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「自分とは」by高月

 ……。


 ……。


 ……。


 ああ、そうか。


「何を書こう」と思ったら、その思考自体を書き出せばいいのか。忘れてた。


 ノートに向かうと、ついしっかりした文章を書こうとしてしまうな。俺。


「何を書こう」を書いておこう。


 うーん……さすがにちょっと馬鹿馬鹿しいかな。


 あ、なら「馬鹿馬鹿しい」と書こうか。


 こんなもん伊原に見せたら、笑われるなー。


 あっ、「伊原に見せたら笑われる」と。




 伊原から聞いたけど、これって「ジャーナリング」っていう行為らしいな。


 頭の中の思考をそのまま書き出して、自分の思考への「感度」を高めるとか言ってた。


 そこに善悪や正誤などのジャッジはいらない。


 フラットに出力することが肝要、と。


 どうやらクリエイティブ活動にも、ストレス発散にも役立つらしい。専門的なことはちょっとわからないが。


 とにかく、自分を客観視する練習にいいんだとさ、これ。


 意識の方向。

 気づき。

 体の感触。

 感情。


 できるだけ多くの「自分」を拾って、書き出してみようか。


 見つけよう。

 たくさんの「自分」を。


 文章は苦手だけど、頑張ってみるか。


 えーと、今浮かんでるのはだな……。



 あっ、そういえば――

読んで頂きありがとうございます。一旦、これにて第一章を終わりとします。

第二章以降も、よろしくお願いします!

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