攻略
人体模型を倒した竜飛。悠悟達と合流にて次の七不思議へと向かう…!
悠悟とあやめは職員室に忍び込んだ。
「どこやろ…」
「多分なんかの金庫的なんに入ってるんちゃうかな…」
「これちゃう?」
あやめはあきらかに厳つい金庫を発見した。
「うわあ…絶対暗証番号いるやん。」
「うーんどうしようかな…」
あやめは本棚を見て回った。
(?卒業アルバム…?)
あやめは卒業アルバムを端から順に取った。
…
「ねえゆーくん。これじゃない?」
あやめは嬉しそうに悠悟に見せつけた。
「昭和25年…これやん!」
「よーし!もっていこ!」
…
2人はトイレに卒業アルバムを持って行った。
「お?持ってきた?」
「おう。」
悠悟は花子さんに卒業アルバムを手渡した。
花子さんは悠悟から卒業アルバムを奪い取り、ページを慌ただしく捲ると突然涙を流し始めた。
(なんやこいつ…)
花子さんはひとしきり泣き終えると卒業アルバムを返した。
「ありがとう。満足したわ…」
花子さんは足から徐々に崩壊していく。
「は?結局なんやったん?」
「愛した人の顔をもう一度見たかっただけや。」
「じゃあ自分で行けや。」
「ゆーくん。花子さんはきっと地縛霊なんだよ。」
「地縛霊…トイレの地縛霊…やから外に出れんのか…」
「せや…パシって悪かったな…」
花子さんの崩壊は腹部あたりまで来ていた。
「せやったら最初から言えや…喜んでゆうこと聞いたのに…」
悠悟は後悔から少し泣きそうな声で言った。
「からかいがいがありそうやなって思ったから言わんかってん。」
「やっぱクソガキやんけ!」
「にひひ。すまんな。」
花子さんは歯を見せ笑いながら消え去った。悠悟の胸にはストレス源が消え去ったことに対する喜びと謎の喪失感が両立していた。
「………」
「ゆーくん?」
「……いや、なんもない。八尺瓊達と合流しよう。」
悠悟はあやめの腕を引っ張った。
(うーん…なんか変やのに…)
2人がトイレから出るとちょうど柊哉たちが階段から降りてきた。
「おわった?」
「終わりました。」
「どうしますか?先輩達待ちますか?」
「うーん…めんどいし先行こうや。」
「いいんですか?」
「まあええやろ。」
3人と合流した悠悟とあやめは次の七不思議に向かった。
「次はどこですか?」
「多分家庭科室やな。」
「これで最後ですか?」
「いや、まだあんで。」
「まだ?」
柊哉が訝しんだ。
「そう。この七不思議の具現化の原因である、"七不思議の7つ目"を見つけなあかん。」
「七不思議の7つ目…」
「それはおそらく、失踪した生徒が関係してると思うねん。」
「ああ、なんか言ってましたね。」
「せや。これは俺の予想やけど、この学校の中にその生徒の死体が隠されてると思うねん。」
「そんなことが…!?」
「ここまでの霊たちを具現化させるのは人間の死体を利用した呪術的ななにかを利用する他ないやろ。」
「怖いですね…」
「呪術は俺もあんま関わったことないから未知数や。つまり、俺らは使いもんにならん。自分の身は自分で守りや?」
「はい!」
…
5人は北館の家庭科室の前まで来た。
「家庭科室って何でしたっけ?」
「たしか、ポルターガイストやった気がする。」
「ポルターガイスト…」
「多分包丁とか飛んでくるんちゃう?」
「ちょっと!やばいじゃないですか!?」
「せやね。」
「せやね。じゃねえよ!」
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その頃勅使河原達の世界では20分が経過していた。
("残り10分です")
「長いわ!」
千里はキレ気味に武士の首を大幣で刎ねた。
「まあまあ落ち着けて。……なんか暑ないか?」
「汗かいてるからやろ。」
その時突然部屋中が燃えだした。木製の城内は火が広がりやすく、あっという間に火に囲まれた。
「うっわ最悪や。」
「ほら言ったやんか!」
火の中から人が現れた。
「覚悟ー!」
その人は武士とは違いしっかりとした鎧や兜はしておらず、粗末な膝当てしかしていなかった。そんな滑稽な彼らでも、武器を変えればは武士よりも脅威である。
