ディアスミール御徒町
喜多方が住んでいる"ディアスミール御徒町"。そこで立て続けに殺人事件が起こった…!
「管理人さん…?」
「うそだろ…また?」
「いや…うぅ…そんな…」
泣き崩れた高島を喜多方はそっと支えた。
「今、応援を呼ぶ。お前らはそこでじっとしてろ。」
長宗我部警部は電話をした。
数分後、応援が来た。
「被害者は猿飛牧子さん55歳。このマンションの管理人です。」
「第一発見者は…喜多方さんまたですか。」
「なんかごめんなさい。」
喜多方は申し訳なさそうに謝った。
「そして、高島さんに、長宗我部警部。高島さんもまたですね。」
「磯野、彼女は傷心中だ。」
「すみませんでした。」
管理人の死体は警察に回収された。
「いやー…こうも立て続けに事件が起きるとはね…」
「いやー、まいっちゃいますね…」
「ほんとだよ…」
「で、また事情聴取ですか?」
「そうだな…あ!」
「なんですかびっくりするなぁ…」
「マンションの部屋割り!」
「ああ、多分管理人室にありますよ。」
「そう?じゃあちょっと失礼して…」
長宗我部警部は管理人室に入っていった。
「ふむふむ…一階が管理人室と会議室のみで…」
長宗我部警部は間取りを熟読している。
「2階には208の正岡、205の真坂、203の長谷川、202の坂口…」
「3階には308の喜多方、306の越智、301の高島、305の長浜、302の相川…」
「4階には505の秋本、503の今津、501の晴山、508の石野…」
「その他は全て空き部屋…」
「そうやってみると空き部屋多いっすね〜。」
「まあ新築だし、そんなもんじゃない?」
(絶対そんなもんじゃない…)
「んー?なんかおかしくないですか?」
喜多方が覗き込んで言った
「そうだよな…変だよな。」
「そうですよね。だって誰もN07号室を使ってないじゃないですか。」
「おっ!ほんとだな。」
「だから声でかい…」
喜多方は耳を塞いだ。
「あと4が少ない。」
「確かに…なんでですかね。エレベーターでしか4は見たことないですよ。」
磯野刑事も横から覗きこんだ。
「そうですね…N04号室はないですね…」
「なんでだろうな…」
「なんか聞いたことありますよ?」
そう言ったのは205号室の真坂智美。
「なんですか?」
「ここ作った人が4という数字を極端に嫌っていたらしいですよ?」
「ここを作った人?」
「はい。508号室の石野なんですけど…」
「へぇ〜…そんな人がいるんですね…」
「君は他人を知らなすぎるな。」
長宗我部警部がツッコミを入れた。
「作った人が住んでるんですね。なんか変ですね。」
「N07号室には誰もいないし、設計者は住んでるし、そいつは4を極端に嫌うし、変なところだな!」
「はは…そっすね…」
喜多方は苦笑いをした。
「じゃあ事情聴取は警察署で行うから、みんな、呼ばれたら警官と一緒に来てね。」
そういうと長宗我部警部はみんなを自宅に帰した。そして、住民の家の前それぞれに監視の警官をつけた。
まずは住民会に参加していた坂口から呼ばれた。
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「はあなんだってまた事件なんだよ…」
「ほんと、俺が建てたマンションなのに事故物件になっちゃうじゃん…」
そう話しているのは石野治とその彼女の国枝有莉沙。508号室の住民だ。
「もお〜、俺が建てたマンションなのにへんな烙印が押されちゃうじゃん。」
「いいじゃん。特別だぜ?」
「は?あまりふざけたことを抜かすなよ貴様。」
「ひぇ〜、こわーい。」
「うるせぇ。…はぁ〜、うざ。まじでめんどくさいって。なんで人を殺すんだよ。」
「ほんとだね〜考えられないわ。」
…
ーー209号室
「ねぇ〜…これ私が犯人って言われるの〜?」
「いや…そんなことないと思いますよ?」
「少しでも可能性があるだけでやなの!」
「そっすか。」
「おい!態度。」
「はいはい…ごめんなさい。」
そんな話をしているのは西川結衣と猪飼宏樹。アイドルとマネージャーの関係だ。
「てか猪飼〜?なんか飲み物買ってきてよ。」
「えーめんどいっすよ。怖いし?死んだらやだし?」
「なによ!?マネージャーでしょ?」
「お前どうせ何買ってきてもキレるんだから自分で買えや…」
「もー態度!あんたよくそんなんでマネージャーになれたわね!」
「まあ世渡り上手なんで。社長にはしかるべき態度で接してるし?」
「ゴミねあんた…」
「黙れ。ほら、買いに行けや。」
猪飼は西川に財布を投げ渡した。
西川はキャッチした。
「あーうるさい!私が買いに行けばいいんでしょ!?」
西川はイラついた足取りでドアの方へ行った。
「あー!わかったから!俺が行くから!」
「もういい!私が行くから!」
「待ってって!」
猪飼は西川の腕を掴んだ。
