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只今、マリトル王国に潜伏中です。王都商業ギルド 14

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今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

 教会で始めるアース商会の新企画は、前世の教会の記憶からの発案。

 ブライダル産業だ。


 庶民はただ教会に来て婚姻証明を書いてもらい役場に届けるだけで、前世での式場や披露宴などを開催するのは貴族や大商会の跡取りだけだ。

 なので、レンタル衣装と写真撮影事業を立ち上げた。

 代表は装身具職人であるノベルドさん…と言うより妹さん2人とお母さんだ。


「お兄ちゃんに任せると全然企画が進まないよね」

「デザインも旬ってあるんだからね!ちゃんと分かってる!」

「そうそう、アンタって父さんそっくりで動くのが遅いのよ」

 っと代表だけど家族に頭が上がらない。


 装飾関係者だった3人が、ヴィーナスの船内にあったドレスを数点とアクセサリーや靴などを並べ、あっという間に『アース商会ウェディング企画部ヴィーナス』が発足した。

 企画部名がヴィーナスとなったのは、俺がポロリとヴィーナスの意味を話したからだ。

「愛と美の女神を表す名前だなんて素敵だわ!その名前にしましょう」

 あっという間に決定してしまった。


 カメラマンは上手く取れる子を数人既にピックアップしている。

 エステサロンも解禁にと要望があり、一部承諾する事にした。

 王都で結婚予定の方が、丁度ハイエルさん達の周りにいたので、広告撮影に協力して頂けるかと交渉し、了解を得て3組をモニターとして起用する。

 この3組は婚姻の為に教会に行ったら教会が無くなっていおり、困っていたと聞いてたので迷惑料も込みでの価格にする。


 新婚旅行など無い世界だ。

 次の日に綺麗になった2人を観て驚く人達に、通常サイズの写真を写真立て入れてプレゼント。新婚さんの皆様は持ち歩いて皆んなに見せる。

 男性陣は「俺の奥さん綺麗だろう」と自慢し、女性陣は「素敵な結婚式だったわ」と感激して話す。

 たった3組のモニターで、5日後には噂が王都中を飛び交っていた。


「通常のブライダルプランだけでも1日5組が限界ですね。当初の予定通り『ヴィーナス』は六の月からスタートで、衣装合わせの為に必ず3日以上前に一度ご来店してもらいます。既に問い合わせがあったようですので、そのようにお伝えしておきました」


ブライダルプラン 銀貨10枚 写真追加1枚銅貨30枚

プラン内容:婚姻の儀代・衣装(男性用・女性用)一着レンタル代・エステ代・ヘアセット代・メイク代・写真撮影代・写真代(2枚)込み


「せっかくだから婚姻の義は通常で行い、後日、改めて衣装着て撮影でもいいかも」

 人気過ぎて1日5組では、運営が回っていかなくなっては意味が無い。

「なるほど、女性のドレス選びには時間が掛かりますからね。そうなれば、限られた時間で婚姻の儀の順番待ちがないので、時間短縮が出来て多くの方が利用できますね。では料金はそのままで、ドレスをゆっくり選べるプランとして連絡しておきます」


 完全にノベルドさんは装飾品以外は蚊帳の外にされてしまっているが、長時間のドレス選びに付き合わなくて良いので喜んで裏方とメッセンジャー役になった代表である。

「家族で仕事していた時も、俺と親父は完全に裏方だったので問題ありません」

「今後、他国でも出店する予定だから、特に女性従業員の教育の方もよろしくと伝えておいて」

「はい。あぁ、さっきトールさんが船で買い物した物を、孫や奥さん達にプレゼントし過ぎて揉めてましたよ」


 ……トールさん。

 奥さん達に会ってから嬉しすぎて何処(どこ)かに頭のネジがぶっ飛んでしまったようで、かなり張り切り行動が多く、ウチらより家族が困っているので、ちょこちょこご家族の相談に乗ってる。

