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只今、マリトル王国に潜伏中です。王都商業ギルド 9 オークション

ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援ありがとうございます!!

今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

「もし気になる物があれば買っうようにって、ヴァルモア様から軍資金貰ってるでしょう」

 更に挙動不審になるテール、ハルス、ニデル、グレンデの3人に対して余裕のグレンデがマジックバッグから巾着袋を出す。

 

 彼らがドギマギしているもう一つの原因は、持ち慣れない大金を懐に潜ませているからだ。

「何でグレンデはビビらないんだ?」

 俺の質問に三人が頷く。

「だってアース商会ならもっと高額な金額でやり取りしてるでしょ?これぐらいでビビってなんていられないわ」

 まぁ確かにそうだが、相変わらず逞しいなグレンデはと皆んな感心した。



 まだオークションまでに時間があるので、楽しみ方の一つとして、今回の出品物のチェックをしに、皆んなで向かう事にした。


 午前の部の展示エリアはリーズナブルな品が多く出品されており、下級貴族や一般商人など比較的皆さん穏やかにチェックしている。

 午後の部の展示エリアにはハンターが加わり、主に武器などの魔道具が多く展示されている。


 そして、夜の部の展示エリアは異常な熱気で近づけない。

 上級貴族、はたまた王族が連ねている。それも王国内だけでは無いようだ。

 俺達は夜の部の出品は観ずに、そのまま安全エリアである特別席に避難をした。



「凄かったわね、夜の部の展示エリア!流石に私も入ろうとは思わなかったわよ」

 確かにグレンデの言う通り圧が違った。

「夜の分だけは全然違ったね。あれを見た後だと、午前も午後も気にならなくなっちゃったよ」

「夜の部のオークション品って何だったんだろう?あんな凄い人達が欲しがる物って」

 と興奮気味で語るグレンデやテール達に、

「狙いは間違いなく、アース商会の品々でしょうね」

 とさらりと暴露するセルジュオさん。


「ヴァルモア様が場の空気に慣れさせると同時に、我々が扱っている品が外の世界ではどの様な品かをちゃんと認識させる為でもあります。大人の方でも庶民として暮らしていた者は、『貴族仕様』と勘違いされてる方が多いですが、我々アース商会、いえユートさんが作り出した品がどの様な品で、これから貴方達が関わっていく品がどの様な物かをしっかりと認識させる為でもあります」

 そんな意図が有ったんか!と感心してたら、セルジュオさんが笑顔で俺の顔を見つめる。『お前も勉強しろ』って事ですね。御意。



 午前の部は日用品や趣味の物などが多く「それ何に使うの?」って物もあって面白い。俺も絵本を数点購入してみた。

 グレンデも香りの調合師が作った香水を数点購入、最初はビビってたテール達もウエストポーチの様な品を購入している。どうやらベルトに装着するタイプは、ヴィーナスでは扱ってなかった様だ。

 アイテムBOXスキルが取得出来るのにと尋ねると、そのまま使うと外では悪目立ちしそうだから、出し入れは通常カバンや、コンパクトなベルトに装着タイプに入れたフリをする為だという。


 次に出たカバンはちょっとデフォルメされたペガサスの刺繍が施されていた。

 これ良いじゃないか!と尋ねたら「もうすぐ成人なのにアレは…」と否定された。

  俺にとってはこの世界での成人である15歳なんてまだまだ可愛い子供だという認識と、今の自分(元ユイルくん)は可愛いルックスだと思っている。(注:ナルシストではありません。)

 だから「可愛い路線を攻めてからカッコいい系に変身。その後は爽やかイケメンで行き、最後はイケおじになる計画」を真剣に妄想していた。

 だから、既に可愛い系は卒業だと知り、少々ショックを受けた。


「あら?一部のご婦人達にはそうした系で人気の陰間(かげま)がいらっしゃるわよ」

 グレンデの一言でキッパリ辞めて、次のカッコいい系へと移行します。

 丁度次はカッコいい作業用ポーチ風になったウエストポーチが出品されたので購入した。




 午後の部は、ハンターさんが多く加わり、賑やかだった。

 午前もだが、俺の想像していた『札を上げて金額を叫ぶ』方式では無いためか、意外と会場は静かで穏やかに進行していた。


 だが、後半になると一変した。

「では次の品です。No.93 『自動防御の指輪』です。弓矢など不意の攻撃を自動で防いでくれる優れものです。強度はC判定。クールタイムは数えで120程で、1回で20M(マナ)で継続は数え5です」

 司会者の説明に会場が響めく。何故?

