プロローグ【伊佐波村】
墓参りのために帰省した八尺瓊柊哉。久々の田舎なので色々と見て回ることにした。
夕食までの時間、柊哉は村を歩くことにした。
(懐かしい、ここは八咫家だな。)
説明をしとくと、この村には3つの一族がいる。
まずは、八尺瓊家。玉実の実家だ。
次に八咫家。今柊哉がいるところだ。
最後に草薙家。この村唯一の神社だ。
ざっくり説明するとこんな感じだ。
「あれ?柊哉?久しぶりじゃん!」
「うわ!藍里?変わってねぇな!」
「うわってなによ、うわって!」
「ごめんごめん」
玄関から飛び出してきたのは八咫藍里。八咫家の一人娘だ。
「また街で男捕まえてんの?」
「まあね〜この村は年寄りしかいないからさ」
「悪かったな年寄りばかりで…」
「わっ!じいちゃん!」
若干の嫌味をかましながら登場したのは八咫正雄。八咫一族の族長だ。最も、彼が勝手にいっているだけである。
「おう、坊主、帰ってたんか。」
「お久しぶりです。正雄さん。」
「あれ?柊哉くんじゃない?元気してた?」
また出てきた。何だこの家は。スポーンブロックでもあるのか?と疑いたくなるようなタイミングで出てきたのは八咫公子。藍里の母だ。
「お久しぶりです。公子もお元気そうですね。」
「まあね、どうここは?」
「やっぱ空気が美味しいですね。都会とは違います」
「うんうんそうよね。やっぱ柊哉くんは田舎派よね」
公子さんが嬉しそうに微笑む。
「なんでよ、都会もいいところよ?」
「でも、空気が不味いわよ?」
「それをも覆すくらいのいいことがあんの!」
口論を始めてしまった。この人たちは昔からこう言うところがある。仲がいいのか悪いのか。
「ところでお前たち。墓参りは済んだのか?」
「「!!」」
「その感じだと済んでいないようだの…」
反応が全く一緒だった。やはり仲がいいらしい。
「それじゃあ私たちは墓参りがあるから、じゃあね」
「おう、またな。」
墓参りに行く2人を後にして柊哉は草薙神社に向かった。
墓なんか神社なんかよくわからんね。




