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浄霊  作者: 雷鳥
プロローグ
9/15

プロローグ【浄霊師】

しゃくちゃんを自分の体に憑霊させた柊哉。しかし、京平の用事はまだ終わっていなかった。

「ところで君。しゃくちゃんだっけ?」

「はい。なんですか?」

「君は自分の能力をどれだけ使える?」


京平がしゃくちゃんに問いかけた。どうやらしゃくちゃんには固有能力があるらしい。


「ある程度は使えると思います。」

「ちょっと待て。なんだその能力って。」

「なんだ。教えてないのか。」

「はい。なんだかよくわからなくって…」

「じゃあ俺が代わりに教えてやろう。」

「君の能力、それは身長、声、体型を自在に変える能力だ。」

「ああ、だから最初見た時は男声だったし身長も高かったわけか。」

「そうだ。」

「え?ちょっと待ってください体型も変えられるんですか?」


京平は驚愕と落胆を含んだ視線をしゃくちゃんにむけた。


「知らなかった?」

「知らなかったです…」

「まあ一回やってみたら?流石にできるでしょ」


えげつないキラーパスを勾一が放つ。京平は若干引きつつもしゃくちゃんをじっと見る。


「や、やるんですか…?」

「やってみてよ。じゃあそうだな…筋肉質な体型になってみてよ。」

「や、やってみます…」


お題を課されたしゃくちゃんは緊張しながら能力を使った。しゃくちゃんの身体はみるみるうちに筋肉に飲み込まれた。まるで湧いて出たカビのようにしゃくちゃんの体を筋肉が包む。


「おお!すげぇ!」

「成功だな…と言うことは大体は使えると言うことか…」

「き、緊張した…」

「な、なぁ。その能力って俺も使えるのか?」

「ああ、おそらく使えるはずだ。」

「よし!やってみるぜ。」

「あー待て…今は使えない」

「ええーなんだよー。」


柊哉のワクワクは一瞬にして崩れ去った。


「お前な…憑霊してまだ一時間も経ってないのに使える訳ないだろ。」

「…まあ確かに…」


柊哉は腑に落ちた。腑に落ちてしまったと言った方が正しいかもしれない。柊哉にとっては受け止めたくない事実だったからだ。


「これで、俺の用事は終わりだ。」

「そう言えばもうそろそろ出発の時間じゃないか?」

「そうだな、家に帰ろう。しゃくちゃん。」

「じゃあ…またな…いつでも待ってるからな。」

「おう!」


背中を向ける柊哉としゃくちゃんに向けられた京平の眼差しはどこか父性を感じさせるものだった…


柊哉としゃくちゃんは家に帰った。家に着いた頃にはもう出発の準備は出来ていたようだ。


「一時はどうなるかと思ったが、柊哉が生きていてよかったわ。」

「そうだ…母さん。」

「どうしたの柊哉?」


突然の呼びかけに母は疑問を投げかける。


「俺、浄霊師になるわ。」


皆が固まった。母と父は心配そうに柊哉を見た。呆れた祖父が声を掛けてきた。


「柊哉。浄霊師というのは一般には知れ渡っていない職業だ。あんま言うもんじゃないぞ。」

「それを先に言ってくれよ。」

「んなもん知らんわい。お前が急に言うのが悪いんだろう。」


小声でコソコソ言っていると父が口を挟んできた。


「まあ…進路が決まったのは良いことじゃないか。」


その父に対して柊哉も口を挟んだ。


「あと、しゃくちゃんも都会(あっち)に連れていく。」


「「「「は、はぁ〜!!?」」」」


皆んなが息を揃えて驚愕した。リズムゲームだったら1番いいスコアが出るくらいには息が揃っていた。その後すぐに静寂が訪れた。対の現象が短いスパンで起こったのだからよほどの衝撃だ。その静寂をいの1番に破ったのは祖父だった。


「お、お前….まさか…()()させたのか?」

「そうだよ。俺にはしゃくちゃんが憑依している。」

「まじかお前…まじで憑依してるのか…」

「そ、その憑霊ってなんだ?」

「簡単に言えば、俺としゃくちゃんが文字通り一心同体になったって訳だ。」

「つまり…?どう言うことなの?」

「俺の体は半分しゃくちゃん。つまり、半分は幽霊?なんだ。」


両親は驚きのあまり声が出ないようだ。そんな両親を見かねて祖父が口を挟んだ。


「まあ、柊哉が決めたことだ。いいじゃないか。」

「で、でも…そんなことって…」

「自分のことなんだから自分で責任を取る。それが大人ってもんだろ。柊哉は大人になったんだ。」


両親は言いたいことが山ほどあるだろう。明らかに動揺しているし、口もモゴモゴしている。


「まあ、俺1人じゃなくて、しゃくちゃんもいるし、大丈夫だよ。」


両親も飲み込めたようで、ようやく口を開いた。


「そうね、自分で決めたんだもの、好きにしなさい。」

「さて、家に帰ったら部屋をどうするか決めないとな。」

「あっ…そうじゃん…」


予想だにしていないところで問題が発生した。部屋を増やすにも増やせないし、かと言って同じ部屋といってもベッドが足りない。


「正直なところ、そこが一番な問題だぞ。」


父が浅く絶望しながら言った。


「まあ、最初はシングルで2人寝るよ。しゃくちゃんもそれでいい?」

「私はそっちの方がいいかな///」

「いや普通に寝づらいでしょ…」


問題点を有耶無耶にしたところで、両親と柊哉、そして新しい家族のしゃくちゃんは家に帰った。

プロローグは終わりで、これから本編に入ります。正直1ページで収まる内容ではあったけど、分けてしまって後悔してます。言い訳をすると、練習したっちゃしたけどまだ初心者だからしょうがないよねって感じです。本編からはしっかりいっぱい書きます。

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