「火縄銃!?」
いわゆる足軽である。軽装である代わりに火縄銃を扱う。かの有名な織田信長は長篠の戦いにて足軽に火縄銃を握らせ、柵の先から打つことで最強と謳われていた武田の騎馬兵を打ち負かしたと言われている。
「うわっ!」
銃弾は勅使河原の頬を掠め城主に向かって撃たれた。
弾は城主には当たらなかった。
火縄銃には欠点がある。それはリロードがとっても遅いことだ。長篠の戦いで織田信長は火縄銃を握らせた足軽を大量に用意することでその欠点をカバーしたが、単体だとその欠点が命取りとなる。
「千里!足軽おんで!」
「忠告が遅いねん!」
千里はキレ気味に護符を食い破った。
「"御封札"!」
千里は衛星のように護符を纏わせた。足軽が放つ火縄銃は護符が犠牲となり千里には届かない。
「これならギリいけるか…?」
「覚悟!!」
燃え盛る炎の中から足軽が2人出てきた。
「いやそれはあかんて!」
勅使河原は左右の拳銃で足軽のこめかみを撃ち抜いた。足軽達はおんなじタイミングで倒れ込んだ。
「あぶな…」
(どないしよ…この狭い空間で手榴弾は使えんし…)
「あ!」
「なんやうるさいなぁ…」
「俺、せこ思いついた!」
勅使河原は徐々に後退して行った。
「ちょっとなにしてんの?」
「まあまあ。」
城主の元に辿り着いた勅使河原は身につけていた防弾チョッキを城主に着せた。そしてポケットからヘルメットを取り出して被せた。
「きたこれ。」
「ずっこ!」
「最初に思い付いてたら楽やったな…」
勅使河原は迫り来る刺客を二丁の拳銃で次々と撃ち抜いていく。
「せや。あたいもやっちゃお!」
千里は城主に護符を貼り付けた。
「"御封札"!」
城主の周りに護符が漂い始めた。
「せこやんけ。」
「どっこいどっこいやろ?」
「なんやねんそれ。ソーラン節か。」
その時2人の脳内に声が響き渡った。
("残り5分です。")
「よっしゃ!ラストスパートや!いくで!」
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その頃悠悟は家庭科室の中を覗いていた。
「異変は?」
「全然ないけどなあ?」
「まじですか?じゃあ行きますわ。」
「おん。ええんちゃう?」
「よし!いくぞしゃくちゃん!」
「うん!」
柊哉は勢いよく扉を開け、家庭科室に入って行った。
柊哉が部屋に入った時、勝手にドアが閉まった。
「あ…」
「罠やんけ…」
「うわっ…!」
「どうした!?」
柊哉が呆気を取られている中、包丁が飛んできた。
包丁はドアに刺さった。
「あっぶな!」
ドアに刺さった包丁は抜け落ち、戻って行った。
「何かがいるな…」
柊哉は集中して部屋中を見た。
「しゃくちゃん。なにか感じ取れるか?」
「うん。多分あそこの机の下かなぁ…」
しゃくちゃんは奥の机を指差した。
その時その机の中から大量の包丁とフォークが姿を現した。
「やっば…!」
大量の包丁とフォークは一斉に柊哉に向かってくる。
柊哉は机などを利用してなんとか攻撃をいなしていく。
「なんとか全部しのいだか…」
部屋中に突き刺さっている包丁とフォークは例の机の方に戻っていく。その様子を柊哉は集中して見た。
「なあ、これ見える?」
「なに?」
「包丁の柄の部分からなんか見えるだろ?」
「なんか見えるね。」
「これってさ。多分霊の一部だと思うんだ。」
「うん。」
「おんなじことしてみようぜ。」
「え?」
柊哉は耳打ちをしてしゃくちゃんに作戦を伝える。
「行けるの?」
「わかんない。でもやってみる価値はあると思う。」
そういうと柊哉はおもむろに立った。
例の机の下から包丁とフォークが現れた。
「こっちだ!」
柊哉は走り出した。包丁とフォークは一斉に柊哉に向かって飛んでいく。柊哉は机をひっくり返してガードした。
「これで刺さってくれれば…!」
思惑通り包丁とフォークは机に刺さった。しかし、それを学んだのか、ある時から軌道が変わった。
一つの包丁が大きくカーブを描いて飛び、柊哉の肩に突き刺さった。それに続いて別の包丁とフォークが柊哉の身体中に突き刺さった。