「離して!」
「行かないでって!」
「もうなに!?ツンデレなの!?」
「お前が死んだら俺が怒られるの。頼むわ。」
「はぁ〜…あんたらしいわね…」
…
ーー302号室
この部屋には物音が鳴り止まない。いわゆる事故物件というやつである。
「なんでこの家は物音が鳴り止まないんだよ…」
相川秀雄、一人暮らしである。日々の心霊現象に恐怖を超えて怒りを感じていた。
箪笥の中から音が鳴った。
「チッ…うるせぇんだよ!ぼけ!」
箪笥に向かって大声を張り上げた。
箪笥の音が鳴り止んだ。今度はベットの軋む音がした。
「だからうるせぇって言ってんだろ!しばくぞ!」
ベッドの音が鳴り止んだ。今度はまた箪笥のドアを開く音がした。
「自分ほんまいい加減しせえや!関西人の血ィなめとったらいてまうぞゴラァ!」
音が鳴り止んだ。今度はドアが開く音がした。
「ああ!?しつこいねん!ほんまにいてこますぞ!」
「あのー…うるさいんですけど。」
「ああ…すんません。つい。」
「何があったんですか?」
「心霊現象ですわ。もう、ずっとで。なんかもう、怖い通り越してキショいんです。」
「はあ…そうですか。近所迷惑になるから気をつけてくださいね。」
「はい…善処します。」
そういうとドアは閉まった。
数十分後、また音がしだした。
「またかいな!俺が怒られたからってイキんな!」
「あの!」
「すんません!」
…
ーー505号室
「美雪…?大丈夫?」
「大丈夫じゃないよ…私容疑者だよ?」
「そうだよな…怖かったよな…」
頭を撫でている方が秋本翔、撫でられているのが美雪である。
「どうしよう…私なのかな?」
「なんでだよ?昨日はともかく、昼のに関しては俺たち部屋にいたじゃん。」
「そうだよね…私たち部屋にいたよね。」
「うん。熱かったね。」
「そうだよね…そんなことをしている時に殺さないよね…そうだよね、そうだよね…」
秋本は不安に駆られている。
「ねぇ…コンビニ行かない?」
「こんな時に?怖いよ…」
「警察にも同行してもらおうよ。」
「そうだね…それがいい。」
2人は部屋を出た。そして警察に話しかけた。
「あの…コンビニに行くのでついてきてください…」
…
ーー305号室
「………zzz」
長浜は夜勤明けで寝ているようだ。起こさないであげよう。
…
ーー202号室
「はあー…やっと取り調べから解放されたわ。」
「よかったや〜ん。」
「次は彩葉かもよ?」
「ええ〜うちの番?めんどいやん…」
この部屋には長谷川大悟、そして赤尾彩葉が住んでいる。
「赤尾彩葉、取り調べだ。」
ドアを開け警官がそう言った。
「ほらみぃや。」
「ええ〜もー。大悟くんご飯作っといてな?」
「わかったから。はよいってき。」
赤尾は取り調べに連れて行かれた。
「はあ…ひとりになってしもた…怖いなぁ…」
長谷川はおもむろに玄関のドアに近づいた。
「なあ刑事さん。話せえへんか?」
「話?てか自分、関西人なん?」
「おお。そやねん!もしかして刑事さんも?」
「そうそう。僕も関西やねん!」
「すごいな自分。コテコテですやん。」
「まあ僕は大阪やから。関西弁の本拠地やで〜?」
「なんやねんなそれ。語彙力彦麻呂やん。」
「ははは!おもろいこと言うな自分!」
「まあ関西人やからなぁ…てか刑事さん。スーパー一緒に行きません?」
「スーパー?なんでまたそんな?」
「いやー怖いですやん?だから一緒についてってーや。」
「しゃーないなぁ。戸締りだけちゃんとしいや?」
長谷川はドアを開け刑事と一緒にスーパーに向かった。
「刑事さんの名前はなんて言いますのん。」
「僕ですか?僕は"磯野"っていいますねん。」
「磯野さんか…よろしゅう。」
…
ーー308号室
「また事件か…今度は首吊り…」
「その話やめませんか…?」
「そうだよね…ごめん。」
高島は目に涙を浮かべて言った。
「今は…そっとしとくね?」
「はい…お願いします…」
2人に沈黙が流れた。
(首吊り…処刑された…?やっぱり人狼ゲームにのっとってるのかなぁ…?)
(そういえば、エレベーターに監視カメラってあるよな?ちょっと警部に聞いてみようかな?)
「喜多方さん?どうしました?」
「いや?なにも?」
「喜多方さん、考え事してますよね?」
「なんで?」
「だって…指をこねくり回してるし…」
高島は喜多方の手の甲に手を重ねて言った。
「えー?でも聞きたくないっていったじゃん。」
「うーん…じゃあいいかな…」
「あっそう?」
喜多方は残念そうに言った。
…
ーーその後、特に事件が起こることもなく、4月になろうとしていた…
そんな中、掲示板に新たな張り紙が現れた。
"今夜の犠牲者はいませんでした。"
あなたの番です全部みたけど、こういう作品で刑事ポジの人が殺されるのってびっくりだよね。
死体もペインだし。




