第2話 四大国
「は?意味わかんねー?トウギ?スザク?何言ってんだあのオサ?俺の名前呼んだの間違いたんじゃねぇのか?」
トゥイは先ほど行われた緊急集会の内容を全く理解できないままでいた。
「間違ってないわよ。しょうがないから私が全部説明してあげるっ!」
「なにを偉そうに…」
ムッとした表情を気にもとめないでミンリンは人差し指をたて説明し始めた。
「まずこの国は全部で四つの国で成り立っているうちの一つの国なの。東の青『青市』。西の白『白府』。北の黒『黒区』。ここ南の赤『赤都』。
そして、赤都と同じように、それぞれの国の色だらけで国はなりっ立っているわ。さらに性格もその国が持つ色のイメージの人々で溢れているの。青市だと冷静だとか、クールとか。」
「へぇ~。そーだったのか。まっったく知らんかったわ。」
さすがにミンリンの説明が分かりやすかったのかトゥイでも理解でき、何より自分の無知さに驚いていた。
「話を続けるわよ。そしてあるとき四つの国の中心で妖魔と呼ばれる怪物が出たの。それも数えきれないほどたくさんに…。国の人々は太刀打ちできず苦しみの日々を過ごしていたわ。
そこで!国を守るためにそれぞれの国で一番強い者が代表で選ばれて、力を合わせて国を守ったってワケ。」
「なるほどなー。その代表者としてそのシシン?ってヤツに俺は選ばれたってワケか。でもなんで俺なんだ?」
「実はその四神っていうのは一人でも死んでしまったらまた新しく四神を決めなおさなくちゃいけないの。そしてここ赤都での選考の際には、長が占って決めた二人が決闘をして、勝った方が晴れて四神になれるのよ。」
「それは死んじまった四神がその国の四神でなくとも、全員選び直されるのか?」
「そうね。そのとおりよ。あ、あとあんたに拒否権なんてなんてないから。選ばれたら強制なの。」
「はぁ~⁉なんじゃそりゃあ~⁉断ろうと思ったのに…んだよめんどくせぇーなぁ~。」
トゥイはうなじをかく。そんな話をしている内にいつの間にか家に着いていた。
「で。なんでお前がいるんだ??」
「あらいいじゃないべつに。食材を買ってきたんだから。ついでにお願いね。」
ミンリンはトゥイと兄弟たちの家にあがっていた。テヘペロのポーズをしたミンリンにトゥイは少々腹を立てた。
「ったく…こんなヤツに料理なんか…」
怪訝な表情をうかべながらも、見た目に似つかわしくない軽快な包丁さばきで次々と料理を完成させていく。
「はいお待ちどう!今日は赤回鍋肉!赤麻婆豆腐!
そんでオレの大古物赤肉包だ!」
「うわ~おいしそう!いっただっきまーす♪」
兄弟たちとミンリンは一斉に箸を料理に向けて飛びついた。
「は~、相変わらず美味しいわね。あんたの見た目からは全く想像できないわ。ギャップってやつ?」
「ヘイヘイ。想像できなくてすんませんね。」
皆、手を休めることなく次々と口に運んでいく。トゥイはテーブルに肘をたてて幸せそうに眺めていた。
「ドンドンドン‼」
突然、ドアを激しく叩く音がした。「誰だ?」
トゥイはドアの方に移動して扉を開ける。
「は~いどち…⁉てめェは…!」