「いった…だが…!好都合!!しゃくちゃん!」
「任せて!!」
こっそり柊哉のもとに移動したしゃくちゃんは机に刺さった包丁とフォークを全て抜いた。そして柊哉の身体中に刺さったものも抜いた。
しゃくちゃんはそれらを寄せ集めた。
「やってみるね…?」
「おう。」
しゃくちゃんはオーラで包丁とフォークを包み込んだ。
「動かせるかな…」
しゃくちゃんは包丁とフォークを宙に浮かせた。
「きた…!やれ!」
しゃくちゃんは包丁を例の机の方に投げた。それに反応したなにかは咄嗟に隣の机の下に移動した。
「見えたか?」
「うーん微妙かな…」
「まあ撃ってみよう。」
しゃくちゃんはさらにフォークを数十本投げつけた。
なにかは咄嗟に隣の机の下に移動した。
「今見てたでしょ!?」
「ちょっと見えた!今度こそ…!」
その時机の下から包丁が飛んできた。
「きゃっ…!」
包丁はしゃくちゃんに向かっていた。
「させるかよ…!」
柊哉は咄嗟に前に飛び出し、包丁を手で掴んだ。
「柊哉…!」
「気にすんな…今はやつを…!」
柊哉は包丁を引っこ抜き、手に持った。柄は血で濡れた。
「狂乱憑識!!」
しゃくちゃんが10体に増えた。
「よし!いけ!」
「うん!」
しゃくちゃんの本体は包丁とフォークを全て投げた。
机の下の霊はまた隣の机に移動した。
「そこに移動した!」
「OK!」
10人のしゃくちゃんは一斉に机に飛びかかった。
柊哉が考えた作戦はこう。飛んでくる包丁とフォークは霊がエネルギーで操っているもの。それを奪って自分も同じことをし、そしてそれを相手に投げ返そうという作戦である。机の下の霊が移動することを知ったしゃくちゃんは逃げた先を攻撃する作戦を思いつきこれを実行した。実際良い作戦だと思った柊哉はそれについて何一つ否定をしなかった。
「!?」
「いない…!?」
「どういうことだ…?」
移動したように思われた机の下には何もいなかった。
その時隣の机の方向から包丁とフォークが現れた。
「なんでここから現れるんだよ…!」
柊哉は咄嗟に机をひっくり返した。
「柊哉くん。力使っていい?」
「どうするんだ?」
「包丁についてくる霊の一部に私のエネルギーを流すの。」
「ああ…やってみてもいいね。でもどうすんの?」
「包丁を直接掴んで流せばいいんじゃない?」
「直接掴むって難しくない?」
「そこは頑張るわ。」
「ええ…まじか…」
包丁はしゃくちゃんの隣を飛んできた。
「ここ!」
包丁は思ったより早く、しゃくちゃんは空を掴んだ。
「はや…まじかぁ」
「先に大きくなった方がいいんじゃない?」
「ああ…確かにそうだね。」
しゃくちゃんは八尺ほどの大きさになった。声も次第に低くなった。
「いくよ?」
包丁はしゃくちゃんに向かって飛んできた。
「きた…」
集中している。
「ここ!」
しゃくちゃんは包丁の刃を思い切り掴んだ。
そしてエネルギーを流し込んだ。包丁から伸びているエネルギーは次第に黒ずんでいく。
「ぎゃあああああ…」
隣の机の方から声が聞こえた。
「やったのか…?」
「ドアは…?」
「開いたかな…?」
柊哉はドアに手をかけた。
「お!あいた!」
「おお終わった?」
「終わりました。」
「なんか傷ヤバない?」
「そうですね…」
「大丈夫?」
「大丈夫じゃないです。」
「包帯あんの?」
「あんで。巻いたるわ。ほら、服脱いで。」
あやめは柊哉の服を脱がせて消毒を施し、包帯を巻いた。
「ありがとうございます…いたた…」
「まあ我慢してや。」
「で、どこいくん?」
「なんかこの上にやばい雰囲気を感じるんですよね。」
「そこにおそらく七不思議の黒幕がいるんやな…?」
「はい。この上には何があるんですか?」
「うーん…音楽室やな。」
「音楽室…?別になんか怖いみたいなんないやんな?」
「おん。なんやろうな。」
「まあそれはみてみなわからんすよ。いきましょ。」
「そやね。」
5人は音楽室に向かって行った。
めっちゃ関係ないけど、寝取られ趣味のやつが寝取られプレイを人に頼んだ時ってほんまに寝取られてもさすがに文句言えんよな。これで被害者ヅラできんのが意味わからんわ。