 ちなみに、秒とか分の測定は、一部の上級貴族の方々が持つ時計でしかわからない為、一般的に数える形で粗方の秒を表現している。


「これは、ユートさんが昔使ってた物ですよね。設定金額は幾らにしたのですか?」

 セルジュオさんが尋ねてくる。

「自分で設定すると失敗しそうだから、基本出品物は全てハンターギルドに任せた」

「では安心ですね」

 笑顔で答えるが、何が安心なのかは分からないが、価値が分からない俺も安心だからそれで良いが。


「284番様、金貨1枚と銀貨34枚。120番様、金貨1枚と銀貨87枚。602番様、金貨2枚」

 金貨2枚だと!確か3万ポイントで購入したはずだ。それが金貨2枚?!


チンチンチン

「253番様、金貨2枚と55枚で落札されました。おめでとうございます」

 テール達4人が俺を見る。

「次の品です。No.94 『防御の指輪』です。強度はB判定、クールタイムは無しで連続使用可能。使用は2M(マナ)で数え2です」

 司会者の説明に又もや会場が響めく。


「これも、ユートさんが昔使ってた物ですよね」

「うん、ところでさっきの言ってたけど、強度判定って何?初めて聞く言葉だけど」

「どれぐらいの強度が有るかを段階表示した物で、上からS、A、B、C、Dと5段階あります。主に防具や防御に関する品に対しての評価ですね」

「じゃあアレは真ん中だから悪目立ちはしないね」

「いいえ、強度判定される時点でかなりの優れた品だと評価されますし、実際存在しているのはA判定の品は、王宮、もしくは上級貴族の宝物庫入りになりますよ」

「じゃあB判定って…」

「世間に出回る品では最高品質になります。確かB判定は通常オーガの直接攻撃を問題なく防げる仕様となっているはずです」

 あ〜、確かにそれぐらいまでは防げた様な気がするな。


「674番様、金貨3枚と銀貨78枚。302番様、金貨3枚と銀貨89枚。おっと602番様、金貨5枚が出ました」

 会場が響めき、テール達が俺を見る。

 俺は気が付いてないフリをする。視線に気が付いたら負けだ!


チンチンチン

 会場に落札合図の鐘がなり金貨5枚と銀貨60枚で落札される。

 他にも魔法の書が多く出品されてかなりヒートアップしたが、おおよそ金貨2枚強で落札。


「では午後の部の目玉です。No.120『魔法の書 水魔法LV.2』です」

 会場内が凄い興奮している。

「魔法の書から取得された魔法をレベル2まで上げる為に費やす期間は2年〜5年は必要だとされていますが、この魔法の書を利用すれば一瞬で一人前とされるLV.2の水魔法に!」

 確かにLV.2なら攻撃魔法の威力が格段に上がった。


「では金貨2枚からスタートです」

 司会者の言葉でどんどん金額が上がっていっき、金貨6枚と銀貨20枚で落札となった。

「この品もユートさんですよね」

 テールが恐る恐る問いかける。

「へへ、バレちゃった。驚かせようと思って他の魔法の書にこっそり混ぜて置いたんだけど。やっぱりギルドに見つかっちゃたか。アハハ」

「ハンターギルドから本当に良いのかと、連絡が入っていました」

 まさか、俺のドッキリはバレバレだった。

「どうもユートさんの価値の感覚がおかしい事に気づいてないので、それを気づかせる為にダンジョン産としてオークションに出品していただきたい、と伝えておきました」

 当日まで知らずにいた俺、みんなの冷ややかな視線が突き刺さる。


 もうイタズラしないからその目は辞めてください。

 この視線を防ぐ防御の指輪プリーズ!

引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 【更新スケジュール】

 火曜日・木曜日・土曜日  17時30分

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

無断転載、無断使用は固くお断りいたします。


★同日 21時に更新★

『ただの猫に転生しました。〜お気楽猫はご近所のスーパーと異世界ダンジョンを駆け回る〜』(猫が主人公)も宜しければお楽しみくださいませ。

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