、掃除お願い!!」

兄さんは二階の窓に向かって叫ぶ。

「わかった〜」

窓から腕だけ伸びて

「今するわい」

「鍵閉め忘れるなよ〜」

返事がない。



馬を正面につけてくれて手綱を受け取る。

「宿は決まっているのか?」

決めてないことを伝えると、

「わかりにくいが、ここから2軒隣に細い道があって、一つ奥の通りに出ると

正面に宿屋がある。

分かりにくいが宿だがお勧めだ!俺の妹がやっているからな!」


「わかった、そこにお世話になろう」

ゼネルはお礼を渡す。

先に馬に乗ってゼネルは俺の前に座る。

馬を動かしたことがないのでゼネルに任せた。


ゼネルにつかまると、走り出し、狭い通路も自分の足のように操っていく。



教えてもらった道順に街を進むと、小さい宿があった。

宿を覗くと、受付に暇そうにしているお姉さんがいる。

「お客さん?」

カウンターを飛び越えて、ゼネルを掴む。

もう、お客を離さないという気合を感じた。

「夢雪亭にようこそ!!」

「風呂屋の兄さんに紹介された」

「あいつ、たまにはいい事するね」

「二人食事付きで銀貨10枚ね、安いと思うわよ」

ゼネルは金貨2枚を置く。

「誰か他に泊まっている?」

「誰もいないわ」

「これで、七日宿を丸ごと借りれる?」

「え!!いいよ!!」

金貨をつまんで眺めている。


「馬も一頭いるけど」


「馬は兄貴に任せるとして、ねえ?問題起こすとか無いよね」

そう見えるのか。

「ただの、旅人だよ」

「珍しいわね」

「三階を使ってね!

私、マナ。よろしくね」

ジオ屋敷等で見たメイドさんの服装で可愛い長めのスカートにリボンがついている。胸には夢雪亭と刺繍が入っている。背中には大きく夢雪亭とあった。


部屋は広い、洗濯ができる水場付き、ベットは二つある。

窓を開けると、涼しい風が入ってきた。王都と変わらない規模の都市だが、行き交う人の数は少ない。



ゼネルは服を脱ぎ出した。

服を水場で洗い始める。臭いが取れない。

窓辺に洗濯物をかけてベットに飛び込んで一息ついている。

裸でいることが恥ずかしいという感覚が無いのか、こっちもおかしくなりそうだ。



コンコン!

部屋のドアを叩く音がする。

「食事をお持ちしました!」

マナさんの声だ。

ゼネルは布団に包まり寝たふりをする。

ん?恥ずかしいと思ったのか?

部屋のドアを開けると、両手いっぱいの料理を持って来てくれた。

テーブルに並べる。

少ない食材を工夫して料理してあり美味しそうだ。

「お腹減っているって言ってたから、すぐに用意したわ。

今日の夜は、雨が降るから早めに、窓閉めてね」

そう言い、部屋から出ていった。

ゼネルはベットから飛び出して、席に座る。

「美味しそうだ」

料理を皿に乗せていく。


「少しは隠せよ」

丸裸だ・・・

空腹だったのか料理の味は分からなくなった。


受付に皿を返しに行くと、

マナさんから、

「取りに行ったのに・・ありがとう」

部屋の前に置けば持っていってくれる。

「ゼネルの上着下着を買いに行きたいんだけど」


マナは少し考え、

「この時間は、もうやってないと思うわ」


「あ・そうだ・・」

と、奥に走っていった。

しばらくすると戻ってきて。

「これを彼女さんに・・」

袋を貰う。中を見ると、服とシャツとピンク色の下着だ。

「わ・私の小さい頃のだけど・・」

マナさんの顔が赤くなる。

「ありがとう!!」

走って、部屋に戻る。

ドアを開けるとランタンの明かりは消されていて、もう寝ているようだ。

袋をテーブルの上に置く。

隣のベットに入ると

「遅い!」


ゼネルはベットに潜り込んできた。

「パ・ルマ、悪いことをしたと思っている」

小さい体を絡めてくる。

「どうだ?ご馳走だぞ!」

耳元で囁く。

「あれまみれにされて、ヘトヘトなるまで歩かされて、今は、無理・・疲れた」

「そっか・・」

胸のとことでうずくまるゼネルは暖かい。

「こっちは、元気そうだな」

蹴りを入れてくるので、

ゼネルを反対側に向けて抱きしめる。

「ゼネルは暖かい。今日は、これだけだ」

「・・・パルマも・・」

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