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只今、マリトル王国に潜伏中です。グランドモール 02

ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援ありがとうございます!!

今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

 最近、トールさんの所にお抱えの苗木職人にならないかと多くの勧誘がやって来るが、トールさんは全ての勧誘を断っている。


 苗木スキルのレベルが高いので、その腕を買われてだろうが、その為に40年以上囚われの身になってしまったトールさんとしては禁句に近い。


「何故!お抱えの職人にならないのですか!準貴族の地位まで約束されてるんですよ!」

 勧誘にやって来る役人達が信じられないと騒ぎ出す。

「ワシはアースの民じゃ。他の国の民に成らんだけじゃ」

「アースの民とは流浪の民の事でしょう。その様な民としてではなく、我が国の民と成れば不自由な生活を送らずに済みます」


 確かに、アースの民って対外設定では流民って感じだからね。

「何も知らずによく言うわい。アースの民、アース商会の一部しか知らぬ者が、馬鹿にしんでもらいたいわい」

 トールさん、アースを馬鹿にされた事にご立腹のようだ。

「ふっ、凄いと言われてますが、我が王宮での生活とは雲泥の差でしょう」

 鼻で笑う役人に、トールさんがとうとうキレてしまった。

「なっ何って事を言うんじゃ!!えーい分かった、この事は会長に伝えさせてもらう。アースの民を侮ったことを思い知るがいい!」


 はい、会長は聞いてました。が、トールさん何する気よ?俺的には今の会話の中で多少馬鹿にはされていたが、特別に悔しかったわけじゃないし、トールさんアースの民って投獄脱出用の『ごっこ』設定だって忘れたのか?すごい熱量を感じるんだが…。


 トールさん俺を見つけると、凄い勢いでやって来た。

「おぉ、ちょうどいい所に居た。ユートも着いて来てくれ」

「何処(どこ)に?」

「ドイ達に頼んでこの国に宣戦布告じゃ!どでかいのぶっ放してやるんじゃ!」

「ダメって!ぶっ放すって何を!?ってか勝手に宣戦布告しないでよ!」


 まさかの戦争おっ始めようとしていたよ。国に嫌がらせはするが、流石にこっちからぶっ放しは無いでしょう!

「何故(なぜ)じゃ!!」

「何故《なぜ》ってこっちが聞きたいよ。勝手に国に戦争吹っ掛けちゃダメでしょう。どうしてそんな事しなきゃ成らんの」

「決まっておろう!儂らのアースの誇(ほこ)りを馬鹿にされたんじゃぞ!」

「埃(ほこり)はゴミ箱へだよ!すぐにポイ!だよ」


 てかアースの誇りって何さ?教えてくれよ!そんな設定作ってないはずだよ!これはあれだ、有名な監獄ごっこ実験効果だな!

 こんな事してたらトーイさんとカリーナさんがやって来て、マリトルとの全面戦争は中断となった。

 俺はドワーフが三人に増えた様な錯覚がした。



「済みません。ユートさんよろしいでしょうか」

 カリーナさんが疲れ切った顔でやって来た。

 カリーナさん、トールさんの暴走を停止するには体力が持たないと、申し訳なさそうに女神の微笑みを飲みたいと頼んできた。

 わかる!元気なトールさんのストッパーは大変だ。


 息子のトーイさんも納得した。

 自分の父親の暴走であわや戦争になりかけた事に肝が冷えたのだろう。母親がほぼ自分と同じぐらいになるが、女性だから若作りだと思えばと了承した。

「トールには、私だけが20歳若返るだけで、あの人には使用させません。今度ユートさんやアースの皆様にご迷惑をお掛けすることがあったら即離婚だと宣言しておきました」

 ごめんなさい。アースの誇りがわかんなくて、トールさんを野放しにしたことを謝ります。




 後日、トールさんがドワーフ達と話していた事をちびっ子隊が聞いていて、会話の内容の報告があった。


「そりゃ、アースの誇りを傷つけられちゃ黙っとれんわい」

「そじゃ、今後のために何か作っておくのも良いかもしれんのう」

「うむ、それじゃとカリーナに離縁されてしまうからの〜、だがアースの誇りが〜」

 と会話していたようだ。

「やっぱり船に人が来ないから、アースの凄さが分かんないんじゃないの?」

「「「確かにそうじゃ!そうすればいい!」」」

 と、ちびっ子隊が上手く誘導したとの対応付きでの報告だった。


 凄いぞちびっ子隊!これからも監視するって!?お、お願いします。ちびっ子隊に監視対象にされるおっさん達って…。

 てか何なんだ『アースの誇り』って?