「今晩でも伺うと伝えておいてください」

「ははは、食の木チームがトールさんが元気になったのは良いが、あんなに元気になるとはって笑ってましたよ」

 笑ってしまうが、笑い事で済むうちは良いのだが…。




「ありがとうございました」

「いいえ。トールさんは家族の意見だから守るんだよ」

「うむ。孫達もそれで良いなら…」

 今回の原因は、今までトーイさんの奥さんのご実家である隣街の宿屋で働いていた孫2人が、王都に戻ってくることになった。

 で、2人はお世話になった伯父さん達に挨拶とお礼を兼ねてのお土産を考えていたら、トールさんがドサまく箱舟で買った品を渡したのを、カリーナさんとトーイさんに発見されての騒動だった。


「下手に大量にウチの品があると知られれば悪い奴らに目を付けられて危険でしょう!今回の手土産はタオルやシーツ、毛布などにしておいて、ちょこちょこ顔を見せに行く時、トールさんが渡した様な酒などを数本手土産に持ってくることを伝えておけば『不定期にアースの品が入荷する宿屋』として人気が出るし、宿屋も一度に大量の品だと、置き場を確保出来なくて困りますよ」

 どうしてもトールさんは孫達に良い顔したいからか、特に暴走しがちだ。


「向こうにもご祖父母さんがいらっしゃいます。たまに顔を見せに行きならが手土産で丁度良いでしょう。だから大量の品より、軽自動車の馬車の方が良いですよ。あれならば日帰りできますし、定期的に伺えますから喜ばれますよ」

「確かにそうだな、よし!軽自動車を購入しよう!」


 トーイさん達とは事前に暴走防止として、軽自動車を進めることを伝えておいた。

 隣の街まで乗合馬車では10時間ほどかかるが、軽自動車なら2、3時間ほどで到着する事が可能だ。

 それならば、十分に日帰りコースになる上、お土産がアース製品だとしても不定期だから問題ないだろう。

 そして下手に軍資金があると暴走する為、軽自動車の大物を購入させて、孫暴走の軍資金を減らす作戦だ。


 今後は、奥さんのカリーナさんがお金を管理するこのになったので問題はないだろう。

 後日、購入された空間拡張してある軽自動車の運転練習を兼ねて、家族で隣町までドライブに出かけて行った。


 いってら〜




 その頃、収容所では着々と計画が進められていた。


「では3名が死亡扱いですね。他の方は馬車と軍資金をお渡ししますので、交代で説明を兼ねての移動をお願いします」

 収容所の兵士さん達のプランが決定した。

 死亡扱いで親族には影響をかけない方法。家族に年明けまでに亡命してもらう方法。どうしてもできない理由があれば死亡プランに即変更しなければならない。


「わかりました。八の月の最後の収監者が入り次第、交代で進めます。それにしてもあの馬車は凄いですね。試しに商人達に乗せてもらいましたが、スピードも凄いしのに車内は快適だし。話だと二日で下山できてしまうとか」

「そうだろうね、倉庫の減りが異常に早かったもん」

 いくら納品しても、足りないスピードで売れていく。


「では準備でき次第、商人達の拠点で集合ですね」

「はい、後日大型の馬車を拠点に向かわせますので、それで予定ではマリトルかランゲルンの予定です。集合場所への移動が難しいのであれば、同型の馬車をお貸ししますので、一度ご一緒にこちらにお越しください」

 兵士さん達の家族はこれでよし、あとは1階層に参入した新規メンバーと、奴隷商だ。


「奴隷商が入ったって伺ってますが、どんな感じですか?」


 困った顔をしながら

「噂通りみたいですよ。ほとんど押し売り状態で買わされたようで、これ以上押し付けられても困るので、奴隷商自体も逃げるように此処(ここ)に来たそうです」


 グリムモア王国の現状を知る。

引き続き、お付き合いくださいませ。

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 【更新スケジュール】

 火曜日・木曜日・土曜日  17時30分

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無断転載、無断使用は固くお断りいたします。


★同日 21時に更新★

『ただの猫に転生しました。〜お気楽猫はご近所のスーパーと異世界ダンジョンを駆け回る〜』(猫が主人公)も宜しければお楽しみくださいませ。

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