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ドラゴンルート  作者: 56GEN


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レガスター卿の屋敷

河沿いに、ウインザードからエルディンへ向かう鉄道が並行して走っている。

列車だと半日かけて走る距離で、エルディンより先は鉄道は使われていない。

船だと半日もかからないで移動できるので、船での移動が選ばれている。


河口の手前で山の方に線路が曲がっている。

河口から先は半島になっていて、半島全体が白い建物で埋め尽くされている。




エルディンは、ウインザードから鉄道を使うと半日で結ばれる港街。

鉄道の駅を境にして海側に建物が集まり、山側は畑と森が広がる。

鉄道沿いに城壁が設置された城塞都市だ。


水量が豊富で、主に稲を栽培していて主食は米、1年に2回収穫できる気候だ。

近場で取れる海産物も豊富らしい。

森や山地にはレッドベアという魔獣が生息しているので、耕作地の拡張は行われていない。

ハンターは海で鮫と森のレッドベアの狩りで生計を立てている。

地域で採掘される石材は白く輝き、世界中で指折りの人気のある建材として取引されている。


都市人口は20万。


駅の隣にある大きい建物がレガスター卿の屋敷だ。

庭にギルド商船が停まっているので、港へ向かうことになった。


エルディンの港。

木々に雫が残り、少し蒸し暑く、潮の香りがする。

フレイロア侯爵はそのまま飛び立ち、プリエスタ領へ進路を取る。



所々に、水たまりがある。

馬車では街中心部は商店街で道幅が狭いので、外側を迂回する道を使って急ぐ。

しばらく進むと、屋敷が見えてくる。空から見たとおり、屋敷は駅より大きい。


屋敷の周りには人が集まり、入り口を騎士が警備している。

屋敷の庭には屋敷と同じ長さのギルド商船が停泊していた。

ギルドの紋章が入っているので、ギルド所有商船だ。あまり見ることのない船である。

朝見た小型船も隣に停泊している。



屋敷の入り口の扉は壊されており、室内は家具などが散乱している。

暴れたのか。

室内は天井が高く、豪華絢爛。なにもかも大きい。

貴族は大きいものが好きで、絵画や彫刻を集めるのが好きなのか・・



階段の手すりも、細かい彫り物がされていて、

触ってもいいのだろうかと考えながら、二階に上がる。

上がった正面の部屋のドアが壊れている。

天井が高く、木の香りがする部屋だ。

宗教用具などがいたるところに置かれている。



椅子に縛られ拘束された男がいる。

彼がレガスター卿であり、ジオの筆頭執事だ。

数日前、水上交易船に忍び込もうとしていたところ、警備隊に見つかったが逃走し、

船を奪い逃走するも、追跡していたギルド船によって逮捕された。



シオンや憲兵の調べ、ジオの自白から、

積荷を改ざんして、竜石を少量ずつ浮遊島ブルカ経由でサンドラや隣国に流し、

ナルに空中戦艦に乗るように仕向け、抹殺しようとして、

ジオを裏で操り、宰相につかせ、

竜石の流れを手に入れたいと仕組んだ一味の一人であると。


「わしは、何も知らん!言わないぞ!・・」


言わないって何を・・と思った。

シオンがレガスター卿に耳打ちをすると、何かを言いかけそうになったが黙り込んだ。


ブラーノはシオンに耳打ちをする。

シオンが尋問するのかと思っていたがブラーノがその役のようだ。

ブラーノは騎士たちに指示を出している。


シオンは机の上の書物を手に取る。

レバスの書とある。


海の向こうのバルフェリア国で支配層で信仰される宗教で、

レバスはミウスを元に世界の早期再生を目的とする新しい宗派だ。

陸路でバルフェリア国に入国することは可能だが、

ナル父上のミベニール侯爵領と接していて、現在紛争中だ。


竜石を持つものが強大な力を得ると信じられ、

教団が全てを管理している噂だ。



早朝までサーリャの帳簿を調べた結果、

ギルドからも逮捕者が出て、

国内で多くの人が拘束され隣国の関与が見え隠れする事態になっている。


シオンとケイラの用事が済んだので、ジオの屋敷に向かうことにする。

「私も、ついて行こう。ブラーノはいい仕事をしている」

シオンはここの担当では無いようだ。

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