 ちびっ子隊にご褒美を請求された。

 え?印刷機(コピー機)が欲しい?!自分たち専用の?普通の紙でなら良いけど…まぁ危ない物では無いし、たまにビラ用で使用しているタイプと同じ専用機をプレゼントした。


 ちびっ子隊の誘導の結果、翌日の朝一番にトールさんがやって来て

「もっと本店に人を呼べばアースの凄さが分かるはずじゃ!」

 朝から元気だな〜。トールさんの離縁も時間の問題かもしれないな〜。

「誰にでも本店見せたら価値が下がるでしょう。だからあと少ししたらオープンするハンターギルド側のエリアを見れば凄さが分かるから、それまでstay(待て)」


 そう、ドワーフがやり過ぎなぐらい張り切って作った最高傑作だ。

「なんで直ぐにオープンしないんじゃ?もう仕上がってると聞いておるぞ」

「人手が足りないんだよ。お店じゃ無いんだから、担当する人がまだ頼りないんだよ。ちゃんと配置しないと、例えばマイミーちゃんが助けを求めても、誰も行けない状態になっちゃうよ」

「それはダメだ!ん〜仕方ないしばらく待とう」

 なんの助けかは分からんが、孫娘のマイミーちゃんの名を出せば直ぐに引き下がると、トーイさんからの情報だ。早速使わせてもらう。



 ハンターギルド側のエリアは遊園地としてオープンその名は『妖精の楽園』!で、街の『妖精の集い』がここの関連イベントにも参加できる仕組みだ。


 オートマタも増員する。

 オペレートタイプには、ビショップ、ナイト、ポーン、クイーン、ルークの5名を加え園内の遊具操作と東門からの定期馬車の運行を頼む。


 サポートタイプはアクア、マリン、トパーズ、トルマ、ペリド、ドットの6名で、ラピス達楽園と箱庭の食事サポート以外のメンバーは交代でしばらく採掘と園内誘導などに着いてもらう。


 メイドタイプはセリ、ナズナ、スズナ、スズシロ、スズランの5名をオープン時の緊急動員とする。同じく楽園と箱庭の食事サポート以外のメンバーは交代しながら、しばらくの混雑解消のサポートに着いてもらう。

 その後、エステの学校の教員としてや、エステサロン系に交代で対応してもらう。


 本当は同時にオープン予定だったが、「しばらく様子をみたい」とハンターギルドから要望が出たので、その間に他の準備を整えている。

 主に屋台の準備と、お土産品の大量製造だ。


 手縫い物を扱っていた店は、お土産コーナーの一角に出店。

 クリエを3体に増やし『妖精の楽園』刺繍ワッペンを大量に生産し、それをハンカチや袋などに縫いつけ販売予定だ。

 小袋は焼き菓子セットや他の商店ともコラボ品も手がける。

 追加でクッキー製造部屋も作る。

 クラフさんと一緒に行動し移動補助していたケイだったが、クラフさんが操縦をマスターした事で手が空いたので、どんどん増えていく食品製造をキンと一緒に製造ラインをお願いする。


 唐揚げ・コロッケ・ポテトフライ・ドーナツ・食パン・アースパン生地・ソフトクリームコーン・妖精の楽園クッキー5種 どんどん製造していくがおかげさまで大繁盛で材料が足らない。

 既に、箱庭の食の木が一杯になりつつあるので、足りない分は孤児院にお願いして植えさせて貰っている。

 教会にも植えさせてもらっているが、『レイズドベッド』を使わず、普通に直植えで見映えよくする為、果物がメインで育ててる。


 今後、外での撮影スポットと考えたら(肉の食の木は無いな)と思ったからだ。

 ならばマカロンの木とかお菓子系と考えたが、皆んなに大反対された。

「貴族達が押し寄せてきますから、やめましょう」


 この案にノリノリだったのが、トールさんとドワーフの二人だけだった事で己の意見のヤバいさに気づく。

 反省反省。本当だってば!

引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 【更新スケジュール】

 火曜日・木曜日・土曜日  17時30分

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

無断転載、無断使用は固くお断りいたします。


★同日 21時に更新★

『ただの猫に転生しました。〜お気楽猫はご近所のスーパーと異世界ダンジョンを駆け回る〜』(猫が主人公)も宜しければお楽しみくださいませ。

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